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■SBMA(球脊髄性筋萎縮症)情報館アーカイブス 掲示板 過去ログ

< 豚インフルエンザ >
[1] thirdlife thirdlife21@yahoo.co.jp 2009 4/29(水) 08:23:27
皆さん、おはようございます。
豚インフルエンザに関しては、まだ情報がほとんどなく正確なところはわかりませんが、僕の独断による推測を申しあげておきたいと思います。
僕は今回の豚インフルエンザに限ってはあまり毒性が強くなく、今のままさらに大きなウィルスの突然変異が起きなければ被害はせいぜい毎年の季節性のインフルエンザ程度ではないかと考えます。
感染者は増えるでしょうが、死者はあまり増えないのではないでしょうか。
メキシコだけで死者が出ていることから見ると、恐らく亡くなった方は細菌感染を合併し重症になって亡くなった可能性が高いと思います。
アジアの鳥インフルエンザのように強毒性なら、国や医療レベルにかかわらず先進国でも5割以上の死者が出るはずです。
先進国(特に日本)では迅速診断といってほぼ5分から15分くらいでインフルエンザかどうか判定できる検査薬がどの医療機関にもありますから、この時点でタミフルなど抗ウィルス薬を投与すれば、まだ耐性ウィルスは出ていないようですからほとんど治癒します。
鳥インフルエンザのように強毒性の場合はウィルス感染だけで死亡者が極めて多くなります。
弱毒性でインフルエンザでは亡くならなくても、診断が遅れて治療が適切でないと、ウィルス感染で防御力が落ちた気管支など呼吸器に細菌が感染し肺炎を起こします。
一般に細菌感染のほうが感染力は低いですが重篤になりますから、細菌性肺炎を起こすと、抗生物質で適切に治療されないと死亡者も多くなります。
ですからあくまでも私見ですが、今回の豚インフルエンザに関する限りは、大流行が起こってもそんなに心配ないのではないかと思います。
しかし大流行を防げるかどうかはタミフル耐性の強毒性のものが発生したとき、防げるかどうかの試金石になりますから、極めて重要な意味があると思います。
現在のマスコミ情報からの推測に過ぎませんので、そのつもりで聞いておいてください。

[2] 米どころ ito2964@ecatv.home.ne.jp 2009 4/29(水) 09:34:26
thirdlife先生。
何時も適切なアドバイス有り難うございます。
我が家の母など豚は食べては駄目なのかと、聞きます、
先生の受け売りで母に上手に教えてあげます。

[3] Vanguard 2009 4/29(水) 18:26:50
thirdlife先生、こんにちは。
豚インフルエンザについては、世界的に懸念されていますが、thirdlife先生から、分かり易い解説をいただき理解が進みました。
いつも、本当に有難うございます。

[4] June 2009 4/30(木) 22:24:44
thirdlife先生
豚インフルエンザの世界的な感染について、あまりに衝撃的な事態に非常な不安感を持っております。
かつて、スペイン風邪が流行したときも、今と同じ季節に蔓延、一時終息したかに見えた冬季に爆発的なバンデミックを起こしたと聞きます。
今回の豚インフルエンザは、弱毒性で鳥インフルエンザほどの毒性・感染力はないにしても、その治療薬についてもいかがなものかと不安を抱いております。
有効薬として、すでに知られている「タミフル」、「リレンザ」などあるようですが、異常行動などあまり明るい情報がありません。
先生は、この治療薬についてどのようなお考えをお持ちですか ?
掲示板でのお話が難しければ、次回のオフ会でお話を聞かせていただけませんか ?
先生をはじめ皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
よろしくお願いします。

[5] thirdlife thirdlife21@yahoo.co.jp 2009 5/ 1(金) 07:10:58
Juneさん、皆さん、おはようございます。
詳しくはオフ会でご質問いただければよいと思いますが、ここで簡単に僕の考えを記しておきます。
スペイン風邪の時代は、抗インフルエンザ薬はおろか、抗生物質さえありませんでした。
ですから細菌性の肺炎を起こすとほとんど有効な治療法がなく高い死亡率になりました。
今でも細菌性肺炎は体力の落ちた高齢者などではかなり死亡率は高いですし、若い人でも抗生物質がなければ死亡率はかなり高いと思います。
インフルエンザが治療されないと細菌性肺炎を合併する可能性がかなり高いとおもいます。
抗生物質がないと死亡率は高くなると思います。
今なら肺炎を起こしても、早い時期から抗生物質などできちんと治療すれば大部分は治癒します。
抗インフルエンザ薬の異常行動ですが、そんなに多くありませんし先日の厚生省の再調査でも薬を使った場合は使わなかった場合の1.5倍程度になるという結果が公表されました。
むしろ一番問題なのは、鳥インフルエンザのような強毒性のウィルスがフェーズ4-5になったときでしょう。
この場合は細菌性肺炎を合併しないでもいろいろな臓器障害を引き起こし多数の死者が出ます。
すでにかなりタミフルなどにたいする耐性ウィルスが出ていますから、その場合は有効な対抗手段がありません。
出来るとは思えませんが水際で防御するか、新しく働きの違う抗インフルエンザ薬を開発するか、インフルエンザのすべての型に効果のあるワクチン(今のワクチンでは流行しだしてから作るのに5ヶ月くらいはかかる)を開発し備蓄しておくことくらいしか打つ手がないのではないかと思います。
今の2009年新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は感染力は強いのでまだ蔓延するでしょうが、特殊な突然変異が起こらない限り死亡率は高くならないと思います。

[6] June 2009 5/ 1(金) 21:52:09
thirdlife先生
丁寧な解説ありがとうございました。
私は呼吸器が弱く、風邪をひくと毎回のように気管支に症状が強く出ます。
排痰にいつも苦労し
入院してしまいますので、今回のような新種のインフルエンザと聞くと何より不安が先行してしまいました。
オフ会でのお話を楽しみにしています。

[7] thirdlife thirdlife21@yahoo.co.jp 2009 5/ 2(土) 06:14:17
Juneさん、皆さん
僕の方こそオフ会でお目にかかれるのを楽しみにしております。
よろしくお願いします。