■SBMA(球脊髄性筋萎縮症)情報館アーカイブス 掲示板 過去ログ
< 情報について >
[1432][米どころ] [ito2964@ma.tlp.ne.jp] [2013-05-31 07:06:08]
管理人様・皆様おはようございます。
ほたるさんのおっしゃる通り、管理人さん長い間ありがとうございました。
2005年3月10日情報館を拝見し震える手で投稿した事を今、思い出しております、
どんなに心強かったか、本当にありがとうございました。
[1431][ほたる] [] [2013-05-31 06:31:35]
皆様、
おはようございます。
掲示板も今日で終わりですね。管理人様、長い間有難うございました。
イタリアで20名のSBMA患者に1年間クレンブテロール(Clenbuterol)という薬品が投与される治験がありました。歩行距離が延びたそうですが、安全性が考慮されているそうです。取り合えず投稿させて頂きます。詳細は次のリンクをご覧ください。
http://quest.mda.org/news/sbma-mixed-results-study-clenbuterol?utm_source=Research+Update+-+SBMA+Fam+-+5+30+13&utm_campaign=SBMA+Fam+5+30+13&utm_medium=email
[1371][うんどう] [] [2013-03-09 12:15:13]
ほたるさん、皆さん
暖かくなって冷え性解消したので、改めてほたるさんのアリモクロモル(Arimoclomol)の記事を読まして頂きました。
SBMAマウスに適用したら運動神経が28.4%増加し筋肉も筋力も増加したという、嬉しいニュースですね。
これが我々患者に適用できるようになれば、筋力低下が止まり改善することもできることになる。改善限度はあるでしょうが運動神経の再生治療に近いことになりますね。
SBMAの原因である前角細胞(中枢神経)の進行を止める薬と、この薬で縮退した運動神経細胞を改善できればいいですね。
マウス実験とはいえ夢のある記事です。
[1367][ほたる] [] [2013-03-06 12:42:36]
皆様、
おはようございます。
アリモクロモル(Arimoclomol)はSBMAマウスの病気進行を抑制
Arimoclomol Slows Disease Progression in SBMA Mice
カリフォルニア大学サンディエゴ校の先生グループは、アリモクロモルという小分子混合物で治療されたSBMAマウスがVEGF(vascular endothelial growth factor)と呼ばれている運動神経支持分子を増産し、運動神経生き残りを増やし、筋力を改善することを発見した。アリモクロモルは熱ショックタンパク誘導物質heat shock proteins (HSPs)の一種です。
この治療はSBMA症状が現れた生後12ヶ月から始まり、末期ステージになるまでの6ヶ月間続け、治療を受けなかったマウスと比較されました。その結果は、
後し筋力が著しく改善した
26.9パーセント強い筋肉であった
23パーセント運動ユニット(神経細胞と筋肉束)に改善をみせた
著しく筋肉量を改善した
そして、28.4パーセント生き残った運動神経の数が増加した
マイアミ大学、ボストンの病院、カリフォルニアなどで、ALS患者を対象にPhase 2/3治験が2008/6から2013/12まで実施されています。
詳細は次のブルースさんのブログをご覧ください。
http://kennedysdisease.blogspot.com/
[1351][ほたる] [] [2013-02-09 14:54:54]
皆様、
おはようございます。
ブルースさんのブログに次の研究レポートについて掲載されていました。
名大医からゲニステイン(Genistein)がSBMAマウス実験で治療に有望であると研究レポートが発表されました。ゲニステインはほんのわずかですが大豆に含まれているそうです。
ゲニステインは受容体(AR)とAR-associated coregulator 70 (ARA70) の相互作用を中断させます。その結果、神経細胞内の受容体で異常たんぱく質蓄積の分解を促進します。更に、SBMAの症状を改善します。
ご参考までに、次のPubMed.orgサイトで研究レポートの概要をご覧になれます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23363377
[1344][ほたる] [] [2013-02-04 06:41:47]
皆様、
おはようございます。
RON様、名大医学部から発表された研究レポート拝見しました。いつも有難うございます。
ところで、ブルースさんのブログにDeer Antler Velvetについての記事がありました。SBMA患者さんからKDAに問い合わせがあったそうです。
アントラーベルベット(鹿の角)は中国などでは滋養強壮剤として販売されているそうです。そして、IGF-1を増やす効果もあるとインターネットサイトなどで広告されています。KDAのボード委員会では、研究者の先生に相談した結果、SBMA患者の皆様には利用しないように注意されています。理由は、
(1)現在、Iplex皮下注射だけが動物実験やALSなどの臨床試験に使用されてきたこと
(2)アントラーベルベットの有効性は検証されていない、また、副作用についても未定
もし皆様の中で、試しておられる方がおられましたら参考にしてください。
次はブルースさんのブログのリンクです。
http://kennedysdisease.blogspot.com/2013_01_01_archive.html
[1343][ron] [] [2013-02-03 08:41:02]
おはようございます。
昨年来、今年に入ってからもいくつか将来の治療につながりそうな新たな研究成果が発表されていますね。
今回も名古屋大学が新しい発見をしてくれました。期待は膨らむばかりです。詳細は以下をご覧ください。
www.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/activities/20130230_med.pdf
[1310][ほたる] [] [2012-12-09 07:18:32]
皆様、
おはようございます。
師走に入り、ぐっと寒くなってきましたね。
KDAコンファレンスで治験予定についてのお話があったそうです。
NIHでは、2013年の中ごろにエキササイズの試験が終わる予定だそうです。適度な運動がSBMA患者に有益、無益、あるいは有害なのかについて発表があるそうです。その後、SBMAの治験が始まる予定だそうです。
今のところ、一番候補はinsulin-like growth factor 1 (IGF-1)とのことです。ご存知のようにマウス実験で、mecasermin rinfabate (brand name Iplex)の皮下注射により多くのIGF-1を作り出したSBMAマウスはより良い運動機能を維持、緩やかな体重減少、健康的な筋肉、そして、より長い生存期間が確認されました。また、穏やかなSBMA進行も確認されました。
SBMAマウスは平均生後10週間で発病し、その後、Iplexを20週間投与されるそうです。その結果、体重減少が少なく、著しく握力が改善し、生存期間は平均3週間延びたそうです。
IGF-1は、発病前と初期のSBMA患者には発病や進行を遅らせる有効な療法ではないかと考えられています。しかし、すでに末梢運動神経死滅もかなり進みそれに伴なう筋肉萎縮が進行してしまったSBMA患者を回復させることは期待できないようです。治験対象者が限定されると思います。家族や親戚にSBMA患者がいる場合、血液検査(高CPK値、高脂血症)、運動試験、手先や顔面の微震などを参考に、ある程度SBMAキャリアの可能性を推測できるのではないでしょうか。
もし治験で際立った効果が確認できれば、抗アンドロゲン療法とは違い、発病前の若い年齢からでも受けることが期待できるのではないでしょうか。
KDAコンファレンスでのプレゼンテーションはビデオカメラで録画されているそうです。プレゼンターの許可を頂けるものは、KDAのウエブサイトで公開したいとのことです。楽しみですね。
ご参考までに、次はMDA QUESTサイトに載っている最新のIGF-1の記事です。
http://quest.mda.org/news/igf1-shows-benefit-sbma-mice
[1309][ほたる] [] [2012-11-25 14:56:59]
皆様、
おはようございます。
昨日、Kennedy's Disease Association (KDA)から2012 Winterニュースレター(英文)が発行されました。10月10日から3日間、ルイジアナ州ニューオリンズで開催されたKDAコンファレンスを中心に沢山の記事が載っています。今年は22名のSBMA治療に関する研究に携わっているドクター・研究者の方が参加してくださったそうです。いくつかの治療法開発に結びつく可能性のあるリサーチアップデートも発表されたようです。2ページの中欄と右欄をご覧ください。また、2013年(来年)はカリフォルニア州のサンディエゴで開催される予定とのことです。サンディエゴにはISIS Pharmaceuticalの本社があり2013年に重要な発表が期待されているとのことです。
どのようなリサーチアップデートがあったのかわかりましたら、後日、少しづつ掲示板に掲載させて頂きます。次は、ニュースレターのURLです。
http://www.kennedysdisease.org/images/stories/PDFs/KDA%20Newsletter%20-%20Winter%202012.pdf
[1294][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-30 23:43:11]
皆様、こんばんは。
京都大学iPS細胞研究所長教授が、本年度の文化勲章を受賞されることが決定しました。
先生、本当におめでとうございます。
SBMA患者として、心からご祝福を申し上げます。
CiRA(京都大学iPS細胞研究所)の研究支援部門国際広報室と連携して、研究資金の獲得のため、
国民の皆様に対する広報活動を支援してまいります。
[1289][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-15 22:27:37]
皆様、こんばんは。
SBMAの病態を考慮すれば、thirdlife様のお話しのとおり、発症前後の段階で治療を開始することも必要となると思います。
ほたる様がご紹介された、米国の研究も興味深いですね。
ところで、治療法の開発のためには臨床試験が不可欠ですが、「発症前の患者の治験への参加」は、現実には簡単ではなさそうです。
治験段階での発症前遺伝子確定診断は、患者と家族にとっては、直に快諾できるものではなさそうです。
そこで、SBMAのiPS細胞を使用し、患者の皮膚細胞を初期化して、発症前の脊髄前角細胞を作製し、前角細胞が細胞死に至るメカニズムを解明すれば、若い患者さんが発症していく過程を、患者の体外で検証することができます。
そして、iPS細胞により作製した前角細胞に、治験薬の投与を行い、薬剤の効果や副作用について、まず、患者さんの体外で検証し、マウス実験より精度の高い結果を患者さんに具体的に示すことにより、治験の参加を促す事ができると思います。
今後、さらに、他の難病では次々とiPS細胞研究が進展していくと思いますので、発症前のSBMAの患者さんが治験へ参加するためには、マウス実験の結果では説得力に乏しいと思います。
iPS細胞研究がノーベル賞を獲得した現在、患者さんがマウス実験の結果では満足しない時代に入りつつあると思っています。
[1287][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2012-10-15 08:02:42]
ほたるさん、おはようございます。
管理人さんの「SBMAとは」のタグの4番「筋萎縮のメカニズム」での表現はちょっと誤解を招きやすいかもしれません。実際には脊髄前角細胞が延ばした軸索が末梢神経ですから前角細胞が死ぬと同時に軸索も死にます。するとその支配領域にある筋細胞も死にます。
症状が出る頃にはかなりの前角細胞がダメージを受けている可能性が高いですから、その前から治療をしていけばマウス実験に近い成績が得られる可能性が高いと思います。血圧の薬のように長期にわたって服用しても副作用の少ない薬の開発とプライバシーを守りながらいかに早い段階でSBMA患者を見つけて治療を開始するかが重要ですね。
[1286][ほたる] [] [2012-10-14 13:35:30]
皆様、
おはようございます。
うまくかけないのですが、歩行が辛くなり病院でSBMAと診断を受けるころには、SBMAの仕事はほとんど終わりに近づいているのかな?と思うことがあります。
管理人様が「SBMAとは」のタグの4番「筋萎縮のメカニズム」で説明してくださっているように「SBMAは、脊髄の前方にある前角細胞(運動ニューロン)が死滅し、前角細胞と筋肉を結んでいる末梢神経も死滅し、結果的に筋肉が萎縮します」
SBMAは前角細胞を死滅させるのが仕事で、それ以降の末梢神経の死滅と筋肉萎縮は人間の自然なメカニズムで進行していくのではないでしょうか。SBMAが直接的に筋萎縮の仕事はしないということでしょうか。
アメリカでは、最近、次の世代のSBMAキャリアを対象に、発病前にどのようにしてSBMAと診断できるかを研究されています。SBMAが仕事を始めるころに仕事をスローダウンさせる(発病を遅らせるような)治療を始めたいと考えているようです。
家族や親戚にSBMA患者がいれば、SBMAキャリアも発病前にSBMAの確定診断を受ける可能性も高いので、まずは、このような若い人達を対象に発病を遅らせる治療を始められるのではないでしょうか。日本では発病前の確定診断を受けることが許されていないので課題はありますね。
当面はこれが精一杯というところでしょうか。
それでは、すでに筋萎縮が進んでしまった私達はどうすれば良いかですが、一般の成人に言われている事(太り過ぎに注意して成人病にならないこと、適度な軽い運動を心がけること、定期的に健康診断を受けること、インフルエンザの予防注射を受けること)などではないでしょうか。
幸い、私たちには画期的な治療法が突然発表されるのを待つ時間がまだまだあります。
うまくかけず済みません。
[1285][ron] [] [2012-10-14 10:15:47]
みなさま こんにちは
以前から不思議に思っていることですが、名古屋大学付属病院では比較的早くからiPS細胞による各種研究を進めていたと記憶しています。にもかかわらずSBMAに関して研究を行っていないのは、何か理由があってのことなのでしょうかね。
6月の発表や今月のプレスリリースなどを見る限りではホルモン療法以外も色々と研究はされている様子。なのにipsを試さないのは何故?
以前は年に数日程度で現れていた舌の痺れや肥大感が、最近では2週間以上続いており精神的にもしんどくなっています。
どのような治療法であれ、一日も早く我々の病気治療につながることを願わずにはいられません。
[1284][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-13 21:58:50]
皆様、こんばんは。
thirdlife様、ご無沙汰をいたしております。
SBMAの治療法については、ご承知の通り、従来型の研究手法では病気の進行を止めることは、進行を遅らせるより、困難です。
進行を止めるためには、病態の原因をすべて解明しなければなりません。
現在のSBMA病態モデルは、TGマウスであるAR97Qマウスです。
ヒトと異なり、CAGリピートは97です。リピート数は大きいものの、SBMAの病態という点では最もヒトに近いとされています。
ただ、リピートが大きいため、寿命が2週間程度(通常のマウスの寿命は1年以上です)であり、病態や、症状の改善を正確に検証することが容易ではありません。検証する時間があまりにも短いのです。
また、人間の培養細胞での検証も、培養細胞がごく短期間で使用できなくなるため、容易ではありません。
しかしながら、初期化されたSBMAのiPS細胞により、神経細胞・神経線維を再生させて、SBMAが発症していく過程を検証することができれば、病態の原因をすべて解明することが可能となります。
現在、慶應大学の先生の研究チームが、ヒトの皮膚由来のiPS細胞から神経幹細胞を作製し、神経細胞を再生し、脊髄損傷マウス・サルに移植し、脊髄損傷のメカニズムの解明を行っています。
つまり、iPS細胞研究では、神経再生には既に成功しており、仮に、SBMAのiPS細胞が作製されれば、同様に、SBMAの発症のメカニズムがすべて解明することが可能になります。
ただ、そうなるまで待ち続けるのか、待つだけではなく、患者サイドから要望を出して行くことにするのかについては、患者さんやご家族の皆様には、様々な考え方があると思っています。
[1283][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2012-10-13 11:56:28]
Vanguardさん、皆さん、おはようございます。
Vanguardさんのおっしゃる通り患者の期待と研究成果の間に大きなギャップがあるのは確かだと思います。
一度失われた神経の再生は現時点では非常に難しいので、現在の研究はこれ以上運動神経細胞が死なず症状が進行しない方法にほぼ限られていると思います。しかしその研究が進み副作用の少ない有効な治療法が出来ればリハビリなどとの組み合わせなどにより症状が改善することがありえます。若い人たちやまだ発症していない若年患者にとっては症状が進行しなければ大きな朗報です。
またそうした研究でSBMAの病態がだんだん解明され、画期的な治療法の糸口になることもありえます。
なかなか治療研究は期待するようには進まないことが多いですが、研究者の先生方の努力で突破口が開かれ治療研究が進むことを信じて待ちましょう。
Vanguardさんは十分ご存知のことと思いますが、老婆心までに。
[1281][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-12 23:27:30]
皆様、こんばんは。
患者が望んでいる治療法は、当然ながら、「症状の改善・回復」だと思いますが、研究者と患者との間で、「症状の改善」という表現に食い違いがあるように感じています。
患者さんは、論文や、研究機関からのプレスリリースに記載された「症状の改善」は、「回復」
であると考えると思います。
つまり、以前のように、階段を上れるようになる「回復」や、再び歩く事や走る事ができるようになるという「回復」です。
一方、研究者の言う「症状の改善」は、症状の悪化・進行を止めたり、遅らせる事も含めて、何らかの病状の改善点があれば、すべて、「症状の改善」と表現しています。
私の知る限りの現状では、SBMAについて研究機関から公表された研究成果で、上記の「回復」について記載されたものは皆無です。
この「情報について」のタイトルの中に多数記載された研究成果である「症状の改善」や、「表現型の改善」については、病気の進行を遅らせる「可能性を示唆」しているものであり、再び歩く事や走る事ができるようになるという回復は望めません。
従来型のモデルマウスによる研究には限界があると思います。
[1276][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-08 22:50:03]
皆様、こんばんは。
私はこれまでに、日本再生医療学会年次総会や、文部科学省主催のiPS細胞研究についてのシンポジウムその他の講演会に、何度も参加して、先生の講演を拝聴しています。
その中で今でも一番に印象深い、先生のお話は、次のとおりです。
記者からの、「先生は、若い研究者には、どのような研究を推奨していますか?」との質問に対してお答えになりました。
「若い研究者からの研究方法や研究目的の提案について、検討して許可をしていますが、その基準は、誰が見ても、どこから検討しても、無理な研究としか考えられないとしても、その手順のすべてがうまくいけば辿りつける研究であればチャレンジさせている」
上記のような、先生の研究に対するチャレンジ精神が、今回のノーベル賞の対象となったiPS細胞の樹立に結びついたと思います。
[1275][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-10-08 18:49:37]
皆様、こんばんは。
京都大学iPS細胞研究所長教授が、本年度のノーベル賞(医学・生理学賞)を受賞されることが決定しました。
先生、本当におめでとうございます。
SBMA患者として、心からご祝福を申し上げます。
[1273][おじやん] [] [2012-10-04 19:57:43]
今日の医者の結果は1272で報告させて頂きました。
これは情報ではありませんが、個人的には病名が確定すれば、大きな病院よりも良く相談にのってくださる普通の診療所の方がいいような気がします。最初病名告知された病院は大きくて先生も非常に多くの患者さんを抱えて、時間もあまり取れないようですし、私の場合はこの病気で痛いはずがないと言われ、心療内科にも行くことになりました(自分の体を自分の心が攻撃しているのだと)その後治験を受けた病院では半数位の人が痛みを訴えていると言われました、今行ってる診療所は朝電話で予約できるので、体調の悪い日や天候の悪い日は避けられますし。有効な治療法のない現状では専門の神経内科で受診しても予約とか融通もききませんし不便でした。これはあくまでも私個人の感想ですので、
それとナラトリプタンは残念でしたが、もうしばらく待ってみましょう
それではまた情報交換よろしくお願いします。非常に参考にさせていただいています。
[1272][おじやん] [] [2012-10-04 12:42:58]
報告させて頂きます。今医者から帰ってきました。ナラトリプタンのこと先生に相談して先生も自分でネットで色々と調べていただきましたが、ナラトリプタンは片頭痛の頓服としての薬で頓服的な処方しかできないし、脳梗塞のリスクもあるため経過観察できるような毎日の処方はできないと言われました。
私は痺れと痛みが強いので痛み止めとかうつ病の薬を色々と組み合わせて試して頂いています。ちなみに今処方されているのは、サインバルタ(うつ病の薬ですが痛み止めにも効果あるらしく)トラムセット【痛み止め)これは一日4錠から6錠に増やしました。あとはタフマック、レパビミド(胃薬)、ランドセン(痙攣予防)、マイスリー、ユーロジン(睡眠薬)ヨークヤール(トラムセットの副作用で便秘が酷いので、便秘)です。
やはり大きな病院の治験が必要ですね。早く効果が実証されるのを望むしかないですね。
[1271][ほたる] [] [2012-10-04 03:18:31]
皆様、
おはようございます。
今回の研究発表は大発見(まさにブレークスルー)ですね。本当に浮き浮きしてきます。お気持ちは十分理解できるのですが、まだ、マウス実験の段階です。たとえ、市販薬であり自己責任とのことですが、ちょっと早すぎるのではないでしょうか?
順調にいけば、いずれ治験が始まり参加できるのですから・・・・
仮に速やかな改善があれば、治験中に中間発表があることもあると聞いています。
[1270][はいくん] [] [2012-10-03 23:22:50]
1269の追記
一応、エパデ―ル(血液サラサラ系)とガスターも処方して貰います。
人にも効果があったとの先生の言葉がありましたから、祈るような気持ちです。
[1269][はいくん] [] [2012-10-03 23:05:17]
おじやん様皆様こんばんわ
私も「時間」がないので、明日から主治医と相談の上、ナラトリプタンを服用しようとしています。治療法はないです、と言われたので何を飲もうと良いだろうというのがありますが、主治医は名大の治験でナラトリプタンを何錠飲むのか知りたい、と言ってました。(もしも名古屋大学の治験に参加さえる方がいらしたら教えて頂けると嬉しいと思います。)
ナラトリプタンは商品名「アマージ」という片頭痛の薬だそうですが、2錠、5mg/日が限界で、怖いのは血管収縮があるので、さすがに限界以上は出せないみたいです。4時間は必ずあける事は勿論ですが副作用的に連日の服用はどうなのでしょうか。
主治医がいる方はたいてい事情を話せば処方してもらえるのではないかと言ってました。僕も名大の治験とは無関係ですべて自己責任で考えていますが、少しでも希望が見えるといいなと思います。
[1268][おじやん] [] [2012-10-03 21:29:05]
貴重なな情報ありがとうございます。私は痛みが酷い(特に足の裏からふくらはぎ、肩甲骨)今主治医と相談しながら痛み止めを色々と組み合わせながら(リリカ、トラムセット等)少しでも楽になるようにやっています。先日頂いたナラトリプタンの情報を明日主治医と相談してできれば処方してもらおうと思っています。もちろん治験などとは無関係ですが。色々と相談に乗ってくださる医者ですので、情報をプリントしたものを見せて相談してみます。もし処方されたら感想を報告させて頂きます。すぐに結果はわからないとは思いますが。色々と貴重な情報ありがとうございます。それではまた。
[1267][うんどう] [] [2012-10-02 16:49:30]
皆さん
名古屋大学からのプレス・リリーズ内容(PDF)が見つかりました。
少し難しいですがニュースより研究成果の詳細がわかります。
CGRP1などの用語も書いてあったので、自分なりに解釈すると:
SBMA患者の神経細胞で男性ホルモンと結合した変異ARが蓄積し、
その神経細胞内で転写後のmRNAにあるCGRP1(カルシトニン遺伝子関連ペプチド=多機
能神経ペプチド)が非常に多く、これが細胞毒性をもたらす。
偏頭痛治療薬のナトプリタン(セレトニン受容体アゴニスト)がこのCGRP1発現を抑え神経変性を抑制できる。
ということのようです。
治験についても綿密な計画が必要と慎重ながら、検討予定となっています。
www.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/activities/20121001_med.pdf
[1266][ほたる] [] [2012-10-02 08:33:38]
うんどう様、
おはようございます。
素晴らしいニュースを投稿頂き有難うございます。
私もネット検索してみました。
次は中日新聞の記事です。「できるだけ早く臨床治験に入りたい」とのお話のようですね。本当に嬉しいニュースですね。研究者の皆様には感謝、感謝です。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20121001154524618
次はヘルスビューティの記事です。もう少し詳しく説明されているようです。
http://healthnews151.blog.fc2.com/blog-entry-172.html
[1265][うんどう] [] [2012-10-01 10:41:18]
前項1264の「神経変性の症状、頭痛薬で抑制」の続き
ネイチャーメディシンに2012/9/30掲載された記事
「Naratriptan mitigates CGRP1-associated motor neuron degeneration caused by an expanded polyglutamine repeat tract」
のアドレスを下記しておきます。
英語で難しそうなので読んでいませんが参考までに。
http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.2932.html
[1264][うんどう] [] [2012-10-01 10:27:48]
本日2012/10/1の日経オンライン速報に下記のSBMA治療研究の記事が掲載されています。
「神経変性の症状、頭痛薬で抑制 名古屋大研究チームが発見」
こに記事のWebは下記しますが、一定期間でリンクできなくなると思いますので
概要を書いておきます。
・名大の教授のチームの研究成果で、2012/10/1の米医学誌ネイチャーメディシン電子版で発表した。
・頭痛薬「ナラトリプタン」が、タンパク質CGRP1を減少させることにより、SBMAの筋萎縮症状を抑えられる(マウスにて)。
・人間の培養細胞で約5日後にCGRP1が半減した。
私はCGRP1が何か分からなくCGRP1とSBMAとの関連も理解してないので、
既にSBMA患者の神経細胞内に蓄積している異常タンパク質が減少できるのか分かりませんが、
既存の薬なので早く治験まで進められることを期待したいです。
日経オンライン2012/10/1速報のアドレス:
http://www.nikkei.com/article/DGXNNS0010006_Q2A930C1000000/
[1263][ほたる] [] [2012-10-01 04:03:13]
管理人様、
ご無沙汰しております。
10月10日から3日間、ニューオリンズでKDAコンファレンスが開かれます。
何か新しいニュースがありましたら投稿させて頂きます。
[1262][管理人] [administrator@sbma.jp] [2012-09-30 13:50:10]
ほたるさんへ
いつもUpdateありがとうございます。
AndroScience社のサイトも更新された気配が無いので「休眠状態?」と思っていました。
他の方法も含めて研究が進められているとのこと、少し安心しました。
また、よろしくお願いします。
[1259][ほたる] [] [2012-09-24 05:20:40]
皆様、
おはようございます。
2009年9月に「情報について」の「201」で投稿させて頂いた臨床試験、または、臨床試験の可能性がある研究についての更新です。
1. Leuprorelin、管理人様が「臨床研究」の3番にアップデートを掲載されています。
2. 治験ではありませんが、エキササイズ(適度な運動)はNeurological Disorders and Stroke (NINDS)で2013年6月まで試験中です。
3. IGF-1の更なるマウスでの有効性研究については、2012年9月にMDAのサイトに有効性について掲載されました。臨床試験は未定です。2009年に投稿させて頂いた「情報について」の「163-184」をご参考ください。Vanguard様、情報有難うございました。次はMDAのサイトです。
http://quest.mda.org/news/igf1-shows-benefit-sbma-mice
4. ASC-J9は、2009年以降の更新情報がないようですが、研究は継続されているとのことです。
5. 最後に、抗がん剤療法のために開発中のHSP90抑制剤は、「情報について」の「1251」に投稿させて頂きました。
[1251][ほたる] [] [2012-08-24 09:58:34]
皆様、
おはようございます。
今回、アメリカの筋ジストロフィー協会 Muscular Dystrophy Association (MDA)の神経性筋萎縮症の研究に対する補助金候補にSBMAも選ばれました。40種類以上の神経性筋萎縮症の中から33の研究テーマが選ばれました。次は今回選ばれたSBMAの研究テーマです。
情報館の「治療研究」タグの中でも紹介されていますが、アメリカのミシガン医大の準教授チームはHeat Shock Protein 70 (HSP70)による変異アンドロゲン受容体のたんぱく質をより効果的に分解する研究をしておられます。
詳細は次のURLをご覧ください。
http://www.mda.org/research/gaag/2012/summer/sbma-andrew-lieberman-md-phd
[1246][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-08-16 23:18:08]
ほたる様、こんばんは。
いつも有難うございます。
国立衛生院より、国立衛生研究所が適訳だと思います。
治療研究機関として、2兆円規模の予算と、1万人以上のスタッフを有しているので、衛生院という和訳は分りづらいかもしれません。
[1245][ほたる] [] [2012-08-16 04:04:26]
Vanguard様、
おはようございます。
いつも沢山の貴重な情報有難うございます。感謝、感謝です。
「1244」の2についてですが、Weblio英訳和訳ではNational Institutes of Healthを米国国立衛生研究所と訳しているようです。ご参考までに。
[1244][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-08-14 22:33:11]
皆様、こんばんは。
[1241]に続いて、SBMAについて、現在継続施行中の臨床試験は、WHO(世界保健機構)のポータルサイトによれば、以下の3件だと思います。
1.リュープリン投与による追加第2相試験(治療介入)
(名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学)
2.エキササイズによる臨床試験(非治療介入)
(NIH 米国国立衛生院-この和訳が正しいのかいつも迷います)
3.リュープリン投与による第3相試験終了患者に対する経過観察試験(非治療介入)
(東京大学医学部附属病院)
リュープリン投与による追加第2相試験は、第3相まで進むかどうかは分りません。
3つの試験の内、2件が非治療介入試験(薬剤不使用)であることが興味深いです。
SBMAのiPS細胞が作製されていれば、[1241]に記載した、ASC-J9,CHIP, IGF-1等の化合物や、マイクロRNA-196aによる遺伝子療法について、すぐに、SBMA患者の「生きた細胞」を、試験管内で使用して、その有効性を探ることができると思います。
リュープリン、デュタステライド、ゾラデックスの抗アンドロゲン剤以外は、SBMAモデルマウスでの実験に過ぎない現状です。
まだ、マウスしか病態モデルが無い段階なので、ヒトiPS細胞によるSBMA病態モデルが待ち望まれます。
よく言われる「運動療法」は、現在のところ医学的な証明はありませんが、患者の皆様は、経験的に効果を認めておられるようです。
情報があれば、どなたかに、追補していただくようお願いします。
[1241][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-08-13 22:55:43]
皆様、こんばんは。
現在の、SBMAの治療研究の進展状況については、管理人様が、「情報タグ」で、8月5日に,UPして頂いた、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学が公表した、「Current Status of Treatment of Spinal and Bulbar Muscular Atrophy」に、詳細に論述されており、参考にされたらいかがでしょうか。
研究に使用された化合物等別に図示されています。
既にこの「情報について」の中に、皆様からご紹介のあった、リュープリン等の抗アンドロゲン剤、GGA,17-AAG,17-DMAG 等の「分子シャペロン−ユビキチン・プロテアソームシステム」系の薬剤等、ASC-J9,CHIP, IGF-1,等々、DNAのヒストンアセチル化に関係する化合物まで、SBMAの分子標的ごとに関連図として示されています。
ただ、先ごろ公表された、マイクロRNA-196aによる遺伝子療法や、「iPS細胞」については記載されていません。
英文になりますが、論文の全文を読む事ができるので、興味のある方は読んで見てください。
私自身は、まだ、ざっと読んだだけです。
[1185][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-07-03 23:22:43]
ほたる様、こんばんは。
ご紹介の記事は、iPS細胞研究の4つの拠点の一つである、慶應大学の教授の研究チームが試験管内(in vitro)で、初期化されたiPS細胞から、「神経」を分化誘導したものです。
試験管レベルといっても、生体内(in vivo)よりも、体細胞提供者の生体に関係なく、存分に治療研究を行い、神経難病の病態を解明できることが、大きな利点です。
慶應大学の教授の研究チームは、iPS細胞の作製を担当しています。
また、難治性神経変性疾患のiPS細胞の基礎研究は、京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門の準教授が担当をされています。
iPS細胞による治療研究対象疾患は、さらに増えて、ALS、パーキンソン病、筋ジストロフィー、脊髄損傷等、10疾患になりました。
最初にiPS細胞の作製の成功が、先生から公表されたのは、平成20年の11月ですので、4年足らずで、次々とヒト臨床段階に近づいています。
私が、SBMAについてもiPS細胞研究の行って頂くよう、京都大学に要望を出し始めたのは、平成21年の1月からです。
一人の力では、この要望が実現することは困難です。
現在もなお、SBMAの動物病態モデルは、マウスのみであり、病態の再現はほとんど進展していません。
また、再生した神経を移植して劇的な効果を得る事についても、SBMA患者本人のiPS細胞を使用しないと、拒絶反応がおきてしまいます。
SBMAのiPS細胞の作製が急務ではないかと思います。
[1182][ほたる] [] [2012-06-29 08:06:41]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
いつも沢山の貴重な情報を頂き有難うございます。
また素人にもわかり易く説明頂き感謝しております。
日経に「iPS細胞から完全な神経 慶応大、試験管で培養」の記事が掲載されていました。iPS細胞から神経細胞を再生できたそうで、試験管レベルでの発病の解明などが期待できるそうです。
いつもVanguard様が投稿してくださるように、SBMAについてもiPS細胞をお願いしたいものですね。
先日、地元の大学病院のALS治験チームのプレゼンテーションに招待して頂いた時に「亡くなったALS患者が提供してくれた死体を解剖してみると、すでに萎縮してしまった体内は見ることはできるが、発病からどのように進行していくかはわからない」と言っておられ、それが解明できると治療法開発に役立つと言っておられました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2701O_Y2A620C1MM0000/
[1178][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-06-15 23:40:27]
皆様、こんばんは。
さきほどまで、NHKの番組に、大阪大学大学院心臓血管外科の教授が生出演されていました。「心臓の再生医療」についての話題が放映されていました。
東京女子医科大学教授が開発した細胞シートを応用して、壊死した心筋を再生させる心臓外科手術の映像が放映されました。
実は、教授は、今日の午前中は、大阪大学附属病院で、今、話題となっている、6歳未満の幼児からの、脳死により提供された心臓移植手術後の記者会見に出た後、東京のNHKのスタジオに生出演しました。
また、教授は、火曜日(12日)から昨日まで開催された、第11回日本再生医療学会総会(於パシフィコ横浜)の大会長として上京されています。
さらに、教授は、火曜日(12日)の午後には、俳優のさんの司会で行われた、2時間にわたる市民公開講座に、京都大学教授、東京女子医科大学教授と講演をされていました。
教授は、日本再生医療学会の理事長でもあり、この3人の豪華メンバーによる講演は、辰巳拓郎さんの軽妙な司会で進行され、大変に有意義なものとなりました。
この市民講座には、私も出席しました。最前列の席で再生医療に関する最新の情報を得るとともに、同学会が、再生医療について、一般市民の皆様に、どのように説明をしているかについても勉強しました。
私は、日本再生医療学会の年次総会には、2009年から参加していますが、今回は、同学会の正会員として参加しました。
また、今回の総会は、第10回国際幹細胞学会年次総会と同時開催となり、国際幹細胞学会については、明日までパシフィコ横浜で開催されています。
この同時開催は、京都大学教授がアレンジされました。
今回の総会は、昨年の総会を上回る大盛況となりました。この1年で、再生医療に関する研究が、次々とヒト臨床段階に達していることが、「大盛況」となった要因だと思います。
なお、今回の市民公開講座は、「厚生労働省補助金 難治性疾患克服事業」と、日本再生医療学会との合同で開催されました。
[1177][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-06-14 23:22:45]
うんどう様、皆様、こんばんは。
リュープリンによる治療研究は、SBMAモデルマウスでの有効性を確認してから、比較的短期間でヒト臨床試験まで進展しました。
リュープリンが、既に承認され、投与の安全性が確認された皮下注射薬剤であることが、その主な理由だと思います。
今回の研究では、ウイルスベクターによる導入ですので、まず、その導入方法の安全性について検証する必要があると感じています。
SBMAモデルマウスは、寿命が短期間であると聞いていますので、モデルマウスによる検証は困難かもしれません。
また、人体への投与方法をどのようするかは、重要な課題であると思います。
仮に、SBMAについて、ヒトiPS細胞の作製が成功していれば、すぐにでも、SBMAiPS細胞で再現した病態モデルを大量に使用し、安全性や、有効性を検証し、この新研究を進展させることができたのではないかと思います。
ALSについては、ALSヒトiPS細胞の作製が成功し、既に、大量のALSiPS細胞を使用して、有効性が認められると想定される、何万種類もの薬剤の有効性や副作用について、医療ロボットにより、スクリーニング(選定・検証)が行われていることを、京都大学教授が講演でお話しされていました。
現在、ヒトiPS細胞の冷凍保存技術もかなり進歩しており、SBMAiPS細胞の作製が速やかに行われ、今後も出てくるであろう、新しい治療研究にすばやく対応できるようストックされることを、昨年来、要望として出していますが、個人の力では容易ではありません。
いずれにしても、治療薬が開発されることを期待しましょう。
[1176][うんどう] [] [2012-06-11 15:53:11]
Vanguardさん
RNA関連の解説ありがとうございます。
あまり理解できていなかったので助かります。
皆さん
今日この関連を検索していましたらマイナビニュース6/5/2012に詳細が図入りで掲載されていましたので下記します(ニュース記事はいつまでWeb掲載されているかわかりませんが)。
医学用語が多く難しいですが雰囲気は分かります。マイクロRNA-196aをアデノ随伴ウイルスベクターに組み込み、モデルマウスに投与する遺伝子療法としています。
薬開発はまだ先のこととは思いますが、異常ARタンパク質を抑制するピンポイントの治療になるので、男性ホルモンを抑えるリュープリンと比べ若い時から治療できる可能性があり期待したいですね。
私のような年配患者にも間に合うよう祈ります。
http://news.mynavi.jp/news/2012/06/05/008/index.html
[1175][明太子] [] [2012-06-10 13:01:47]
こんにちは
いろんな情報、有難うございます。
ただ、SBMAの研究が、他の難病と比べて、かなり遅れていることも浮かび上がっているようですが、患者にとっては、正確な現状認識も必要かと思いました。
[1174][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-06-10 00:27:09]
[1173]から続きます。
私が以前に投稿した記事を再掲します。
いずれも、今回の論文と同様の、mRNAレベルの治療研究です。
【筋ジストロフィーについては、mRNAに係るヒト臨床試験が開始されています。】
『 [771] [2011-01-30 11:44:10]
本日の産経新聞に、「筋ジストロフィーの世界治験に日本も参加」という記事が掲載されています。
英国製薬会社グラクソ・スミスクライン社が、筋ジストロフィーに対する分子標的薬について、18ヶ国で、180人の患者さんが同時に参加する治験に、日本も12人の患者さんが参加するというものです。
この治験は、人工的に組成した核酸を投与して、変異遺伝子の転写が行われる際に、異常な状態のエクソン(mRNAから転写が行われる「意味のある部分」)を「読み飛ばす」ということを分子標的としています。 』
【ほたる様からご紹介いただいた記事です。SBMAについてのmRNA修復による治療研究です】
『 [1029] [2012-01-29 00:20:48]
ほたる様、こんばんは。
ご紹介いただいた「Scripps Research Scientists Create Novel RNA Repair Technology」を読んでみました。
ほんとうに新しい(Novel)な治療研究ですね。
読む前は、RNA干渉(iRNA)の応用かと思いましたが、異常なCAGリピートが転写される原因となるmRNA(メッセンジャーRNA)の欠陥を、修復することを手助けする化合物を同定したとあります。
驚くべき研究成果です。 』
SBMAについても、ヒト臨床研究にまで研究が進展するといいですね。
仮に、SBMAについて、iPS細胞が作製されていれば、ALSと同様に、患者が直接参加しなくても、すぐにでも、今回の名古屋大学の新研究を、ヒトSBMA細胞で検証し、進展させることができるのではないかと思います。
[1173][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-06-09 23:58:33]
皆様、こんばんは。
今回の、「Viral delivery of miR-196a ameliorates the SBMA phenotype via the silencing of CELF2」について少し解説いたします。
ヒトの体細胞内では、タンパク質の合成と分解が繰り返されて生命が維持されています。
そのタンパク質の合成が行われる際に、DNAの遺伝子情報を転写した、タンパク質の「鋳型」がmRNAです。
その「鋳型」であるmRNAは、DNAの遺伝子情報をすべて保有しているわけではなく、まず、RNA前駆体(pre-mRNA)が転写され、そのpre-mRNAから、タンパク質合成のための「意味のない部分ーイントロン)が切断され(mRNAスプライシング)て、「意味のある部分ーエクソン」だけの「鋳型」が作られ、そのmRNA(鋳型)によりタンパク質が合成されます。
SBMAにおいては、変異ARを合成することになる異常伸長したmRNA(鋳型)のCAGリピート部分を、mRNAスプライシングにより切断し、正常の長さにする事ができれば、究極の根本治療法となります。
つまり、私達患者も、正常なARタンパク質を獲得し、SBMAから100%開放されます。
ただ、このmRNAスプライシングを、人為的に引き起こす事は至難の業です。
そこで、このmRNAスプライシングに類似した効果を得るために可能な方法として、「RNA干渉ーiRNA」がありますが、これを利用する事もまた至難の業です。
そこで、さらに次善の策として、異常伸長したCAGリピート部分を切断するのではなく、異常伸長したCAGリピート部分のmRNA(鋳型)はそのままにして、例えば、鋳型の異常な部分の凹凸を、埋めてしまって、タンパク質の異常な部分を合成させないようにする方法が考えられます。
簡単に言えば、今回の論文は、その異常な凹凸を埋めるための方策の一つを、動物実験により解明したということになります。
リュープリンによる分子標的とは異なり、変異ARの合成そのものを抑止するという、遺伝子治療に一歩近づいた研究ではないでしょうか。
名古屋大学と自治医科大学の研究チームに対して敬意を表します。
[1172][ほたる] [] [2012-06-08 02:28:11]
皆様、
おはようございます。
先日、ALSサポートグループに招待して頂き、地元の大学病院のALS治験チームのプレゼンテーションに行ってきました。印象に残ったのは、
(1)どうしてマウスでは効果が出ても治験では同様な効果が現れないのか
(2)治験に協力された参加者に対して、偽薬だった人は喜んで欲しい
でした。
(1)については、治験前に、もっとマウスより人間に近い動物で追加実験した方が良いのでは?
(2)については、副作用、更に、病気を進行(悪化)させてしまったケースもある
とのお話でした。
うんどう様が投稿してくださったNO. 1154の名大医の記事の下に類似の記事がリストアップされています。その中に「運動神経の難病ALS、サル使い症状再現 東京医歯大など」がありました。びっくりしました!(リンクが余りにも長いので掲示できません。まず、名大医の記事をアクセスしてから、この記事をご覧ください)
おサルさんには迷惑な話なのですが、SBMAでも検討頂けたらなと思いました。
ご参考までに。
[1171][はいくん] [] [2012-06-07 21:34:37]
徳俵様こんばんわ
どの患者にとってもやはり時間との戦いがあります。でも恐らくは、研究者としての責任を考えれば、吉報を待つ患者さんが糠よろこびに終わらないようにしないといけない、という意識は強いと思います。
研究されてる先生方を信頼して祈るだけです。確実に良くなる方法を早く見つけて誰でも治療が受けられるようにお願いしますと。
[1170][徳俵] [] [2012-06-07 10:52:34]
良いニュースを有難く読みました。
素人なのでよく分かりませんが、名古屋大学では、追加のりゅープリンの治験が行われています。
論文の受付日が昨年の10月だとすると、治験の最終案が決まった頃だと思いますが、この新しい研究がこの先も続くかどうか心配です。
この研究により、筋力の回復や、症状の改善ができるのでしょうか。
治療薬として承認されるためには、治験が必要ですが、その時に、参加できる患者さんの人数が足りるでしょうか。
iPS細胞研究との関連性はあるのでしょうか。
この研究が、どのくらいの実現性を持っているのか知りたいです。
[1167][はいくん] [] [2012-06-05 22:09:48]
ほたる様
ありがとうございます。例えば5年前の自分と現在の状態を考えて5年後を想像して考えるとやはり辛いです。神経細胞とか脊髄とか中枢神経の再生は難しいだろうなあ位しか分からなくて、先に灯が見えれば良いかなと。大学の研究者の先生たちも寝食を忘れて頑張ってくださっているし、軽い事を言っていらない希望を私たちに持たせてもいけないと思っておられるのだろうとは分かってはいるのですが。
でも良いニュースですね。
[1166][ほたる] [] [2012-06-05 21:38:57]
はいくん様、
おはようございます。
私も素人です。
健康な人は、たとえば、ボデービルなどの筋力トレーニングをすると、一時的に筋肉細胞が破壊されます。しかし、身体は、破壊された筋肉細胞以上に新しい筋肉細胞を作り出します。それで、筋力をアップできます。
ご存知かと思いますが、私たちSBMA患者は、医者から過激な運動をしないように言われています。破壊された筋肉細胞が再生されにくいからだと想像しております。アメリカではSBMA患者のエキササイズ効果について試験が始まるようです。
進行が完全にストップでき、健康な人と同じようになれば、軽い筋力トレーニングを重ねていけば、筋力は少し戻ってくると希望しております。
進行を抑制できれば、どの程度抑制できるかによって差があるのではないかと想像しております。
今回の発表は、男性ホルモンを抑制する必要がないようで、若いころから治療を受け、発病を遅らせたり、初期患者の進行抑制にも期待をもてるのではないでしょうか。
うんどう様、
名大医の情報有難うございます。
[1160][はいくん] [] [2012-06-05 00:58:52]
皆様こんばんわ
素人なので教えて下さい。
先生のその新しい治療法の発見は凄い希望の持てる事で嬉しくなったのですが、それは症状の「進行抑制」に効果があるので一度だめになった神経細胞の復活というか、例えば少し筋肉が戻って歩行が可能になるとかいう事はないのですか。
[1159][うんどう] [] [2012-06-04 22:12:41]
CELF2をWeb検索したら、教授の「神経変性疾患の病態解明と治療法開発」がでてきましたので参考までに下記します。
掲載時期は分かりませんが、アデノ随伴ウイルスベクター(AAV)によるmiR-196aの投与でSBMAマウスのphenotype(遺伝表現型、GENOTYPE)を改善する、というような内容が掲載されています。
http://w3serv.nagoya-u.ac.jp/coemed/jp/members/2012/post/
[1158][うんどう] [] [2012-06-04 21:59:54]
米国のネイチャ・メディシンに掲載されたWebアドレスを下記しておきます、タイトルは
「Viral delivery of miR-196a ameliorates the SBMA phenotype via the silencing of CELF2」です。
英語の医学誌で難しく、かつ全文参照は有料ですが原文は読めることになります。
英文原稿受付は昨年10月(Received 03 October 2011)になっているようです。
以前Vangurdさんもこの「情報について」でRNAについて書いています、難しいですが参考までに。
http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.2791.html
[1155][ゲスト] [] [2012-06-04 08:50:29]
ttp://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0301U_T00C12A6CR8000/
[1154][うんどう] [] [2012-06-04 08:41:08]
本日の下記日経オンラインにSBMA治療のgood news記事が掲載された。
名古屋大学と自治医科大の共同研究でSBMA治療方法がマウスで成功し、6/3/2012付けの米国医学誌ネーチャメディシンに発表したとのこと。
SBMAの神経細胞破壊の原因である、異常AR(アンドロゲン受容体)タンパク質を分解できる根本治療法になるようです。
素人の私では理解しにくいですが、あえて患者の立場としてまとめると。
SBMA患者の異常メッセンジャRNAがCELF2と合成し異常ARタンパク質を作るが、マイクロRNA196aがCELF2を抑え異常ARの量が減少する、ということなのかな。
196aをSBMAマウスに注射すると異常ARが6割減少したそうです。
最近、日本及び米国でもSBMAの治験の進展がみられず、治療研究の新たな情報も無く失望状態でしたが、大変うれしいニュースです。
早く治験まで進めてくれることを期待します。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0301U_T00C12A6CR8000/
[1149][ほたる] [] [2012-05-31 07:46:07]
皆様、
ご無沙汰しております。
今年は余り新しいニュースがありませんね。
KDA Newsletter - Spring 2012が発行されました。新しいニュースは見られませんが、良かったらご覧ください。
http://www.kennedysdisease.org/about-the-kda/newsletters
[1134][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-05-07 23:19:08]
皆様、こんばんは。
先月末に、「文部科学省iPS細胞研究ネットワーク 合同シンポジウム実行委員会」から、「第4回合同シンポジウム−再生医学研究の最前線の開催について」という案内文書が、私の自宅宛てに、郵送されて来ました。
文面には、シンポジウムの開催内容と、「ご関係の皆様に広く周知して頂きたい」旨の記載がありますので、この掲示板をお借りしまして、SBMA患者とご家族の皆様にお伝えいたします。
日時等については、6月17日(日)10時開場で、パシフィコ横浜で開催されます。
講演者は、iPS細胞研究所長と、個別疾患のiPS細胞の作製(SBMAのiPS細胞の作製を含む)を担当している、慶応義塾大学教授他、計4名の先生方です。
詳細につきましては、「文部科学省iPS細胞研究ネットワーク iPS TREND」で検索できますので、興味のある方は検索して下さい。
検索された画面の右側にある、「再生医学研究の最前線 6月17日(日)の青色のポスター」のバナーをクリックして下さい。
なお、当日に都合がつかない方々のために、インターネットでライブ中継が行われる予定となっています。
[1132][うんどう] [] [2012-05-05 11:36:38]
下記の「健康美容EXP」のサイトにポリグルタミン病患者はガンリスクが低いという
海外ニュースが掲載されています。
英医学誌「Lancet Oncology」オンライン版に4/11/2012に掲載された研究結果で、
ハンチントン病や球脊髄性筋萎縮症などのポリグルタミン病の患者はガンリスクが少なく、SBMA患者では一般集団と比べ、ガン発症リスクが35%低いという結果になったそうです。
遺伝メカニズムが関係しているのではないかとされています。
ガンリスクが少なくても、SBMAの治療方法が無いのでしょうがないのですが、
(ガン研究の材料として?)今後生物学的研究が必要としています。
http://news.e-expo.net/world/2012/04/post-118.html
[1121][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-04-22 14:40:06]
皆様、こんにちは。
京大教授が、この度、フィンランド政府などが出資するフィンランド技術アカデミーはから、優れた技術者に与えられる、2012年のミレニアム技術賞を受賞されました。
本当におめでとうございます。
先生は、先月、iPS細胞研究の研究費の寄付を募るため、京都でフルマラソンに挑戦し、完走されました。
全ての患者にとって、大事なお体であるにもかかわらず、フルマラソンを敢行する事を明言されていましたので、少し心配をしておりました。
日本は、iPS細胞研究の、いわば総本家ですが、文部文部科学省の「再生医療の実現化プロジェクト」の年間予算は100億円です。
先生は、このプロジェクトの運営委員長として、再生医療研究に携わる、700名の研究者を統括されています。
この100億円の予算は、その研究者一人あたり、1億円に達しておらず、研究費は不足しています。
米国では、ある大学の医学研究予算だけでも、一桁上の、1000億円を超え、日本のiPS細胞研究の資金面での基盤は脆弱です。
先生ご自身が、フルマラソンを行い、研究資金を集めるといった状況は避けるべきことではないかと思いました。
[1117][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-04-13 23:39:23]
皆様、こんばんは。
[1116]に追記します。
1.補足説明
ヒト皮膚細胞を初期化してiPS細胞を作製するために、山中4因子といわれる遺伝子を細胞に導入します。
導入する方法として、ウイルスベクターや、プラスミドを利用していましたが、作製されたiPS細胞の中に、癌化するものの発現を抑える事が困難でした。
その理由は、4因子中の、遺伝子c-Myc(シーミック)が癌化を促進していたからです。
このc-Mycが癌化を促進する事が解っていても、初期化の効率を上げる遺伝子でもあるので、代替遺伝子を探す事が困難でしたが、2011年6月に、京都大iPS細胞研究所の所長(京大教授)らの研究グループが、c-Mycの代替遺伝子として、glis1(グリスワン)を発見し、iPS細胞の安全性が大きく向上しました。
このことが、iPS細胞を使用した今回のヒト臨床試験に繋がりました。
2.感想
治療法が確立されるためには、治療薬にしても、移植治療にしても、患者による臨床試験が必要となります。
患者数が70万人近いと、知らない間に、どこかで研究が進んで治療法が開発される事が考えられます。
ただ、SBMAは、患者数が2000人程度であり、さらにその中で、現実に臨床研究に参加が可能な患者数は、500人以下であると思います。
従って、SBMAについては、いずれ、どこかで、知らない間に、治療法が開発されるという事は、ほぼ無いだろうと思っています。
仮に「治療研究の数」を増やすと、私たちの患者仲間の皆様が、いつも、どこかの研究機関で、臨床研究に参加しているという状況になるのではないかと思います。
現在も、名古屋大学で、目標患者数を100人とする、リュープリンの「追加第2相試験」が施行されています。
[1116][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-04-12 22:15:08]
皆様、こんばんは。
新聞報道もありましたので、ご存知と思います。
文部科学省の「再生医療の実現化プロジェクト」として、日本には、「京都大学iPS細胞研究統合推進拠点」等、4つの拠点があります。
その拠点のひとつである、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターが、来年半ばに、iPS細胞を使用して網膜を再生し、眼の病気のヒト臨床試験を開始することを公表しました。
患者本人由来の皮膚細胞をから、iPS細胞をつくり、網膜細胞を再生して患者に移植して治療を行うというものです。移植による免疫拒絶反応がありません。
本年9月に厚生労働省に、臨床研究の申請が行われる予定です。
現在のところ、iPS細胞を使用した世界初の臨床試験となる見込みで、5人の参加患者を予定しています。
なお、この眼の病気の患者数は、国内に69万人との推計もあるそうです。
[1029][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-01-29 00:20:48]
ほたる様、こんばんは。
ご紹介いただいた「Scripps Research Scientists Create Novel RNA Repair Technology」を読んでみました。
ほんとうに新しい(Novel)な治療研究ですね。
読む前は、RNA干渉(iRNA)の応用かと思いましたが、異常なCAGリピートが転写される原因となるmRNA(メッセンジャーRNA)の欠陥を、修復することを手助けする化合物を同定したとあります。
驚くべき研究成果です。
リュープリンの投与により、テストステロンを検査限界値まで抑えて病態の進行を抑えようとする分子標的は、私が、[993]に書いたように、やや上流側に属する治療研究ですが、この
「Novel RNA Repair」は、上流というより源流に近いspecific(特効的)な分子標的薬の開発研究だと思います。
また、従来、考えられていた、「転写され合成された異常な(ミスフォールディングした)タンパク質が、(神経)毒性の原因であるという病態」から、さらに、「この異常タンパク質だけでは無く、異常なCAGリピートが転写される原因となるmRNAも(神経)毒性を示していることを把握しつつある」としており、驚きました。
この研究により同定された化合物は、「毒性を持つRNAと、タンパク質の異常な折り畳みを抑えることを分子標的とする」ものとされており、そのことは、テストステロンの分泌の抑制を必要としないことを意味していると思います。
この研究の今後については、「extremely challenging」と書いてあるように、容易ではないと思いますが、是非に続けて欲しいと思います。
また、この研究はNIH(米国の国立の医療研究機関−SBMAについての臨床試験も行っている)のサポートがあったことも記載してあります。
ほたる様、本当に有難うございます。
( thank you so much, Hotaru-san, for your remarkable report.)
[1028][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-01-28 23:24:26]
皆様、こんばんは。
このところ、他の疾患の治療研究の進展が新聞報道されていますので、ご紹介します。
iPS細胞による治療研究
○パーキンソン病の運動機能障害の改善には、ドーパミンという神経伝達物質を脳内に分泌させる治療法が有力とされています。今般、京都大学iPS細胞研究所が、「iPS細胞からドーパミン
を分泌する神経細胞を分化・作製し、サルの脳内に移植して症状を改善した」との公表がありました。
(iPS細胞により、ドーパミンを分泌する神経細胞を再生したことを意味します。)
○カルフォルニア大学の研究チームが、アルツハイマー病患者の皮膚細胞から作製したiPS細胞を使用して、脳の神経細胞の病態を再現することに成功したと公表されました。
(iPS細胞により、患者の体外で病態を再現したことを意味します。研究者は、患者の入院・通院を要しないで、その再現した神経細胞を使い、研究所で思う存分に、基礎研究ができます。)
以上の二つの病気については、既に複数の種類の承認薬が存在しています。
その他に、従来、骨髄移植しか治療法のない、難治性の白血病について、移植によらず、ワクチンにより治療を行うための、第一相の臨床試験が開始されました。
それぞれの病気の患者さんにとっては、本当に朗報であると思います。
一方、SBMAについては、承認薬すら、いつ誕生するのか分らない状況です。
私は、これまで、ネガティブな情報の投稿は避けてきました。
ただ、今回は、このような投稿を書くことをどうかお許しください。
今後は、また、前向きな情報を投稿したいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
[1026][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2012-01-26 15:48:49]
ほたるさん、明太子さん、こんにちは。
ほたるさん、いつも貴重な情報をありがとうございます。
明太子さん、そうでしたか。てっきりリュープリンの承認のためのものかと思っていました。他の神経難病で男性ホルモンが関与しているものはなさそうに思うのですが不思議な感じですね。また情報があればよろしくお願いします。
デュタステライドはアメリカで治験されたアボダートという薬です。リュープリンと同じような狙いのものでやはり承認までは至っていない薬です。
日本でも前立腺肥大症に適応がとれてアボルブカプセル0.5mgという処方薬として使われています。
[1019][明太子] [] [2012-01-22 14:39:02]
thirdlife様
治験参加が決まるまで、名古屋大学には数回通院しました。
先生の説明では、今回の治験は、新しい第2相試験であるということと、SBMAだけではなく、他の神経難病の研究のためのデータを見るためのものだそうです。
承認の申請をするには、第3相試験が必要ですが、その予定は無く、今回で、リュープリンの試験は終了するそうです。
進行を止めるデタスライドという薬があることを初めて知りました。有難うございます。
[1018][ほたる] [] [2012-01-22 08:38:32]
皆様、
おはようございます。大寒ですね。カナダの友達から零下30度になったとメールを頂きました。こちらアメリカ中西部も零下8度ほどです。冬本番ですね。
今朝、KDAチャットがありました。ブルースさんがトリプレットリピート病の変異RNAを治す助けとなる薬品が見つかったと言っておられたので、彼のブログを読んでみました。まだ、第一歩ということですが、何十年先が楽しみですね。ハンチントン病、脊髄小脳性運動失調, SBMAなどが対象になるようです。
以前、Vanguard様が、RNAについて色々と情報を掲載してくださったのを思い出します。とても勉強になりました。感謝、感謝です。
次はブルースさんのブログ、リサーチペーパー、その参考資料のリンクです。
Scientists identify compound that can help repair toxic RNA defect
http://kennedysdisease.blogspot.com/2012/01/scientists-identify-compound-that-can.html
Scripps Research Scientists Create Novel RNA Repair Technology
http://www.scripps.edu/news/press_releases/20120117disney.html
Chemical Correction of Pre-mRNA Splicing Defects Associated with Sequestration of Muscleblind-like 1 Protein by Expanded r(CAG)-Containing Transcripts
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/cb200413a
[1015][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2012-01-21 10:53:59]
明太子さん、こんにちは。
確かにに一年では短い可能性があると思います。しかし治験参加の患者さんの数が増えれば良い結果が出る可能性はありますし、短期間でも効果が自覚できる方もいらっしゃるようです。
名大の先生方はそのことは十分ご承知の上で治験を考えておられるのだと思います。
実際参加されるとき良くその事を聞いて見られると良いと思います。
[1006][明太子] [] [2012-01-14 13:00:42]
みなみ様
今度の治験に参加することが決まりました。
治験は初めてですが頑張ってみたいと思っています。
みなみ様の書き込みに勇気づけられました。ただ、心配な事が1つあります。アメリカで名古屋大学の先生の講演の内容を見ると、これまでうまくいかなかった理由として治験の期間が短かったことがあるようですが、もし効果があっても1年で注射が終わるとすれば不安です。1年間の治験で大丈夫なのでしょうか。
[993][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-01-09 23:21:48]
---[992]---の続き---
「Why Unsuccessful?のスライド(3枚目)
(初期患者以外の)中期・末期患者には限定的な効果しかなかった
治験終了点が薬の効果を評価できる良いポイントではなかった
観察期間が短か過ぎた
(男性ホルモン抑制の)反動化作用効果は筋力を落としたかも
偽薬効果が真の結果を隠した
下流の分子事象も標的とされるべきだった」
中期患者の中にも、有効性を示唆するものもあった。
エンドポイント(アウトカムとも言い、試験の評価項目のことです。)の設定がうまく機能しなかった。つまり、有効性を評価するための検査項目の選定が不十分だった。
治験期間が短い。実薬の有効性を上回るプラセボ効果も見られた。
上流(病態)への標的の他に、下流のフェノタイプ(発現型)である、症状に対する標的も必要だった。(治療の流れを上流・下流と表現します。上流に行くほどspecific-特効的です)
「Process of Neurodegerationのスライド(4枚目)
ARの蓄積が始まり、神経機能不全となり、最後に、細胞死するまでの経過説明」
管理人さんに書いていただいている、「SBMAとは」を参照して下さい。
「(Downstream Molecular Events)に対するHypotheses to be Tested in Future Research のスライド(5枚目)」についてはよくわかりません。調べてみます。
ほたる様、今年もどうぞよろしくお願いします。
[992][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-01-09 23:20:26]
ほたる様、KDAでの、先生(名古屋大学高等研究院特任講師)のプリゼンテーションを
ご紹介頂き有難うございます。
名大の先生方からお聞きしていたお話を交えて、私なりに、少し追補してみます。
「Leuprorelin for KD Mouse Modelのスライド(1枚目)
KDマウス実験では細胞内の蓄積レベル、歩行、寿命に改善があった」
KDマウスは、名大の研究チームが作製した、TG(トランスジェニックマウス−遺伝子変換)マウス)です。AR97Qマウスと言います。ARのリピート数は、97とヒトSBMAよりかなり多いリピート数ですが、ヒトSBMAの病態に近いマウスです。
AR97Qマウスの歩行や寿命に改善があるのは、リュープリンの投与が、AR97QマウスのSBMA発症前に行われたからです。この投与のタイミングは、ヒト臨床試験の場合と決定的に違っています。
「Phase 3 Clinical Trial of Leuprorelinのスライド(2枚目)
治験参加者200名の統計には嚥下障害に期待した改善はみられなかったが、初期患者(発病後10年未満)グループの統計には嚥下障害に改善がみられた。」
第3相試験の論文で公表されています。----続く---
[989][ほたる] [] [2012-01-09 07:19:09]
皆様、
おはようございます。
Vanguard様、
いつも情報やコメントを頂き感謝致しております。
[945]に投稿させて頂いたプレゼンテーションのスライドを次に要約してみました。誤りがあるかもしれません。ご了承ください。また、最後のスライド(5枚目)が難しく諦めました。
Leuprorelin for KD Mouse Modelのスライド(1枚目)
KDマウス実験では細胞内の蓄積レベル、歩行、寿命に改善があった。
Phase 3 Clinical Trial of Leuprorelinのスライド(2枚目)
治験参加者200名の統計には嚥下障害に期待した改善はみられなかったが、初期患者(発病後10年未満)グループの統計には嚥下障害に改善がみられた。
Why Unsuccessful?のスライド(3枚目)
(初期患者以外の)中期・末期患者には限定的な効果しかなかった
治験終了点が薬の効果を評価できる良いポイントではなかった
観察期間が短か過ぎた
(男性ホルモン抑制の)反動化作用効果は筋力を落としたかも
偽薬効果が真の結果を隠した
下流の分子事象も標的とされるべきだった
Process of Neurodegerationのスライド(4枚目)
ARの蓄積が始まり、神経機能不全となり、最後に、細胞死するまでの経過説明
(Downstream Molecular Events)に対するHypotheses to be Tested in Future Research のスライド(5枚目)
素人知識では、このスライドの説明が難しくわかりません。今後の研究に関する一番興味のあるところですが。どなたかにご説明頂けると嬉しいです。
もう一度、次はプレゼンテーションのURLです。
http://www.youtube.com/watch?v=u6gPGUgI-KY
[978][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2012-01-03 13:23:33]
皆様、こんにちは。
名古屋大学が施行する今回の治験により、抗アンドロゲン剤による治療研究が完了し、PMDAへの承認申請が行われる事を期待しています。
この[情報について]のコメント数は200となりましたが、治験の再開という嬉しい投稿を書き込むことができました。
私は、第2相二重盲試験に、2004年に参加しましたが、当時は、4週製剤を使用したため、4週毎に名古屋大学に通院しました。
投与間隔が短く、東京から毎月の通院が必要でした。
月に2度目の通院もありました。
また、初めての探索試験であるため、エントリーのためのアンケートも無く、試行錯誤が続いたことが思い出されます。
[976][管理人] [administrator@sbma.jp] [2012-01-03 10:06:53]
みなみさん、皆さん
こんにちは
いつも情報ありがとうございます。
昨年12月に、私もJASMITT治験事務局からお手紙(アンケート)を頂きました。
先生方が研究を継続してくださっている事、新たな治験が計画された事、患者にとってはこの上ない喜びです。
私も可能であれば治験に参加したいと思っています。
[966][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-12-31 23:05:50]
大晦日もあと僅かとなり、2011年も、足早に遠ざかって行きます。
皆様からの情報を拝見しながら、今年も1年を過ごす事ができました。
本当に感謝いたします。
今回の治験については、名古屋大学の研究チームは、承認申請を目指して、様々な検討や、困難な判断を慎重に行っていると承知しています。
もう、新年まで1時間足らずとなりました。
来年も、皆様にとりまして輝かしい1年となることをお祈りいたします。
[961][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2011-12-31 20:31:58]
僕も今回の臨床試験についてはよく知らないのですが、二重盲検試験で統計的に有意に効果があると判定するには、母集団の人数が圧倒的に大きくなるか年限が長くなるかしか無いのでは無いかと思います。
母集団の数がそう増えるとは思えないので、前回の治験に加えて母集団を大きくして有意性をはっきりさせようという考えなのでしょうか。
意図がはっきりしないと、なかなか難しいのではないかと思います。
[960][電波] [] [2011-12-31 11:49:47]
初めまして。
情報館から様々な情報を得て、生活に役立ています。
大阪に住む40代の患者です。
リュープリンの追加治験についてですが、現実には、1年間の二重盲検試験のみでは、承認申請は困難かと思います。
この追加治験は、新たな第2相試験だと聞いていますので、あまり詳しくありませんが、承認申請に至るには、長期間を要すると思います。私の主治医からは、神経難病の研究が主目的で、今後の様々な難病の研究のため、データを集めるためのものであると聞いています。
ただ、1年間、何もしないよりはいいと思いますので、主治医と相談しています。
[959][みなみ] [fwhd1586@mb.infoweb.ne.jp] [2011-12-30 17:32:20]
今年も、いよいよ押し迫ってきましたね。
さて、前回書き込ませていただいたリュープリンの追加治験に関する情報です。
今回の治験は前回の治験の結果を踏まえ、承認申請を目指して、2012年1月から開始される見通しになったとのことです。今回の治験は1年間の二重盲検試験のみで、継続試験は実施しないそうです。これまでにリュープリンを使用したことがない方を主な対象としていますが、これまでに治験に参加した人も一部参加できることになったそうで、アンケートも送付されてきました。参加するにあたってはいろいろな基準があるそうなので、今後、連絡があり、随時、事前の検査・診察を経て、実施に至るそうです。
可能であれば、私も参加させていただきたいと思っておりますが、参加人数には限りがあるようなので、何とも言えませんね。名大の先生方も、承認に向け努力を続けておられること、感謝にたえません。
また、この情報館を通じて多くの貴重な情報をいただけたことにも感謝です。ほんとうにありがとうございました。
皆様、よいお年をお迎えください。
[953][ジョセフ] [] [2011-12-27 10:17:17]
初めて書き込みします。
来年1/14に大阪で「難治性疾患克服研究推進事業 研究発表会」があります。
京都大学の先生や、ALSに関する研究発表もあるようです。
参加費は無料ですが事前申し込みが必要です。
詳細は以下をご参照下さい。
http://www.sympo.jp/23osaka/greeting.html
[947][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-12-11 00:29:50]
ほたる様、うんどう様、こんばんは。
治療研究についてのレポートを掲載して頂き感謝いたします。
うんどう様からご紹介があった[922]については、核内封入体として凝集した異常タンパク質を、選択的オートファジーにより分解する仕組みを解明したということだと思います。
細胞内にある、正常に折り畳みをされなかった(miss folting)異常タンパク質には、ユビキチンが結合し(ユビキチン化し)、それを目印にして、大きな分子量を持つプロテアソームにより分解され、細胞内の品質管理が行われます。
ところが、核内封入体として「凝集した」異常タンパク質は、このプロテアソームによるシステムでは、分解されないことが分っていました。
この、「凝集した異常タンパク質」を、オートファジー(自食作用)により、選択的に分解するため、目印となるユビキチンとしてp62に着目したということだと思います。
従前は、オートファジーは、余分なタンパク質を分解し再利用するシステムであり、特定の異物を、選択的には分解しないと考えられていました。
つまり、SBMAの病態の中心となる、核内封入体である「凝集した異常タンパク質」を、分解する可能性を示唆する重要な研究であると思います。
また、ほたる様の[946]については、神経細胞内に「凝集した異常タンパク質」が、ある種の毒性「Toxicity」を持ち、神経細胞を変性させ、細胞死に至らせると考えることから、その「毒性」を抑制しようとすることのようです。
なお、私としては、SBMA細胞モデル(Cell Models of SBMA)の組成(例えば、CAGリピート数)や、細胞モデルがどのように作製されたのかについても興味があります。
[946][ほたる] [] [2011-12-10 16:54:27]
皆様、
先週のKDAチャットで新しいリサーチペーパーの紹介がありました。タイトルは、
SIRT1 Modulates Aggregation and Toxicity through Deacetylation of the Androgen Receptor in Cell Models of SBMA.
SIRT1はSBMA細胞モデルの中のアンドロゲン受容体の脱アセチル化を通して収束と毒性を調整する。
専門的なことはわかりませんが、SBMA治療法開発の強力な発見である可能性があるようです。要約を次のURLからご覧になれます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22131404
[945][ほたる] [] [2011-12-10 16:32:21]
皆様、
こんにちわ。
11月にKDAコンファレンスが開かれました。日本から名大医の先生がニューロン変性の説明とリュープリンの臨床試験を含めたリサーチにつてプレゼンテーションされました。次のYouTubeサイトからプレゼンテーションの動画をみることができます。最初の数分後から始まっています。
http://www.youtube.com/watch?v=u6gPGUgI-KY
[924][ほたる] [] [2011-11-10 02:46:17]
NO. 923からの続きです。
CHOPの不足はマクロオートファジー、リソソームのタンパク質品質管理経路の活性化を通して両方のAR113Qと外科手術により除神経された筋肉の中の萎縮を増強した。
逆に、ベクリン1という遺伝子のハプロ不全(一対の相同染色体の一方の遺伝子の不活性化で起こる表現型の変異)の結果傷ついたオートファジーは 疾患表現型に著しく予想外の改善を生じることで、筋肉の消耗を減少しAR113Q雄マウスの平均寿命を延ばした。
我々の発見はそのUPRとマクロオートファジーの間に重要なやりとりを増強し、そして、オートファジーの活性化はSBMA表現型の様相を増強することを示す。
詳細は次のPubMed CentralのURLをご覧ください。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3192827/?tool=pubmed
[923][ほたる] [] [2011-11-10 02:40:37]
うんどう様、
理化学研究所プレスリリースの投稿有難うございます。本当に素晴らしい解明ですね。2010年代は新しい治療薬が開発されるかも知れませんね。
皆様、
KDAウエブサイトの2011年リサーチアップデートに次の研究レポートが載っています。概要を訳してみました。素人訳です。ご了承ください。
題名:マクロオートファジーはUPR メジエーター(媒体) CHOPによって制御され、SBMAマウスのフェノタイプ(表現型)を増強する。
概要:
異常タンパク質のホメオスタシス(恒常性機能)は、SBMAを含む、アンドロゲン受容体の中のCAGグルタミンの伸長が原因でおきる神経性筋萎縮症、そして、折りたたみに失敗したタンパク質によって誘因された進行性の病気の基礎となっています。
小胞体ストレス応答(Unfolded Protein Response (UPR))、小胞体の品質管理経路(ER protein quality control pathway)は、SBMA患者、AR113Qを打ち込んだ雄マウス、そして、外科手術により除神経された野生型マウスから痩せた筋肉を誘発する。
そのUPR誘導の結果を厳密に調べるために、私達はCHOP (C/EBP homologous protein)と言う遺伝子、それに続く小胞体ストレス(ER stress)に誘発された転写要因を削除した。
次に続きます。
[922][うんどう] [] [2011-10-24 18:48:11]
921の続き:
理化学研究所の神経細胞の異常たんぱく質分解の仕組み解明」のプレスレリースのWebを下記しておきます。研究成果のポイントは3行で記載されてます。
仕組みが詳細に書かれていて素晴らしい内容です、しかし自分の知識レベルでは理解するには難しいですが。
全体を読むのは大変でもあるので、誤解があるかもしれませんがあえて自分なりに簡単にまとめてみます。:
・折りたたみに失敗したたんぱく質はユビキチンが結合しプロテアソームという仕組みで分解する。
・それでも残った異常タンプク質は凝集され大きな塊となっているが、オートファジで分解される。
・p62というユビキチン結合タンパク質がリン酸化(酵素CK2)されると、ユビキチンが付いた異常たんぱく質と結合し選択的オートファジで分解する。
・p62のS403部のリン酸化を促進する薬剤を開発すれば、オートファジを促進し、神経変性症の異常タンパク質を分解できることが期待できる。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2011/111021/detail.html
[921][うんどう] [] [2011-10-24 18:10:04]
皆さん、ほたるさん。
米国では寄付金で有効なSBMA研究に支援しているとは素晴らしいことですね、日本ではSBMA患者数は数千人とされているので難しいことですが。
さて日本で先週、神経変性症に関する記事が日刊工業新聞10/21/2011金曜ページ19に、掲載されていたので紹介します。
理化学研究所が「神経変性疾患の原因となる神経細胞の異常たんぱく質を分解する仕組みを解明」したという記事です。
日刊工業のWeb記事アドレスは下に掲載しておきます(記事なので、時間の経過でアクセスできなくなるかもしれません)。
p62と言うユビキチン結合タンパク質にリン酸分子が結合すると、
オートファジで凝集された異常たんぱく質を分解するということのようです。
この記事は「理化学研究所プレスレリース」に詳細が記載されていますので
続にで書いておきます。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720111021eaal.html
[919][ほたる] [] [2011-10-18 03:13:41]
NO. 918からの続きです。
(3)イタリアのジェノバにある神経科学と脳科学技術省 先生チーム
提案:SBMAに対する新しい治療手段としてのPKA/PACAP信号方式の証明
概要:細胞死はアンドロゲン受容体に(リン酸化処理と呼ばれる方法、特にそのタンパク質に追加されるリン酸塩の変化)を伴うかもしれないことの証拠がある。先生チームはこの細胞死がプロテインキナーゼA (Protein Kinase A)として知られているアンドロゲン受容体の活性化により止めることができるかどうかを判明することを希望します。
原文は下のURLをご覧ください。
2006年はASC-J9研究、2007年はIGF-1研究が補助金を受けました。これらは近い将来の有望なSBMA治療候補となっています。
http://www.kennedysdisease.org/promote-research/award-recipients
[918][ほたる] [] [2011-10-16 03:44:36]
皆様、
おはようございます。
アメリカでは自分達(患者や家族)で献金を集め、病気治療の研究開発を補助する非営利団体を設立することができます。アメリカでは、SBMAは別名ケネディ疾患と呼ばれていました。Kennedys Disease Association (KDA)は、SBMA患者が設立した非営利団体です。そして、KDAは、毎年、将来SBMA治療に結びつく可能性のある有望なSBMA研究に補助金を送っています。2011年は総額65000ドル(約500万円)が3グループに送られます。次にこれらの提案と概要を訳してみました。素人の訳ですが、ご参考までに。
(1)名古屋大学医学部神経内科 先生チーム
提案:ケネディ疾患に対する神経死信号経路解明と疾患修飾療法
概要:先生チームの実験室は、ある2つのタンパク質の結合はケネディ疾患の中の変異アンドロゲン受容体によって影響を受けるという確証を持っています。チームはもし神経細胞死がこれらのタンパク質レベルの中の変異によって引き起こされるのか、そして、もし細胞死がこれらのタンパク質を活性化させる薬剤追加によって抑制できるのかを決定することを希望している。
(2)ノースウエスタン大学 先生チーム
提案:SBMAモデル:プロテキオシティを理解することから治療学を定義すること
注:プロテキオシティとはタンパク質の誤った折り畳み(ミスフォールディング)による細胞機能の害
概要:先生チームは特定の細胞死は誤って折り畳まれたタンパク質の蓄積と、この蓄積を処理する細胞が機能しなくなった結果であると信じる。先生チームはどのように異なった細胞タイプが誤って折り畳まれたタンパク質を処理するのか、そして、その散らかされたタンパク質を取り除いて細胞を救うかもしれない遺伝学的に他のタンパク質を探すことを、新しいモデル生物(生物学の中で普及し重要な模型系(モデルシステム)である線虫と言う小さな虫)を使っておこなうことを提案する。
次に続きます。
[917][みなみ] [fwhd1586@mb.infoweb.ne.jp] [2011-10-12 22:54:16]
皆様、こんばんは。
ご無沙汰しております。
先週、名古屋大学病院に第III相の治験のフォローの診察に行ってきました。そこで伺ってきた情報です。
名大を中心にリュープリンの新たな治験を行うことが決まり、年末から遅くても年明け頃までには、正式なお知らせができそうだとのお話でした。今回は前回よりも規模は小さく、実施機関も限られてしまうようです。1年間、二重盲検法で実施し、場合によってはさらに追加の治験も考えられるとのお話でした。また、新たな患者だけではなく、人数は限られてしまうようですが、前回の第III相の治験に参加した人も、エントリー可能な治験になるとのお話でした。詳細は正式な通知がいずれ届くかと思いますが、新たな動きがあり、名大の先生方も、最終の細かな詰め頑張っていただいているようで、期待しております。
紅葉が進んできており、朝晩はぐっと冷え込むようになってまいりました。これからはまた寒さ対策をしっかりとしなければならない時期になりますので、皆様、気を付けていきましょう。
[916][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-10-02 19:32:01]
ほたる様、管理人様、こんばんは。
このところ冷え込む日和が続いています。
ほたる様、詳細な情報をご提供いただき本当に有難うございます。
「ASC-J9」が「ARD Enhancers」であること、SBMAの治験薬候補になった経緯等が時系列に記載された、貴重なレポートを拝見いたしました。
「ASC-J9」が、次世代治療薬群を示唆するものの一つであると感じていますので、今後も注視していきたいと思います。
(Thank you so much for your excellent report, Hotaru-san.)
[915][管理人] [administrator@sbma.jp] [2011-10-02 10:56:31]
ほたるさん、Vanguardさん
関東地方は、どんよりとした雲がたれこめた寒々しい天気です。
カラッと晴れてくれれば気分も晴れるのですが・・・(笑)
詳しい情報ありがとうございました。
とても参考になりました。
まだ時間がかかると思いますが、効果があるかもしれない薬剤に対する研究が進められるという事は喜ばしいですね。
また、資金提供を受けているとは言え、民間の会社が主導するというのも今までにないパターンだと思います。
ちょっと気が早いですが、米国で承認がおりれば、何か日本でもできる事があるかもしれません。
また、情報があれば教えて下さい。
[914][ほたる] [] [2011-10-02 04:48:54]
このASC-J9についてちょっと調べてみました。(*印は推測や私信も入っております。ご了承ください)
ASC-J9はAndrogen Receptor Degradation (ARD) Enhancers です。The University of Rochester Medical CenterとAndroScience Corp とが共同で開発した薬だそうです。ニキビ、前立腺肥大、頭髪、SBMAの治療が期待されております。2011年にニキビ治療のクリーム状の塗り薬はPhase 2試験が始まっています。2007年には、Finasteride, Dutasterideと供にSBMAの治験薬候補リストに入っておりました。しかし、当時まだFood & Drug Administration (FDA)の承認を得ていなかったので候補からはずされたそうです。
2011年、DutasterideのPhase 2試験が終わり、すでにFDAの承認を得ていたASC-J9が次の治験薬候補となりAndroScience Corpにて準備が始まったようです。治験が始まるには、まだ、多くの動物実験と安全性試験が必要とのことで、スムーズにいっても最低2年は必要とのことです。
1990年代に、テストステロン(男性ホルモン)注射の治験がありました。筋力増強を目指したのですが、アンドロゲン受容体(タンパク質)の日常機能を妨げてしまい神経細胞死を促進しました。多くの治験参加者は筋力が落ちてしまいました。
2000年代に、日米で抗アンドロゲン療法の治験が始まりました。アンドロゲン受容体の日常機能を守り神経細胞死を抑制しましたが、テストステロンを抑制したので筋力増強が進みませんでした。*
ASC-J9はARD Enhancersにより、アンドロゲン受容体の日常機能を守り、テストステロンを抑制しないのが特徴です。
詳細は次のScienceDailyのURLをご参照ください。(ウエブサイトで和訳を利用することができます)
http://www.sciencedaily.com/releases/2007/03/070320103807.htm
[913][ほたる] [] [2011-10-02 04:48:04]
管理人様、Vanguard様、皆様、
おはようございます。
アメリカ中西部、素晴らしい秋晴れが続いております。
Vanguard様、
No. 912の投稿有難うございます。忘れておりました。
いつも情報を提供頂き感謝しております。
管理人様、
No. 909でお知らせさせて頂いた件ですが、今朝、KDAチャットがありましたので最新のアップデートを尋ねてみました。KDAの理事のお一人がAndroScience Corpの担当者と話をした時に確認した情報とのことです。詳細は11月にメリーランド州にて開かれるKDAコンファレンスでプレゼンテーションされるそうです。2007年にマウスを使った注射タイプのASC-J9の実験が行われました。SBMA情報館の情報タグの2007/03/01 ASC-J9 ameliorates spinal and bulbar muscular atrophy phenotype via degradation of androgen receptorを検索してダウンロードしてご覧ください。今回は、新しく開発された飲み薬タイプを使った動物実験が始まったということです。飲み薬タイプは胃酸などの影響を受けることがきがかりとのことです。注射タイプと同様な効果が期待されておられます。
AndroScience Corp (ASC)はアンドロゲン受容体の異常によって引き起こされる病気を中心に研究をしている民間会社のようです。
次に続きます。
[912][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-09-27 23:39:22]
ほたる様、管理人様、こんばんは。
ほたる様、ASC-J9について、投稿を頂き有難うございます。
私は、ASC-J9については知識がありませんが、ほたる様の投稿を拝見してから少し調べています。
ご参考までに、「AndroSience Corporation 」社のHPの中の、「 News & Events」を開いてみて下さい。
同社のSBMA研究に対して、NIHが、$3.8Mの資金を提供したことが記載されており、その研究は、oral treatmentであることが書かれています。
また、「ASC-J9」の「ASC」は、同社の社名の一部(大文字3文字)から、ASCとしているような感じがします。
この、「 News & Events」には、同社のprofileも掲載されています。
未確認ですので、投稿を控えていました。
NIHからの資金は380万ドル(他に、340万ドルとしている情報もあります。)と高額であり、重要な研究かもしれません。
なお、ブルースさんのプログも拝見していますが、私自身は、抗アンドロゲン剤としては、デュタステライド(アボタード)を服用する機会が無かったので、コメントを控えたいと思います。
[911][ほたる] [] [2011-09-27 02:14:30]
管理人様、
ご無沙汰しております。
最近、SBMAの研究情報が減ってしまいましたね。
ご質問の件、ブルースさんに尋ねてみます。
[910][管理人] [administrator@sbma.jp] [2011-09-26 22:44:28]
ほたるさんへ
いつも興味深い情報ありがとうございます。
最近、ASC-J9の情報は出てきていないようでしたから、ちょっと期待してしまいますね。
でも情報源はどこなんでしょうか?
ググってもそれらしいモノは出てきませんでした。
[909][ほたる] [] [2011-09-24 12:01:57]
皆様、
おはようございます。
「ケネディー症候群と一緒に生活して」のサイトに、「情報について」のNo. 885に掲載させて頂いたASC-J9のアップデートが掲載されています。
NIHは小動物でASC-J9の飲み薬タイプをテストしているところです。(これまでは注射薬しかありませんでした)治療の可能性のあるASC-J9について、いくつかの記事を掲載してきました。(下のリンクを参照ください)もちろん、結果がでるまでには、多くの月日がかかるでしょう。
http://kennedysdisease.blogspot.com/2011/09/dutasteride-and-asc-j9-updates.html
[902][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-09-18 16:07:37]
皆様、こんにちは。
第34回日本神経科学大会「The 34th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society - Neuroscience of the Mind 」が、昨日まで、パシフィコ横浜にて開催されていました。
私は、初日の14日の、京都大学教授による特別講演に、仕事の合間を縫って出席しました。
特別講演は、大会長の、東北大学大学院医学系研究科教授による、「Professor Yamanaka, a father of ips-cells, ....」というご紹介がありました。
先生は、「I'm wondering, a father or a mather... not sure」と始められ、1時間にわたり、英語でのスピーチが行われました。
私は、先生の演壇の正面に座席を手配していただき、講演を拝聴しました。
最近の学会の傾向ですが、本大会も、使用言語は英語が指定され、様々な講演や、研究資料は全て英語が使用されました。
また、開催期間中には、患者団体連携企画による、ランチタイムミニシンポジウムが開催されましたが、私は、本大会においても、SBMA患者としては個人参加ですので、出席しませんでした。
[896][ほたる] [] [2011-08-16 10:54:57]
Vanguard様、皆様、
Vanguard様、No. 895で要点をまとめて頂き深く感謝します。お上手ですね。
Living with Kennedy's Diseaseのサイトに、私達と同様なSBMA患者のブルースさんのデュタステライド(アボタード)の6ヶ月目の経過が掲載されています。詳細は下のURLからご覧ください。
彼はまだ運動ができる健康状態で、アボダートを処方して5ヶ月目の夏ごろから一日おきにしている110分の運動が楽になり、力強くなり、スタミナも増し、筋肉痛などの疲労も減少していると感じておられます。私はちょっと無理をすると2、3日後くらいに疲労が現れ、数日間は重くなります。昨年終了したアボタード治験参加者の経験談は現状維持しているようだと言う方が多かったように記憶しております。それと比較して、大変素晴らしい経過報告ですので驚いております。皆様とシェアーさせて頂きます。
初期患者に対して、アボダートと適度な運動が相乗効果をだすのでしょうか?ブルースさんも言っておられますが、もちろん、治っているとは思わないとのことです。しかし、進行がスローダウン以上の効果を感じておられます。同様な経験を感じておられる方はいらっしゃいますか。私はもう進行してしまった末期で運動もしていないので、2年近く処方してますが、進行がスローダウンしているのかな?と思う程度しか感じません。
http://kennedysdisease.blogspot.com/2011/08/six-month-update-on-dutasteride.html#comment-form
[895][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-08-14 00:45:44]
ほたる様、皆様こんばんは。
ほたる様からの,NINDSでのエキササイズ試験については、「Effect of Functional Exercise in Patients With Spinal Bulbar Muscular Atrophy」で検索するとプロトコール等、今回の試験の詳細が出ています。
内容については、ボリュームも多く、日本語訳は大変ですね。
一読しましたが、評価項目等について、もう少し検討してみたいと思います。
少しだけ解説します。
1.参加予定者数は、遺伝子確定診断を受けた患者80名
2.ランダム化対照試験
3.「治療介入試験」で、単盲試験(試験者か、被検者かどちらかがブラインド)
4.Phase1及びPhase2
5.主要アウトカムは、Adult Myopathy Assessment Tool (AMAT).
(アウトカムとは、効果測定を行う指標です。エンドポイントとも言います)
6.二次的アウトカムは、エキササイズを行いながら、QMAや、TUGのテストを行う。
IGF-1、テストステロン、CK値の測定も行う。
まだまだありますが、割愛します。
基本的には、自宅で、インターネットを利用してNIHからモニタリングを受けながらメニューをこなしていくという参加方法ですが、2回は、米国メリ−ランド州のNIHの臨床試験センターに行く必要があるようです。
参加条件には、患者の国籍等は問わないようですので、日本からの参加も可能です。
私の仕事は、Japanese government official なので参加は難しいです。エキササイズのメニューは、入手可能かどうか不明ですが、その内容には興味があります。
ほたる様、本当に有難うございます。
[894][ほたる] [] [2011-08-12 11:09:22]
Vanguard様、皆様、
NO. 885に掲載させて頂いたエキササイズ試験の募集要項がQuest Magagineに掲載されました。ご希望の方おられましたら、日本からも参加できるかもしれませんよ。交通費は交渉しだいとか?オーストラリアから参加を希望している方もいるそうですよ。詳細は次のURLをご覧ください。ちょっと忙しいので要約できません。済みません。
http://quest.mda.org/news/nih-studying-exercise-in-men-with-sbma
[893][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-08-11 23:05:01]
皆様、こんばんは。
京都大学教授のiPS細胞関連特許が、米国において初めて成立したことについて、本日、先生と、高須直子知財契約管理室長の記者会見が行われました。
京都大学が権利者となって、iPS細胞の基本技術に関する米国特許が成立したという会見内容でした。(詳細は、CiRAのHP内の、ニュースルームをご覧ください)
今般の特許権の内容については、次のような特色があります。
1.体細胞に遺伝子を導入するための運び屋について、ウイルスベクター、プラスミドベクター等のベクターの種類を限定していないこと。
2.導入される遺伝子についても、特定の遺伝子だけではなく、そのファミリーと言う形で、カバーしていること。
例えば、導入遺伝子で特に重要とされるc-Mycについては、Mycファミリ−として広くカバーしている。
米国での特許取得は、今後の日本におけるiPS細胞研究を強くブーストする大きな意義があると思います。
早速、先生に直接メールにて、お祝いを申し上げました。
なお、SBMAの日本でのiPS細胞研究は、すでに開始されていることをご報告いたします。
[890][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-08-07 00:06:36]
ほたる様、暑中お見舞い申し上げます。
アメリカのSBMA研究と治験情報をご提供頂き有難うございます。
ご紹介のKDAのHPも興味深く拝見しました。
現在、日本においても、承認薬を目的とするSBMAの治療研究は行われていません。
今後の治験の予定についても不明です。
「SBMAの治療研究の推進」について、関係する省庁や、各研究機関に対して要望や陳情を行っていますが、私の個人的な要望以上に発展していくには限界があるようです。
[885][ほたる] [] [2011-07-20 03:09:53]
暑中お見舞い申し上げます。
次はアメリカのSBMA研究と治験情報です。何とか訳してみました。原文は下のKDAサイトのURLをご覧ください。
現在、SBMAの治験は在りません。
将来の治験候補:
ASC-J9: この薬は見込みありですが、治験までは少なくとも後2年必要です。治験を始めるかどうかを検証する前にFDAの必要条件をパスしないといけません、それと追加のマウス実験が必要です。現在、注射薬しかなく、飲み薬の開発をしているところです。
IGF-1: 治験は近い将来可能になるかもしれません。このホルモン注射をしたマウスは体力と寿命に改善をみせました。毒物テストと別のFDA承認はすでに終わっています。このホルモンは筋肉に特定しています。NIHはこのホルモンをより多くのマウスで実験することが必要です。
エキササイズ: これまでにエキササイズとSBMAの関係について潜在的に有益か問題かを調べたことがありませんでした。NIHは最近エキササイズとALSの試験について評価しました。 そして、興味ある重要な結果を発見しました。
エキササイズの試験については、募集が始まっています。
http://www.kennedysdisease.org/promote-research/clinical-trials
[884][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-07-12 22:52:05]
皆様こんばんは。
本日、第28回日本医学会総会の「コングレスキット」が、東京大学医学部附属病院内の同総会事務局から自宅に送付されてきました。
第28回日本医学会総会は、今年の、4月8日~4月10日まで、東京国際フォーラム・東京商工会議所・丸ビルホール・東京ビッグサイトにおいて、開催が予定されていましたが、震災の影響で中止となりました。
参加登録者に対して、予定されていた学術講演についてのDVD3枚と、講演要旨抄録集等3冊子、総会記念切手等が箱詰めされて送付されました。
第28回日本医学会総会は、日本医学会が主催し、参加機関は、東京大学医学部・東京医科歯科大学医学部・慶應義塾大学医学部・東京女子医科大学医学部等14大学、虎の門病院・聖路加国際病院等4病院です。
また、後援は、日本医師会・日本学術会議、文部科学省・厚生労働省・経済産業省・総務省等、9つの政府機関、朝日・毎日・読売・日本経済・産経の各新聞社です。
本総会は、止むなく中止になりましたが、天皇陛下からお言葉を賜りましたことを聞いております。
私は、SBMA患者として、正式に事前参加登録しました。
京都大学iPS細胞研究所長の先生の特別講演を拝聴できなかったことは残念です。
なお、9月に、事前参加登録者を対象として、東京ビッグサイトにおいて、学術講演DVDを補完する学術講演会が開催される予定です。
[867][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-06-07 23:36:41]
うんどう様、こんばんは。
うんどう様が投稿された、[865]は、名古屋大学が施行した、リュープロレリン酢酸塩を被験薬とする治験(Phase3)についての論文です。
[866][うんどう] [] [2011-06-06 18:42:14]
[865]に書いた内容は、英文を見ると2008/5迄のPhase2治験の結果のようです。
Phase3の結果と勘違いしました、英文も良く読まず(読めず)書き混乱させて申し訳ありません。
[865][うんどう] [] [2011-06-06 13:03:24]
皆さん
Vanguardさんが「情報について」の番号602(2010-08-10)で報告した「Lancet Neurol、2010 Aug 4」と同様な内容かも(見ていないので申しわけありません)しれませんが、
Lancet Neurologyに掲載されたリュープリンの治験結果の概要が
「marugametorao」さんのブログに掲載されていますのでWebアドレスを下記しておきます。
リュープリン治験の結果、「発症10年以内の患者では48週間後(1年後)、嚥下機能が5.1%改善した(プラセボでは0.2%悪化)」、ということだと思います。
原文も見ていないですが筋力に関しては報告されているのかは分かりません。
オフ会でもリュープリン治験再開(今秋?)されそうという話題が出ていました。
http://marugametorao.wordpress.com/2010/09/20/%E7%90%83%E8%84%8A%E9%AB%84%E6%80%A7%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E7%97%87%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8Bleuprorelin%E3%81%AE%E6%9C%89%E7%94%A8%E6%80%A7%E3%81%A8%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%80%A7/
[824][うんどう] [] [2011-05-11 20:20:23]
たまたまSBMAでネット検索をかけたら出てきた情報ですが。
球脊髄性筋萎縮症等の新規分子標的治療薬として、国際特許申請(非公開、2011/4/13掲載、NU-403)されているます。
国内特許は同じ内容で、2010/3/5掲載NU-309が有りました、ronさんが[675]で報告している件だと思います。
Vanguardさん
分子標的治療薬とはリュープリンではなく、分子シャペロンなどかと思いますが、何か分かりますか。
分子シャペロンだと、KAKENNのWebに名古屋大学で17DMAGを使ったマウスでの研究が掲載されています。
SBMAの新規治療薬ができ第2相治験が近づいているのだと嬉しいのですが。
http://jstore.jst.go.jp/foreignPatentDetail.html?foreign_id=2768
[814][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-04-09 21:34:05]
皆様、こんばんは。
本日、京都大学iPS細胞研究所から、[811]でご紹介したシンポジウム資料として、年次報告書「ANNUAL REPORT 2010」が送付されました。
通常、ANNUAL REPORT は、暦年(カレンダーイヤー)で発行されることが多いのですが、発行日は、2011年3月31日となっています。
iPS細胞研究所研究戦略本部国際広報室から私宛に、冊子で郵送されました。
なお、このレポートは、CiRAホームページからダウンロードできます。
[811][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-04-02 23:40:22]
皆様、こんばんは。
京都大学 百周年時計台記念ホールで、開催が予定されていた、次の二つのシンポジウムが、震災のため中止になりました。
4月1日(金)
CiRA国際シンポジウム2011(研究者対象)「iPS Cell Research: From Reprogramming to
Clinical Application」
4月2日(土)
CiRA一般の方対象国際シンポジウム2011「サイエンスは驚きに満ちている!-細胞の初期化をめぐる科学者たちの挑戦‐」
今回は、京都大学iPS細胞研究所長先生が座長をされて、英国オックスフォード大学からの4人の研究者の他、内外の研究者の皆様がシンポジウムに参加する予定となっていました。
私は、この二つのシンポジウムに、SBMA患者として正式に参加登録していましたが、中止になりましたので残念に思います。
参加登録者には、事前に、Eメールにより、個別に中止の通知がありました。
なお、参加登録者には、後日に、シンポジウム資料が送付される予定です。
また、本日、[751]~[753]でご紹介した、1月に開催された「文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク第2回合同シンポジウム」についての「合同シンポジウム報告書」が、文部科学省から送付されてきました。
いずれにしても、「文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク」、及び「CiRA京都大学iPS細胞研究所」において、私は、SBMA患者として正式に登録され、各種のご連絡をいただけるようになりました。
SBMAについても早期にヒトiPS細胞が作製され、まずは、既存の承認薬の中から、SBMA治療に有効な薬剤の選別作業が行われるよう期待しています。
ALSについては、[753]でご紹介しましたが、「現在、ALS患者から作製したiPS細胞を使用して、有効な治療薬のスクリーニング(選別)を行っている。何万種類もの薬剤を、(人手では時間が掛かりすぎるので)作業用ロボットを使って、選別試験をしている」という段階にあり、何台もの作業ロボットが選別をしている映像が公開されていました。
[785][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-03-02 23:39:15]
皆様、ほたる様、こんばんは。
私は、今日、新宿の京王プラザホテルで開催された、第10回日本再生医療学会総会に参加しました。
大会長は、東京女子医科大学教授先生です。
私は、多忙な日々が続く中、職場の許可をいただき、「総会」と引き続き行われた、SHINYA YAMANAKAレクチャーに出席いたしました。
「総会」では、先生のほか、大阪大学大学院教授先生、慶應大学教授先生、東京大学医科学研究所教授先生、そして、京都大学iPS細胞研究所長先生など、日本の再生医療研究分野の著名な先生が出席されました。
「総会」では、会計監査報告や、広報活動等のご報告があり、学会がどのように運営されているかについて理解を深めました。
また、研究に対する表彰式では、受賞した若い研究者の皆様を知る良い機会となりました。
SHINYA YAMANAKAレクチャーでは、先生が座長をされ、先生が講演されました。私は、先生の座長席の手前の二列目の座席を手配していただき、リラックスして拝聴することができました。
レクチャー終了後、先生にご挨拶をする機会があり、神経難病患者の立場でお願い申し上げました。
京都大学iPS細胞研究所には、私がSBMA患者であることは、既に承知して頂いております。
本総会には、二日間で、2,500名以上の参加がありました。
SBMAについても、早期に再生医療研究が開始されること期待しています。
ほたる様、HGFによる治療研究についてご紹介をいただき、有難うございます。
ゆっくり読んでみます。
[784][ほたる] [] [2011-03-01 11:48:52]
皆様、おはようございます。
3月になりましたね。まだちょっと寒いですが、春はすぐそこまで来ているように感じます。
今日、NHKニュースを見ていたら、肝細胞増殖因子(hepatocytegrowthfactor: HGF)のALS患者への治験が始められるようなニュースでした。
ネット検索すると名大医の「肝細胞増殖因子(HGF)によるポリグルタミン病の治療開発」が見つかりました。2007年のSBMAマウスへのHGF投与に関する研究資料です。下のURLをご覧くさい。
ALS治験で良い成果がでて、将来、SBMAでも治験がおこなわれると良いですね。
Vanguard様、いつも情報有難うございます。
http://kaken.nii.ac.jp/en/p/18599002
[772][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-30 13:18:50]
皆様、こんにちは。
私の[771]の投稿について、SBMA治療研究の観点から少し追加説明します。
文中の『変異遺伝子の転写が行われる際に、異常な状態のエクソン(mRNAから転写が行われる「意味のある部分」)を「読み飛ばす」ということを分子標的としています』については、
SBMAの治療にも有効かもしれません。
SBMAの病因は、管理人さんが「SBMAとは」のタグに掲載して頂いていますが、「アンドロゲン受容体遺伝子の第1エクソンに存在するCAGリピートに、異常な伸長がみられること」
です。
この第1エクソンに存在するCAGリピートの異常な伸張部分を、「読み飛ばす」ことができれば、mRNAから、正常な部分だけを転写できることになり、変異したアンドロゲン受容体(タンパク質)の合成を防止することができると考えられます。
そうすれば、正常なアンドロゲン受容体だけが合成され、SBMA患者として、異常な遺伝子を体内に保有していても、正常な体組織を獲得できることが、理論的には可能です。
RNA干渉(iRNA)に近い有効性が考えられます。
なお、エクソンに対して、mRNAにより転写されない、「意味のない部分」は、イントロンと呼ばれますが、「異常なエクソン部分を、転写されないイントロンとして読み込むようにさせる」という分子標的も考えられます。
(この稿は、私見による未定稿です)
[771][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-30 11:44:10]
皆様、こんにちは。
本日の産経新聞に、「筋ジストロフィーの世界治験に日本も参加」という記事が掲載されています。
私が記事の内容を補完して、少し解説します。
英国製薬会社グラクソ・スミスクライン社が、筋ジストロフィーに対する分子標的薬について、仏・ドイツ・米国など、18ヶ国で、180人の患者さんが同時に参加する治験に、日本も12人の患者さんが参加するというものです。
この治験は、人工的に組成した核酸を投与して、変異遺伝子の転写が行われる際に、異常な状態のエクソン(mRNAから転写が行われる「意味のある部分」)を「読み飛ばす」ということを分子標的としています。
1年間、ダブルブラインド(二重盲)により行われ、1/3の患者さんに、プラセボ(偽薬)の投与が行われるということです。
この治験参加については、筋ジストロフィーの患者団体が、厚生労働省の難治性疾患研究班に協力して作った患者の遺伝子のデータベースが、参考資料とされたと、新聞記事には記載されています。
治験のフェイズについては不明ですが、記事の内容と、大規模治験であることから、第三相であると思います。
この世界同時治験についてのポイントは、
1.世界同時ということで、各国の治験データが、薬の有効性を互いに補完することができる。
2.海外で承認されている薬を、再度、日本で治験を施行する必要がなくなる。
3.患者団体と、公的機関や研究機関との連携が新薬の開発に重要である。
特に、1.の「各国の治験データが、薬の有効性を互いに補完することができる」ということは、重要です。
リュープリンの治験については、当初は、日本・米国・ドイツで同時に施行される計画もありました。
3ヶ国で施行されていれば、現在公表されている、第三相治験の「有効性を示すデータ」が、他国のデータで増補され、また、「有効性を示さないデータ」が他国のデータで減殺されることも考えられ、2010年にリュープリンが承認薬となっていた可能性があります。
また、3.の「患者団体と、公的機関や研究機関との連携」も重要です。
筋ジストロフィーについては、この分子標的薬のほか、京都大学iPS細胞研究所においても、iPS細胞による治療研究が進んでいます。
[766][ほたる] [] [2011-01-25 05:25:29]
皆様、
おはようございます。
2010年9月26日に「情報について」の「653」に掲載させて頂いた「ショウジョウバエミバエを使ったSBMAの発病メカニズム」ですが、当時、研究資料を読んでもさっぱりわからなくてAF-2 domainについて上手く説明ができませんでした。今回、ブルースさんが彼のブログ(Living with KDA)で素人にもわかりやすく説明してくださいましたのでご紹介いします。
ビタミン剤としてカルシュームをとってもビタミンDと一緒にとらないと効率よく骨にはならないそうです。この例のように、今回の発見はテストステロン(男性ホルモン)が異常なアンドロゲン受容体を作り神経細胞の核内に凝縮するにはAF-2という物質が欠かせないと言うことのようです。すなわち、AF-2を抑制できるれば異常なアンドロゲン受容体の核内凝縮を抑制(非効率)にできるかもしれないということです。
今年は、ハエを使って発見されたことがマウスでも同様な結果が得られるかを実験されるそうです。また、AF-2を抑制する薬のスクリーニングもおこなわれているとのことです。新しい治療薬が期待できそうです。
追記:抗アンドロゲン療法と違い男性ホルモンを抑制しません。潜在的にSBMA原因の進行が加速し始めると考えらている男性ホルモンが増加する思春期からの進行抑制薬として長期的な投薬が可能になるかもしれませんね。私はこの点も興味を持っています。
[764][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-23 21:51:24]
ほたる様、こんばんは。
いつも貴重な情報を掲載していただき、本当に有難うございます。
[757]でご紹介いただいた、
「Efficacy and safety of dutasteride in patients with spinal and bulbar muscular atrophy: a randomised placebo-controlled trial.」と、
ブルースさんのブログ(Living with KDA)については、まだ、見ていません。
読んでからコメントをしたいと思います。
(I'm very sorry that I can not present my coments. Actually so busy recentry, for dealing with Japanese tax reforms,
but, I always watch your information on this board. Thank you so much. )
うんどう様、こんばんは。
[763]で投稿された内容については、全く同感です。
SBMAの、病態や、症状を抑止する効果があれば、治療研究を進展させるべきだと思います。
また、そのためには、SBMA患者や、その家族の皆様から、公的機関や、研究機関に対して、要望や、陳情を行う必要性を感じています。
[763][うんどう] [] [2011-01-23 15:57:07]
ほたるさん
皆さん
患者の立場や素人からすると、数値はともかくプラス(増加)とマイナス(低下)の明らかに大きな差ですよね。
デュタステライドもリュープリンも、目的は根本治療薬ではなく、進行抑制を目的とした薬のはずで、筋力増強や病気を治す(元に戻す)ことを目的とした薬ではないと思います。
薬の認定や申請にあたっては、進行を少しでも抑制できれば効果ありと評価して認定して頂きたいですね。
たとえ、4.3パーセント(2年間)の筋力低下が、投薬にて筋力増加に至らなくても低下を抑制できそうであるのなら、我々患者にとっては大変ありがたいことです。たとえ効果が、4%低下の半分の抑制(2%低下)としても20年間これを続ければ大変大きな効果(40%低下vs20%低下)になるのですから。
若い人が早期に病気を見つけ投薬できれば効果はより大きく、生活の支障が大幅に軽減できる。
病気の進行を止めたり改善する薬や治療方法はもっと先でも良いので、まずはSBMAの進行を抑制する薬として進めて、デュタステライドはPhase3にリュ−プリンはPhase4治験として治療に活用して頂きたいものです。
私は毎年、現在の状態(筋力、生活)が維持できれば良いのだがと祈っているが、残念ながら毎年劣化している。医者にはずっと通院しているが、いつまでたっても薬が無く治療ができないのでは、イライラするので余計健康に良くない。少しでも抑制できる薬があるのであればそれによる治療を受けていきたいものです、たとえ効果は少なくても。
リュープリンの結果はこのような数値や効果が公開されていないと思うので何かを言うことは難しいと思いますが、
患者の少ない病気なので機会があるたびにアピールしていきたいですね、Vanguardさんのように治療研究のシンポジュームなどにSBMA患者として登録していくことも、関心を示す意味で良いことだと思っています。
[757][ほたる] [] [2011-01-20 05:19:12]
皆様、
おはようございます。
PubMed.govサイトにNIHで実施された2年間のdutasteride治験結果の要約が掲載されましたのでお知らせします。下のURLをご参考ください。またKDA会長のブルースさんのブログ(Living with KDA)もご参考ください。
Efficacy and safety of dutasteride in patients with spinal and bulbar muscular atrophy: a randomised placebo-controlled trial.
治験概要はすでにご存知だと思いますので省略させて頂きます。治験参加者50名中、最後まで治験を続けられた方は、dutasterideを処方された患者さん21名、偽薬を処方された患者さん23名でした。
体力検査の結果ですが、dutasterideを処方されたグループは平均1.3パーセントの筋力増加、偽薬を処方されたグループは平均4.3パーセントの筋力低下でした。そして、際立った違いがなかったという結論です。
ブルースさんも彼のブログで書いておられますが、確かにほんのわずかしか増加しておりませんが、患者サイドから見れは、これは「際立った成果」ではないでしょうか。?
最後に、初期患者を中心に2年間以上の長期治験を実施するれば、更なる際立った改善を期待できるかもしれませんね。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21216197
[753][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-15 22:52:30]
皆様、こんばんは。
私は、今日、東京国際フォーラムで開催された、文部科学省・独立行政法人科学技術振興機構が主催した、「文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク第2回合同シンポジウム」に参加しました。
先生は、講演の中で、神経変性疾患については、iPS細胞研究所の、準教授が担当しており、ALSについて次のようなご紹介がありました。
「現在、ALSについては、ALS患者から作製したiPS細胞を使用して、有効な治療薬のスクリーニング(選別)を行っている。
何万種類もの薬剤を、(人手では時間が掛かりすぎるので)作業用ロボットを使って、選別試験をしている。」という驚くべきお話でした。
また、これらの試験は、患者以外の正常細胞と、ALS患者から作製したiPS細胞とを比較して行われています。
つまり、患者の通院・検査を必要としない、体外での比較試験というiPS細胞の最大の利点が発揮されています。
今日のお話の中や、配布資料の中に、SBMAについては、全く言及がありませんでした。
予想していましたが、少し残念に思いました。
私は、iPS細胞研究に、現時点では、過大な期待は持っていませんが、次世代(次次世代が正しいでしょうか)のためにも、SBMAについても、研究が開始されることを希望しています。
[752][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-15 22:35:10]
皆様、こんばんは。
私は、今日、東京国際フォーラムで開催された、文部科学省・独立行政法人科学技術振興機構が主催した、「文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク第2回合同シンポジウム」に参加しました。
会場には、車椅子や、杖歩行での参加者も多く、白い杖で参加された方もいらっしゃいました。
患者さんの関心が高く、主催者サイドも、「難病の患者さん」を意識した対応になっていました。
事前参加登録も、「障害者」という登録項目がありました。
もし、この掲示板をご覧になっている方で、本日、参加された方がいらっしゃたら、お差支えなければ、掲示板等でお知らせください。
[751][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-15 22:25:02]
皆様、こんばんは。
私は、今日、東京国際フォーラムで開催された、文部科学省・独立行政法人科学技術振興機構が主催した、「文部科学省iPS細胞等研究ネットワーク第2回合同シンポジウム」に参加しました。
京都大学教授・iPS細胞研究所所長先生、東京大学医科学研究所先生([705]でご紹介した国際シンポジウムの座長)他の講演等がありました。
冒頭に、清水文部科学省事務次官のご挨拶があり、私は前列中央2列目で、講演等を拝聴しました。
本日の参加者は、事前参加登録者1000名の満席である旨のご紹介がありました。
私も、SBMA患者として12月初めに事前参加登録しましたが、締切り寸前でした。
今日のプログラムは、一般国民向けのもので、配布資料の内容も分かり易くなっていました。
また、講演等の模様は、文部科学省iPS細胞等研究ネットワークのホームページである、「iPS Trend」で、ライブ中継されました。
後日、同サイトで動画配信される予定であると聞いています。
今日の東京は、晴れのち曇りで、最高気温が7℃でしたが、風がなく、真冬の日としては、いい日和でした。
文部科学省が、国民一般に対して、iPS細胞等研究について、どのような説明を行っているかを理解する事ができました。
[737][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2011-01-03 22:36:08]
皆様、こんばんは。
本日付け産経新聞に、言葉や体が不自由でも、脳波を感知して、意思の疎通を「考えるだけ」で行える装置を、産業技術研究所が、今年の夏から製品として販売を開始するとの記事がありました。
この記事の重要なポイントは、画期的な装置が実用化されるという事よりも、進行性の神経難病患者の要請が相次いだため、平成25年発売予定が2年間前倒しされたことだと思います。
昨年の春に販売計画を発表した後、神経難病患者からの要請が多く、補正予算に実用化の助成金が盛り込まれ、計画が繰り上げられて実施されました。
行政サイドや研究機関は、患者から要請があれば、今回はだめでも次回、次回がだめなら次々回というふうに、要望の実現に動いていくんだなと思いました。
[724][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-12-29 19:33:53]
ほたる様、皆様、こんばんは。
ほたる様、いつも有難うございます。
ご紹介いただいた、Bruce氏のプログ「Research News from the KDA Conference」を拝見しました。
米国でも、SBMAについて、幹細胞(Stem Cell)研究が進展することを期待しています。
現在、日本でのiPS細胞研究(多能性幹細胞)については、失った臓器等の体組織を再生する
本来の「再生医療研究」を基礎研究として継続する一方、当面は、iPS細胞から作製された体組織を使用して、難治性疾患の病態の完全解明や、治療薬の開発試験を行うという方向性が鮮明となって来ました。
[714]でご紹介しました、iPS細胞研究所所長先生のお話では、「遺伝性の難病については、作製したiPS細胞が、発症した状況になるまでには、30年~40年を必要とするので、
治療研究に使用することは簡単ではない」ということでした。
また、「iPS細胞が発症するまでの期間を短縮しつつある」ことや、「皮膚細胞だけではなく、末梢血管からの採血からも、iPS細胞が作製できるようになった」こともお話されました。
期間を短縮をする方法については、初期化されたiPS細胞に、化合物等により刺激を与えて、発症を促すということが考えられます。
ただ、私が聞いている範囲では、まだ、SBMAのiPS細胞は作製されていません。
SBMA患者とその家族の皆様方が、公的機関や、研究機関に対して、SBMAについても再生医療研究を早期に開始いていただくよう要望を出すことができるといいですね。
[721][ほたる] [] [2010-12-26 06:21:32]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
11月にサンディエゴでKDAコンファレンスが開催されました。KDA会長のブルースさんのブログに一部のリサーチニュースが紹介されています。その中で、SBMA患者の皮膚細胞から神経細胞になれるステムセルを作ることができるようになり、数人のSBMA参加者が皮膚細胞の提供に同意したとのことです。これによりステムセルから生成する神経細胞を利用し試験管レベルの生物実験が可能になります。なぜSBMAがこれらの神経細胞に影響を与えるかについて更なる解明が進むことが期待されます。また一歩前進ですね。詳細は、次のブルースさんのブログをご覧ください。
http://kennedysdisease.blogspot.com/2010/12/research-news-from-kda-conference.html
[714][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-12-06 23:34:11]
皆様、こんばんは。
私は、今日、東京国際フォーラムで開催された、独立行政法人科学技術振興機構(JST)主催、文部科学省後援の、「JST 戦略的創造研究推進事業 特別シンポジウム」参加しました。
京都大学教授、iPS細胞研究所所長先生の招待講演が行われました。
今回は、招待講演ということで、先生ご自身の、これまでの歩みを中心にお話をされました。
少し関西なまりの、ユーモア溢れるスピーチで、会場は、大盛況の中、何度も爆笑に包まれました。
私は、幸運なことに、先生の演壇から、数メートルの真正面の位置に座席をいただき、お話の内容に引き込まれて拝聴しました。
シンポジウム終了後、先生にご挨拶をする機会をいただき、お言葉を頂戴しました。
年末の一日を有意義に過ごす事ができました。
[713][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-12-06 23:16:38]
皆様、こんばんは。
私は、今日、東京国際フォーラムで開催された、独立行政法人科学技術振興機構(JST)主催、文部科学省後援の、「JST 戦略的創造研究推進事業 特別シンポジウム」参加しました。
私にとっては、今回は、医学研究に限らず、科学技術の成果をどのように社会に還元するかという、大きなテーマについて勉強する良い機会となりました。
このシンポジウムの中で、「世界のトップレベル」ではなくて、「世界の中での断然のトップ」を目指すことが不可欠であるというテーマが、印象に残りました。
また、日本の科学技術の政策面からの支援について、文部科学省研究振興局基礎基盤研究課長から口演がありました。
最後に、文部科学省大臣官房審議官からご挨拶がありました。
今日は、12月としてはとても暖かく、日和に恵まれましたが、シンポジウムの終了は、18時過ぎにになり、けっこうくたびれました。
私達SBMA患者にとって、日本のSBMA治療研究が、「世界の中での断然のトップ」であることは、非常に幸運な事であると思いました。
[712][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-12-04 22:04:53]
皆様、ほたる様、こんばんは。
私は、6日(月)に、東京国際フォーラムで開催される、独立行政法人科学技術振興機構(JST)主催、文部科学省後援のシンポジウムに参加する予定です。
当日は、京都大学教授、iPS細胞研究所所長先生の招待講演が予定されています。
私は、今年も一年間、SBMA治療研究を積極的にwatch&researchしてまいりました。
そして、12月に入り、先生のご講演を拝聴する機会を得る事となりました。
今回も、[705]でご紹介しました、東京大学医科学研究所が主催した国際シンポジウムと同様に、SBMA患者として事前参加登録をして参加します。
[711][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-12-04 21:37:52]
ほたる様、こんばんは。
ほたる様が投稿された[710]の記事を読みました。いつも有難うございます。
記事の文中に、先生(名古屋大学高等研究院特任講師)のお話が掲載されています。
“We are now planning another clinical trial of leuprorelin for SBMA, using alternative measures ” の記載があります。
名古屋大学の研究サイトの一つに、リュープリンの、次の臨床試験についての記載がなされたということは、その計画があることを公式に表明しているものと思います。
また、「alternative measures 」については、さらに sensitiveなスケールを使用するものと思います。
[710][ほたる] [] [2010-12-04 07:34:36]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
次の名医の研究サイトにリュープリン治験の更新情報(英文)が掲載されています。
特に、新しい情報はないように思います。ご参考までに。
http://www.nu-research.com/research/6170
[707][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-11-25 23:28:06]
ほたる様、こんばんは。
いつも興味深い情報を提供していただき本当に有難うございます。
ご紹介の記事を、ざーっと読んでみました。
胚性幹細胞(ES細胞−Embryonic Stem Cell)を使用しているようです。
ES細胞による治療研究は、米国が、日本より進んでいます。
自己の細胞を使用する、iPS細胞による治療では、免疫拒絶反応がありませんが、他人由来のES細胞の場合は、拒絶反応に対応する必要があります。
ただ、自己由来のiPS細胞から、ES細胞を作り出すことも理論上は可能なので、これらの研究が注目されます。
文字のとおり、als-stem-cell-trial-moving-forwardですね。
もう少し読み込んでみます。
[706][ほたる] [] [2010-11-25 16:02:25]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
アメリカ、今日は感謝祭です。日本ではなじみの少ない七面鳥を焼いて食べます。
KDA会長のブルースさんが彼のブログに掲載されていますので要約させて頂きます。いつも最新の情報を提供してくださるブルースさんに`深く感謝しております。
アメリカでは、2010年1月からアトランタのエモリー(Emory)大学(エモリーALS研究センター)でALS患者へのステムセル(幹細胞)治療のPH1(安全性確認)が始まりました。10月18日現在、6名の歩行不可能なALS患者の脊髄に胎児から摘出した神経性幹細胞を注射したそうです。3名は腰部に5箇所の注射を、残りの3名は胸部と腰部(英文では両サイドと書いてあります)に10箇所の注射を受けました。そして安全性が確認できたそうです。
次のPH2では、歩行可能なALS初期患者6名にPH1と同様な治験を予定しているそうです。
最後のPH3では6名のALS患者の首部を予定しているそうです。
ゴールは
(1)注射された幹細胞がALSで死滅し続けている神経細胞に置き換わることができるか
(2)そして置き換わった幹細胞が生き続け機能し続けることができるか
リスクは
(1)体内の免疫システムに拒絶されないか
(2)免疫抑制剤が体内に害を与えないか
(3)注射で脊髄に損害を与えないか
次はMDA/ALS News Magazineの記事(英文)です。ご参考までに。
http://alsn.mda.org/news/als-stem-cell-trial-moving-forward
[705][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-11-24 20:46:53]
ほたる様、皆様、こんばんは。
本日、東京大学の本郷キャンパスの安田講堂で開催された、「再生医療実現化プロジェクト−iPS細胞等研究拠点整備事業 東京大学拠点」東京大学医科学研究所が主催する、国際シンポジウムに参加いたしました。
シンポジウムの名称は、「Tokyo iPS/Stem Cell Symposium 2010, Frontiers of Stem cell Therapy」です。
今日は、晴天に恵まれ、澄み切った秋の大気の中、東大医学部から安田講堂まで、ゆっくりと散歩しました。
Abstractsを持ち帰っていますので、よく読んでみます。
[702][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-11-14 12:18:22]
「675」の非公開特許については、8月に、既に照会しておりますが、未だに回答を得ていません。
おそらくは、新しい既存薬のSBMA治療への応用についての特許であろうと思います。
ただ、仮に回答を得ても、私個人に対する回答なので、この掲示板に投稿することは困難です。
SBMA患者とその家族の皆様が、公的機関や研究機関と信頼関係を築き、様々な要望を公式に伝えることができるようになるといいですね。
[685][ほたる] [] [2010-10-26 04:10:53]
RON様、
おはようございます。
おかしいですね。掲載日が2010年3月ですよね。特許出願 特願2009-277101も2009年ですね。「683」で紹介させて頂いた特許(Patent)とは違うような気がしてきました。他にもないかネット検索してみましたが見つかりませんでした。
また何かわかりましたら掲示しますね。
アメリカ中西部も朝晩5度ほどまで下がるようになってきました。少しづつ紅葉も始まっています。夜寝る時、足が冷たくなかなか温まらないので寝付けません。まだ11月前ではありますがベッドにはヒートマットを入れております。
[684][ron] [] [2010-10-25 12:30:49]
ほたるさま
そうでしたかありがとうございます。【掲載日】が2010年3月とあったのを申請日と勘違いしていました。また特許関係でしたので既存の薬ではなく何か新しい薬の申請であるのかと期待してしまいました。
日本は今日から冷え込んでまいりました。体感的にはそれほどは無いと思っていたのですが、朝の着替えの際に今期初めてズボンのチャックがつまめなくなってきました。
指使いが悪くなると錠剤の薬を押し出すことも困難になりますので大変です。
今年はヒートテックからMIZUNOのブレスサーモシリーズに切り替えて試しています。膝のサポーターは意外と調子が良いようです。
[683][ほたる] [] [2010-10-25 04:42:12]
RON様、
おはようございます。
「675」の特許の件ですが、確か2005年12月10日に先生グループが発表されたSBMAマウスを使ったLHRH Analogs(抗ホルモン療法)のことではないでしょうか。皆様良くご存知のように治験ではLeuprorelin(リュープリン)が選ばれました。私もインターネットで朝日新聞の記事を見て感激したのを覚えております。2006年9月に申請され、2010年6月に特許を取得されたようです。詳細は次のURLをご参考ください。
http://www.freepatentsonline.com/7727952.pdf
[682][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-24 12:22:33]
おたすけまん様、こんにちは。
本日付けの産経新聞朝刊に、「命と採算の狭間で」と題した記事が、第一面に掲載されています。
少し内容を紹介いたします。
患者数が少ない希少難病の治療薬の開発に対しては、「高い経済原理の壁」があり、希少難病薬の市場規模が小さく、企業は、採算がとれないので開発を引き受けようとしないという記事も掲載されています。
この記事は、遺伝子変異を原因とする、日本では200人~400人の患者数である希少疾患の患者さんが上京し、厚生労働省や、文部科学省に対して、治験の資金援助を要望したことを伝え、記事の最後は「私たちを助けてください」と書かれています。
SBMAも、公的機関や、研究機関と、相互の信頼関係に基づく連携ができればいいなと思います。
[680][おたすけまん] [] [2010-10-20 12:53:10]
Vanguard様、ほたる様、Ron様、皆様
おたすけまん(ゲストブックナンバー24)です。
いつもいつも貴重な情報を提供して頂きましてありがとうございます。
私事ですが、我が家に家族が一人増えました。
この子供の為にも、早期にSBMAのiPS細胞が制作されることを望んでおります。
Vanguard様、
[638]でご提案されてました勉強会ですが私も参加させて頂けないでしょうか?
追伸
妊娠しているとわかったときの女房は、動揺することなく「凛」としておりました。正直申して私はかなり動揺したのですが、彼女の「凛」とした態度を見て私もこの子の父になろうと決意した次第です。
[679][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-17 23:16:37]
[677]のコメントを、さらに続けます。
ジェロン社のES細胞による治療研究は、困難な壁を乗り越えて、いずれ、脊椎損傷患者を、車イスから解放することになります。
他の、iPS細胞・ES細胞が作製された神経疾患・筋疾患も、いずれ、治療研究が進展するでしょう。
SBMAについては、iPS細胞・ES細胞が作製されていないという現状が続きそうです。
SBMAについては、患者サイドから、一度も、組織的な要望がなされていないことが、iPS細胞・ES細胞が作製されていない理由の一つであると感じています。
ほたる様のご投稿は、私に対する大きな励みとなっております。
改めて、心から感謝申し上げます。
[678][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-17 22:57:58]
[677]のコメントを続けます。
[677」に記載した、幼少期の臨床試験の困難性を克服するツールとして、「iPS細胞や、ES細胞といった幹細胞の利用」があります。
発症後の成人の患者から作製されたiPS細胞は、幼少期のSBMA患者の細胞として初期化されます。そのiPS細胞を使用すれば、幼少期の患者による臨床試験を回避して、体外で(invitoro)治療研究が可能になります。
体外で副作用を検討することも可能になります。
[677][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-17 22:41:57]
ほたる様、こんばんは。
いつも米国の研究情報を投稿していただき本当に有難うございます。
少しコメントいたします。
ヒトの変異ARの神経毒性の完全な解明という、SBMA治療研究における、一つの最終到達点
に挑戦されているテイラー先生の研究グループに対して敬意を表します。
話は別になりますが、幼少期から効アンドロゲン剤による療法については、その治療法開発段階においても、大きな壁があります。
それは、臨床試験が可能かどうかということです。
現状では、「幼少期の遺伝子確定診断を、親が決断できるか」とか、「成長期にある、患者の二重盲試験の期間を何年間にするか」、「発症していないので、表現型である症状に対する有効性の判定は極めて困難ではないか」、
「表現型ではなく、病態の改善については評価が可能であるとしても、そもそも、病態の改善と表現型の改善は等価であるのか」−
といった課題がありそうです。
[675][ron] [] [2010-10-17 11:51:50]
みなさまこんにちは
アドレス表示の貼付けががうまくできないのですが「球脊髄性筋萎縮症 特許」で検索すると科学技術振興機構のページで
『ポリグルタミン病に対する分子標的を用いた球脊髄性筋委縮症(SBMA)等の新規分子標的治療薬。動物モデル(トランスジェニックおよびノックアウトマウス)を用いて公知の臨床化合物に顕著な治療効果を確認。』
という概要で特許申請されているようなのですが、これは何だかわかる方いらっしゃいますか?
[674][ほたる] [] [2010-10-17 05:49:22]
Vanguard様、皆様、
米国ジェロン社の情報有難うございました。ちょっとネット検索で調べてみました。
米国のアトランタにある脳脊髄損傷リハビリ病院と臨床試験センターでES細胞(Stem cells)によるPH1試験が始まったそうですね。対象は脊髄損傷したばかり(14日以内)の患者10名までの患部にES細胞を注射して1年間安全性について経過観察をするそうです。今回は治療を目的としていないそうですが、素晴らしい第一歩ですね。
[673][ほたる] [] [2010-10-17 05:46:29]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
今朝、KDAチャットがありました。ゲストはテイラー先生で、最近発表されたショウジョウバエの実験について説明してくださいました。
8年前に先生のグループが発表された小さいうちに雄のSBMAマウスを去勢するとSBMAを発病しなかったことを引用されました。人間も幼少期から効アンドロゲン剤による療法を始めればSBMAの発病を防ぐことが可能かもしれない。しかし、実際には肉体的、精神的な副作用が大きく難しいということです。
今回のハエ実験で得た仮説(SBMAによってアンドロゲン受容体遺伝子の中のどの変異が毒性と神経細胞死滅を引き起こすかについて特定のメカニズムを発見した)が正しいかどうかを、動物でも起きるかをマウスで実験しないといけないそうです。これからSBMAマウスを準備して、実験には1年ほどかかるそうです。
アンドロゲン受容体(AR)は、ひとつだけのタンパク質に作用しているのではなく、数百種類のタンパク質に作用していて、それらは沢山の機能をはたしているそうです。その中から神経細胞死を引き起こすものだけを特定するのは容易ではないそうです。すべての組み合わせを調べるには20年以上かかるそうです。また、製薬会社や研究者は患者数の少ない疾患には注目してくれないとのことです。先生グループに深く感謝を申し上げます。
チャットを通して個人的に感じたことは、今回の研究発表は、とても素晴らしい発病メカニズムの発見なのでしょうが、まだ解明については入り口のように感じてしまいました。いくつかの薬品候補はあるとのことですが・・・
次は「Study links normal function of protein, not its build up inside cells, to death of neurons」の記事です。「662」の記事よりは素人にも分かり易い説明と思います。
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-09/sjcr-sln092210.php
[666][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-12 22:51:54]
皆様、こんばんは。
米国ジェロン社が11日、胚性幹細胞(ES細胞−Embryonic Stem Cell)を使った世界で初めての臨床試験を、脊髄(せきずい)損傷の患者に対して米国内で始めたとの報道がなされています。
うんどう様が、「掲示板過去ログ−< 情報について > [139] うんどう 2009 1/24(土) 17:43:59」で、初めてご紹介いただいたものです。
私自身は、WHOの臨床試験サイトでは未確認です。
ほたる様、[662]での情報の投稿をいただき有難うございます。
Dr.Taylor JPの研究記事を、ざっと、おさらいしました。
少し考えてみます。
[662][ほたる] [] [2010-10-10 00:30:09]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
MDA QUESTマガジンに「Overactive Protein Causes Motor Neuron Death in SBMA」が載っていますので紹介させて頂きます。「653」で紹介させて頂いた「Native Functions of the Androgen Receptor Are Essential to Pathogenesis in a Drosophila Model of Spinobulbar Muscular Atrophy」と関連があるようです。
「653」の新しく発見された発症メカニズムを理解できていなので、要約が上手くできませんでした。私なりに理解できた点を簡単にまとめてみました。素人ですので間違いや誤解もあると思います。ご了承ください。
ここ数ヶ月の新しい研究レポートを拝見していると、SBMAはアンドロゲンの増加が始まる思春期から運動神経のダメージが始まっているのではないかと言うことで、幼少期から療法を始め成人になっても続けることが好ましいと提案されているように感じております。Vanguard様がその問題点を「661」にて指摘されておられます。
前回「653」で紹介させて頂いたショウジョウバエミバエの実験によりSBMAの発症メカニズムがこれまで以上に解明されました。幼少期からSBMA療法を始める為に、副作用の少ない選択的なアンドロゲン抑制治療selective androgen receptor modifiers" (SARMs)が必要であり、今回の発見によりそれが可能になるのではないかと言うことです。現在、薬品のスクリーニングがおこなわれているそうで、いずれ、マウス実験を経て臨床試験に進むことも期待されています。
上手くいけば、近い将来、幼少期からの療法により、SBMAの発病をストップ(またはずっと遅らせることが)できるようになるかもしれませんね。SBMAキャリアの皆様への朗報となると嬉しいですね。
詳細につきましては、次のMDA QUESTマガジンのURLをご覧ください。
http://quest.mda.org/news/overactive-protein-causes-motor-neuron-death-sbma
[661][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-10-02 00:13:50]
ほたる様、皆様、こんばんは。
私が書いた[658]は、読み返してみると、わかりくい表現となっていると思います。
先生の研究は、ハンチントン病の治療研究であり、SBMAの病態を、直接の分子標的とはしていません。
「伸長ポリグルタミンを分解する」ということを、仮に、SBMAにあてはめるとすれば、AR(アンドロゲンレセプター)そのものを合成することができなくなります。
つまり、結果として、抗アンドロゲン療法になってしまいます。
一方、リュープリンの投与については、AR(変異ARと内在性の分子シャペロンによる正常AR)の合成自体は行われていますが、テストステロンを遮断することにより、細胞核内に移行することなく、細胞質内に不活性の状態で留まります。
そのことにより、核内封入体の集積を抑止して、神経細胞が変性することを抑止します。
現時点では、完全に近いアンドロゲン不全状態が、長期間継続することにより、体の負担が増加する可能性も検討されていると思います。
本来、テストステロンは、ヒトには、不可欠のホルモンです。
私が書いた[558]の、東京大学医学部附属病院での、リュープリンの第?相試験終了の患者さんに対する観察臨床試験だけが、現時点での、SBMAについての登録された臨床研究です。
この研究では、テストステロンは抑止されていません。
いずれにしても、ほたる様のご指摘のとおり、抗アンドロゲン剤治療以外の新しい治療法の研究は始まっています。
理想としては、iPS細胞による、SBMAの治療研究が開始されることを希望しています。
[660][ほたる] [] [2010-09-30 04:54:17]
Ron様、Vangurad様、
おはようございます。
[621]のサイトを拝見しました。貴重な情報本当に有難うございました。抗アンドロゲン剤治療以外の新しい治療の可能性が実現に近づいてきたように思います。本当に素晴らしい発見と研究成果ですね。今後、HD患者の臨床試験へと進むことを期待しております。そして、SBMAを含めポリグルタミン病にも展開して欲しいです。
[658][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-28 23:46:02]
ほたる様、こんばんは。
ご紹介の記事を、ざーっと流し読みですが、拝見しました。
抗アンドロゲン剤の、子ども時代からの長期投与は、効果は期待できそうですが、アンドロゲン不全状態が長期間継続するので、その負担は体だけではすみそうにありません。
[621]で、ron様にご紹介いただいた、理研脳科学総合研究センターの、ハンチントン病の先生の研究についても、伸長ポリグルタミンを分解してしまうことになるので、SBMAの場合は、完全なアンドロゲン不全状態なることが想定されます。
無治療の場合、SBMAについては、変異した伸長ポリグルタミンの中には、内在性の分子シャペロンの働きで、正常なARの合成が行われるものも存在し、完全なアンドロゲン不全状態まではならないでしょう。
理想としては、伸長ポリグルタミンの、伸長部分のみを分解することが必要です。
その方法としては、少し前までは、iRNA(RNA干渉)が研究され、現在は、iPS細胞による研究を必要としていると思います。
ほたる様、興味ある情報を投稿していただき、有難うございます。もう少し読み込んでみます。
ron様、貴重な記事を稿していただき、有難うございます。
[653][ほたる] [] [2010-09-26 06:17:52]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
KDA会長のBruceさんのブログを見ていたら最新情報が載っておりました。
次のScientific Journal Neuronのサイトに「Native Functions of the Androgen Receptor Are Essential to Pathogenesis in a Drosophila Model of Spinobulbar Muscular Atrophy」が掲載されています。ショウジョウバエミバエを使ったSBMAの発病メカニズムが説明されています。受容体タンパク質の小さい範囲として知られているAF-2 domainが重要な役割をしているそうです。右側のPDF版をクリックすると全文をダウンロードできます。私のような素人には大変難しい内容です。特に、印象に残ったのは、もし運動神経のダメージがミスホールディングしたタンパク質蓄積が始まるよりもむしろアンドロゲンの増加する思春期に始まるなら、幼少時期からのアンドロゲン抑制治療が必要かもしれないとのことです。しかし、副作用が問題とのことです。新たな発見で興味を持ちました。
http://www.cell.com/neuron/abstract/S0896-6273%2810%2900677-X?script=true
[652][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-26 00:38:41]
ほたる様、こんばんは。
[641]にご紹介いただいた、Bruceさんの、コメント(3)「または、精度の高い検査器具で測定すれば効果が確認できるかもしれない」について少し解説します。
名古屋大学は、リュープリンでの臨床試験における、患者のADLの measureとして、[ALSFRS」-「ALS Function Rating Scale」を使用していましたが、この、「ALSFRS」は、ALS患者におけるスケールですので、緩除進行であるSBMA患者のADLを測定するには精度が低い可能性がありました。
そこで、名古屋大学の研究チームは、SBMA患者のADLの measureとして、独自に、「SBMAFRS-SBMA Function Rating Scale」を開発し、その「試行版」が実用段階に達していると思います。
昨年の、「神経変性疾患に関する調査研究班 平成21年度ワークショップ」において、先生が示唆され、この5月の、第51回日本神経学会総会第二日目のポスター展示に、研究チームから、「SBMAFRSを開発中である」である旨の解説がありました。
SBMAの臨床試験において、SBMAのADLの改善を測定する、より精度の高いツールとしての活用が期待され、研究チームのご努力に感謝したいと思います。
[651][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-26 00:01:02]
ほたる様、こんばんは。
ご紹介していただいた、米国での、今後予定される、iPS細胞作成のリストを見ました。
SBMAについては記載がありませんね。
日本では、公的には、疾患別にiPS細胞を作成することを、「疾患特異的iPS細胞を樹立する」という表現を使用しています。
SBMAについては、樹立されたとは聞いておりません。
iPS細胞については、ヒトの組織自体の再生医療を目指すほか、患者の体外において、病態の徹底的な解明や、治療薬の試験を安全に行える重要な利点があります。
iPS細胞を使用した治療研究については、現在、様々な困難に直面していますが、困難を乗り越える努力が、「世界的な研究競争」の中で行われています。
いずれ困難を解決すると思います。
先生が、NHKの番組の中でお話されたように、SBMAについてもiPS細胞が作成されないと何もスタートしません。
また、SBMAのiPS細胞が作成され、同じレベルまで治療研究が進んでいないと、他の疾患のiPS細胞による治療研究を、SBMAに応用することは困難ではないのでしょうか。
つまり、iPS細胞による治療研究が、各疾患について、同じレベルで進んでいないと、疾患間の治療研究を互いに応用すること(互換性)はできないと思います。
(alzforumは、アルツハイマーに関するフォーラムだと思います)
[649][ほたる] [] [2010-09-25 02:48:12]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
Vanguard様の「637」の投稿を拝見しました。いつも最新情報有難うございます。さっそく調べてみました。
2010年夏現在の神経性筋萎縮症のiPS細胞作成リストを見つけました。Vanguard様の投稿のようにSBMAはありませんね。AD, ALS, HD, PD, SMA等で発病メカニズムの解明、薬品のスクリーンや試験管レベルの実験などへの利用が期待されているようですね。記事の中で、SMAはSMAマウスを作ってもうまく発病できないタイプもあるそうで、そのような病気の研究には期待されているそうです。また、進行の遅い病気では、マウス以上にiPS細胞を使い短期間に発病させるのは、有効性について疑問もあるようです。他にもPart 4にいくつかの疑問点が載っています。とにかく、実際にやってみないとわからないという感じを受けました。有効性が確認できれば、いずれSBMAについても追加されることを期待しております。
次はALS Forumのサイトです。ご参考になれば幸いです。
http://www.alzforum.org/new/detail.asp?id=2558
[648][ほたる] [] [2010-09-24 05:42:52]
Vanguard様、
おはようございます。
貴重な6年間の経験情報有難うございます。本当に素晴らしい成果ですね。Vangauard様のような初期効果を実感され、それ以降も維持されておられる方が他にも沢山いらっしゃると嬉しいです。
個人的には、名大医のPH2試験で細胞レベルの改善が発表されていたのですから、特に、初期患者の皆様には、長期的な摂取による進行抑制効果の期待は持ち続けております。
[646][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-23 00:18:47]
ほたる様、こんばんは。
NIHのDutasterideのPH2試験結果について、整理して書いていただき有難うございました。
名古屋大学のJASMITT治験事務局による、リュープリンの第三相治験についても、「Completed」にデータ更新がなされています。
ところで、SBMAは、緩除進行性の疾患なので、長期的に試験を行えば、抗アンドロゲン剤の有効性を「確認することができるかもしれない」とか、「長期に投与を行い検証する必要がある」という事が言われています。
私は、この11月で、掲示板に投稿させていただいて、5年になります。
今回、初めて、この長期的検証について書いてみます。
私は、名古屋大学で、6年半の間、リュープリンの投与を受けています。
この間、自身で「ADL Record」を、2300日以上にわたり、記録継続をしています。
この、私自身の記録を検討した限りでは、次のように感じています。
1.リュープリンの投与の効果は、意外と早く現れます。
投与開始後、半年を経過した時点で、有効性の兆候が現れました。
投与開始後、1年半後には、手の掌に変化が起こり、分厚くなりました。
自転車走行においても、走行距離の明白な改善がありました。
2.6年半後の現在は、1.のような顕著な変化はありません。
グラフにより説明すればわかり易いのですが、仮に、「長期投与により、症状が改善する」とすれば、時間の経過とともに、患者の回復感が大きくなっていくことになります。
単純に言えば、6年半後の現在が、最も回復感を体感することになります。
また、抗アンドロゲン剤については、現在まで、3年を超える長期的投与により検証されたデータは公開されていないようです。
つまり、現時点では、抗アンドロゲン剤の長期投与により、症状の改善があるかどうかについて検証され、公表されたものはないと思います。
(上記については、私自身の、リュープリンの投与について述べたものであり、SBMA患者全体に、適用が可能かどうかは不明です。今回、初めて長期投与について投稿するタイミングを与えていただいたほたる様に感謝いたします)
[641][ほたる] [] [2010-09-21 13:50:40]
Vanguard様、皆様、
おはようごございます。
Vanguard様に「636」で掲載して頂いた、「また、WHO(世界保健機構)の臨床試験サイトに、NIHでのDutasterideのPH2試験について、「Completed Having results」と表示されていました。」を調べてみました。検査項目、検査方法、評価基準が更新させれていましたが、結果は追加されていないようです。
NIHによるSBMA患者へのDutasterideの2年間のPH2試験結果ですが、KDA会長のBruceさんの2009年12月23日のブログの最後の方にDutasterideのPH2試験結果について載っております。特に新しい情報はないようですが、たぶんこれが最新情報だと思います。昨年、掲載したのですが、もう一度簡単にまとめてみました。詳細は下のURLをご参照ください。
(1)体力測定(筋力測定)ではベースラインからきわだった改善が確認できなかった。
(2)偽薬を処方されたグループは年平均2パーセント程度のスピードで筋力が落ちていた。
(3)非常に進行が遅い病気なので、更なる長期的な臨床試験で効果を確認できるかもしれない。または、精度の高い検査器具で測定すれば効果が確認できるかもしれない。
彼のブログには掲載されていませんが、NIHによるPH3試験は予定されていません。
http://kennedysdisease.blogspot.com/2009/12/research-news.html
[638][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-19 00:20:08]
皆様、こんばんは。
SBMAについても、今後、各研究機関や、公的機関と提携・協調する必要性を感じています。
SBMAの、治療研究の現状や今後の展開、SBMA患者の進むべき方向性等について、情報や意見の交換をできたらいいなと思っていますが、仕事が忙しくて実現できそうにもありません。
少人数でも、勉強会をやれたらいいですね。
[637][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-18 23:49:13]
皆様、こんばんは。
今夜、NHKで、iPS細胞に関する番組が放送されました。
番組では、立花隆氏と、国谷キャスターの、iPS細胞研究所長教授に対するロングインタビューが行われました。
この番組では、iPS細胞に関する倫理問題や、今後の展望について、先生からお話がありました。
先生から、「iPS細胞による治療研究が、ヒトの臨床段階まで進むには、困難を乗り越えるには時間を要するが、iPS細胞を作成していかないと何も生まれない」といった趣旨のお話がありました。
皆様もご存知のように、ALS・SMA・パーキンソン病・筋ジストロフィー・ハンチントン病等については、既に、iPS細胞が作成されています。
残念ながら、SBMAについては、未だに、iPS細胞が作成されていません。
番組の中では、患者から作成されたiPS細胞が、「初期化された状態から発症するまでの期間」を短縮することが可能であり、発症まで十年以上を要する疾患でも、数週間で「発症させる」ことができたというお話もありました。
このことは、、SBMAについても、iPS細胞が作成されれば、40年を要せず、数週間で、「発症させて」、治療研究を始めることができることを示していると思います。
[636][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-16 22:55:04]
皆様、ほたる様、こんばんは。
今日の関東地方は、荒れ模様の天候で、最高気温が20℃以下の地域もあり,急に冷えました。
ほたる様の[635]と同様の内容の、第三相試験の「リュープリンのSBMA嚥下障害への効果」について、下記の記事が出ています。
‘Leuprorelin does not appear to improve swallowing function ”
http://www.medscape.com/viewarticle/727559
また、WHO(世界保健機構)の臨床試験サイトに、NIHでのDutasterideのPH2試験について、「Completed Having results」と表示されていました。
なお、最新の、SBMAにおける名古屋大学研究チームの研究項目の一つは、私が、[534]でご紹介いたしました、次のキーワードによるものと思われます。
「TGF-beta signaling」「Smad2/3」「TGF-beta receptor type II」
10月に、東京医科歯科大学で開催される国際シンポジウムにおいて、これらについての、研究チームからの講演がある予定です。
[635][ほたる] [] [2010-09-16 01:15:13]
皆様、
おはようございます。
アメリカのMuscular Dystrophy Association (MDA)団体は 2ヶ月おきにQUESTというMDAs Research Health Magazineを発行しています。MDAは非営利団体です。
今回、Vanguard様にこの投稿欄の下の「602」でご紹介頂いた名古屋大学研究チームの論文も含め「リュープリンのSBMA嚥下障害への効果」についてMARGARET WAHLさんの記事が載っていました。
特に、新しい内容は見つかりませんでしたが、皆様とシェアーできればと思います。
詳細は次のURLをご覧ください。(英文です。ウエブ翻訳などをご利用ください)
http://quest.mda.org/news/leuprorelin-fails-improve-swallowing-sbma
[621][ron] [] [2010-09-04 18:17:09]
少し古くなりますが、理研でマウスを使ったハンチントン病に有効な新しい遺伝子治療の可能性が示唆されたという記事が出ていました。他のポリグルタミン病にも有効と思われるそうで、SBMAにも触れていますので参考にアドレスを載せてみました。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2010/may/index.html
[620][さんちゃん] [] [2010-09-03 09:56:39]
国際福祉機器展
2010年9月29日~10月1日まで東京ビッグサイト東展示ホールで10時~17時まで開催されます。入場は無料です。
世界の最新福祉機器を総合展示されます。私も開催されるたびに行きますが、とても参考になります。福祉機器関係企業が親切丁寧に説明してくれます。一日掛かりで見ていても足りないくらいです。
ぜひ事情の許す限り、見学をお勧めいたします。障害者用の駐車場も優先的に用意されています。
[619][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-09-02 23:30:31]
皆様、こんばんは。
関東地方は、今夜も熱帯夜です。
自宅付近は、現在の気温は、ようやく30℃を下回りましたが、まだ、29℃4分あります。
さて、抗アンドロゲン剤による治療研究も、iPS細胞等幹細胞による治療研究も、あまり進展が見えず、「階段の踊り場」にあるように感じますが、いずれ、また加速することを期待したいものです。
このような時期には、今後の研究の進展に備えて、じっくりと分子生物学に関する本を読んでみたいと思っています。
二つの本をご紹介します。
1.分子生物学をテーマ別に解説した本
「これだけは知っておきたい− 図解 分子生物学」 (オーム社)
分子シャペロン、タンパク質の立体構造、RNAスプライシング等、テーマ別に2~3ぺージの分量で図解入りで解説してあります。
2.この8月に新刊となった本
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 ブルーバックス (講談社)
米国の生物学教科書「LIFE」から、「細胞生物学」・「分子遺伝学」「分子生物学」の3分野を抽出して翻訳されたものの、「第3巻」です。
きれいなカラー図解により、「教科書形式」で解説されています。
オリジナル版は、「LIFE 8th edition Chapter2, 3and4 Associates, Inc.Sunderland,MA」です。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の一般教養科目の生物学の入門教科書に指定されているそうです。
少し手強そうですが、二つとも、分り易い解説本だと思います。
[602][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-08-10 23:24:40]
皆様、こんばんは。
名古屋大学研究チームから、リュープロレリン酢酸塩を被験薬とする、第三相治験の論文が公表されました。
公表は、「Lancet Neurol」で行われ、日付は「 2010 Aug 4.」です。
「PubMed SBMA JASMITT study」で検索してみて下さい。
Abstractを見ることができます。
とりあえず速報いたしました。
[598][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-07-23 21:45:42]
皆様、こんばんは。
今日、千代田区平河町の都市センターホテルで開催された、厚生労働省の科学研究費補助金による研究事業「神経変性疾患に関する調査研究班 平成22年度ワークショップ」に参加してきました。
今年も昨年と同様に、事務局を担当された自治医科大学神経内科学部門に、SBMA患者として事前参加登録をして、出席しました。
このワークショップは、研究者の団体の行事である学会の「年次総会・学術集会」とは異なり、政府の医療行政目的を達成するために開催されているものです。
厚生労働省からは、健康局疾病対策課長のご挨拶がありました。
討議は、昼食時間や、休憩時間を削って行われました。
関東地方は、今週は、35℃を超える猛暑日が続いていますが、今日も猛暑日となり、かなりきつい一日となりました。
[561][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-26 22:34:02]
吟様 こんばんは。
オフ会ではお世話になりました。
東京大学医学部附属病院での観察臨床試験について、コメントをいただき有難うございます。
リュープリンの投与中と検査項目が同じである観察臨床試験は、ほたる様のご投稿[559]のとおり、SBMAに対する、抗アンドロゲン剤の有効性の研究の中でも、いわば未知の分野ですので、注目されると思います。
また、何かございましたら、ご投稿下さい。
どうぞよろしくお願いします。
[560][吟] [g-o-t-o@seaple.icc.ne.jp] [2010-05-26 09:37:22]
Vanguard様 こんにちは。
横浜の「吟」です。
いろいろな情報をしていただき、大変ありがたく思っております。
私は、東京大学医学部附属病院で、リュープリンの第III相試験終了の患者です。
引続き「観察臨床試験」に参加登録し、5月25日に第一回目を行いました。
6分間歩行等、前と同じように観察検査をしました。
私の場合、リュープリンの投与が09年8月が最後となってから9カ月経ち、今回の検査となりますが症状が僅かに進行しているように思います。
なお、先生が言われるには「名古屋大学医学部等、観察臨床試験の登録はされていないでしょうが、どこでも経過観察等はされていると思いますよ。」
とのことです。
私は全くの素人ですので、この程度の報告しかできませんが、今後も何か皆様のお役に立つことがあればご協力いたします。
[559][ほたる] [] [2010-05-24 07:07:00]
Vanguard様、
おはようございます。
いつも貴重な情報有難うございます。
「リュープロレリン酢酸塩投与中止後のSBMA患者の症状の変化を評価すること」が目的とのことですね。治験に参加された皆さんに登録して頂けると良いですね。
マウスでは実験後に処分されたとのことで投与中止後の症状変化は評価されていないと聞いております。どのような結果がでるのか大変興味深いです。
こちらこそ、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。また、何か新しい情報がありましたら投稿させて頂きます。
うんどう様、
「556」を拝見しました。難しそうですね。さっぱりわかりません。いずれこれらの基礎研究が治療法開発に結びつくと嬉しいですね。
[558][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-23 11:48:14]
ほたる様 こんにちは。
いつも、本当に有難うございます。
ご存知かもしれませんが、4月に、東京大学医学部附属病院での、リュープリンの第?相試験終了の患者さんに対する、コホート(前向き)観察臨床試験が登録されています。
「臨床試験登録 SBMA 前向き」で検索してみて下さい。
今後も、ほたる様との、情報交換のためのベースとなる情報の一つだと思いますので、確認していただければと思います。
[557][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-23 11:29:49]
うんどうさん こんにちは。
第51回日本神経学会総会での、ポスター展示について、ネットで調べて、投稿していただき有難うございます。
[556]で投稿していただいた、3つのポスター展示の中には、私見ですが、SBMAのヒト臨床治療と関係しているものがあると思います。
今次総会での内容については、現在、整理中です。
学術会議については、ネット上でも概要は見ることができます。
ある研究課題が、他の神経学会でも、2度、3度と重複して掲載されていれば、その研究が、重要なものである確率が高くなると感じています。
[556][うんどう] [] [2010-05-22 21:47:46]
Vangurdさん
神経学会の報告ありがとうございます。
第51回日本神経学会総会でWeb検索してみたらでてきました。(使用できない文字が有るとでましたのでWeb URL等削除しながら投稿し直しています)。理解はできないですが、学会の雰囲気はわかります。
神経系全体の学会の総会なので、神経医学素人の私のような患者には理解はできないです。
先生の講演はWeb放送で見れるようになっていて、後半部分で神経変性疾患を述べていますがSBMA関連はないようですが、所詮理解は難しいですね。
ポスタのタイトルを見ていたらSBMA関連は以下のものがありました。内容は分からなく難しそうな内容ですが、治療に直結しているものではないように感じます。
B029-1528 球脊髄性筋萎縮症SBMAモデルマウスにおけるHsf1の組織分布 名古屋大学医学部神経内科
B029-1529 球脊髄性筋萎縮症SBMAの心筋におけるNa チャンネル機能の解析 名古屋大学大学院医学系研究科神経内科,名古屋大学高等研究院
B029-1530 球脊髄性筋萎縮症モデルにおけるp62の役割 名古屋大学病院神経内科
[555][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-21 22:47:21]
私が参加した、第51回日本神経学会総会第二日目では、午前中に、二つのシンポジウムが開催されました。
シンポジウム1「Large-scale Clinical Trials in Neurogy」
座長 先生(名古屋大学大学院)
先生(コロンビア大学)
シンポジウム2「Academia-based Development of Disease-modifying Therapy」
座長 先生(信州大学)
先生(東京大学大学院)
この二つのシンポジウムついては、口演・スライド資料・質疑等はすべて英語で行われました。
また、今大会の抄録集においても、この二つのシンポジウムついては、すべて英語で記載されています。
他の学術会議においても、英語を使用することを、義務づけたり、推奨するようになりつつあります。
午後からは、ポスター展示を閲覧しました。ポスターといいましても、エビデンスの付いた研究資料であり、広告のポスターとは、イメージが異なります。
今日は、SBMAの治療研究について、名古屋大学から4件、東京大学から1件のポスター発表がありました。
以上、今大会の、SBMAの治療研究に関するものについて簡単に書いてみました。
(今回で、この「情報について」のタイトルでの投稿数が、100回となりました。皆様方のご理解とご協力の賜物であると思います)
[554][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-21 22:23:06]
今日、東京(東京国際フォーラム)において開催さている、第51回日本神経学会総会第二日目に参加しました。
今日、都心は30度を超える暑さとなりましたが、湿度が低く快適な陽気でしたが、
シンポジウムの開始時間が午前8時でしたので、朝早く自宅を出ました。
けっこう疲れました。
[535][うんどう] [] [2010-05-09 19:26:49]
Vangurdさん
TGF,Smad・・少し調べても難しそうですが、少しづつ勉強していきます。
日本神経学会総会への参加御苦労さんです。
VangurdさんがSBMA患者として積極的に参加していることに感謝します。
我々がこの種の学会に参加することは難しいと思い、参加しても理解できないと思います。
SBMA関連の情報があり、掲示板で開示できる範囲がありましたら報告をお願いします。
[534][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-08 23:25:15]
うんどうさん こんばんは。
医学論文については、英語を共通言語として、世界に向かって公表されます。
研究競争も激しく、まずは、医学誌の電子版に公表し、公表時間も(何日の何時何分)掲載されるようです。
著者の許可がないので、和訳はできませんが、
JNeurosci 2010 Apr 21 30(16):5702-12.のabstractの中の、次の用語を検索して見てください。参考になるかもしれません。
「TGF-beta signaling」「Smad2/3」「TGF-beta receptor type ?」
なお、私は、5月20日(木)から、東京(東京国際フォーラム)において開催される、第51回日本神経学会総会に参加する予定です。
今総会の大会長は、東京大学大学院医学系研究科教授 先生です。
先生は、私の、東京での通院先である、東京大学医学部附属病院の神経内科 科長もなさっておられます。
また、名古屋大学の講演も予定されています。
[533][うんどう] [] [2010-05-08 13:11:02]
Vangurdさん
ほたるさん
情報提供ありがとうございました。
医療研究情報になると医学知識不足で難解ですが、転写調節、変異ARの分解などの分子レベルでの治療研究がマウスレベルでは進み、結果も良いものと思います。
早く人への治験に進むことを期待したいです。
尚。JNeurosci 2010 のabstractを見てみましたが、医学用語も分からず全く歯がたちませんでした。
全文は(見る気もありませんが)有料みたいです。
Vangurdさんが述べた、「アンドロゲンレセプター(変異AR?)の転写調節によるSBMAの治療研究」に関して書いてあると考えておきます。
http://www.jneurosci.org/cgi/content/abstract/30/16/5702
[532][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-08 00:25:18]
うんどうさん こんばんは。
[531]の続きです。
名古屋大学からの次の論文を参考にして下さい。
「Disrupted transforming growth factor-beta signaling in spinal and bulbar muscular atrophy」
JNeurosci 2010 Apr 21 30(16):5702-12.
アンドロゲンレセプターの転写調節に関る論文です。
この論文は、第51回日本神経病理学会総会学術研究会の開催日の前々日である、4月21日の
公表であることに着目して下さい。
論文のabstract(要約)は、PubMedで検索して、見ることができます。
SBMAの治療研究に関する、公表されていない情報は、他にもございますが、その取扱いについては、慎重な判断が求められるものと思います。
なぜなら、それらの情報は、公的機関や、研究機関との信頼関係に基づいて得る事ができるものだからです。
いずれにしても、それらの情報については、公表があり、可能であれば、掲示板に投稿していこうと思っております。
[531][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-07 23:43:06]
うんどうさん こんばんは。
IGF-1については、米国での研究に対して、名古屋大学が、SBMAマウスを提供したということになります。
「IGF-1」についての論文「Overexpression of IGF-1
in muscle attenuates disease in a mouse model of spinal and bulbar muscular atrophy.」Neuron 2009 Aug 13 63 (3):316-28
には、執筆者の中に、名古屋大学の先生方のお名前があります。
第51回日本神経病理学会総会学術研究会におけるシンポジウム「球脊髄性筋萎縮症に対する分子標的治療法の開発」については、同総会の抄録集p55に記載されていますが、学会の抄録集は、だれでも購入する事が可能であり、その記述が「公表されたもの」となります。
抄録集は、概要を短く記述してあり、実際の講演内容を推し量ることはできません。
抗アンドロゲン剤以外の既存の薬剤名についても、同総会の抄録集p55には記載されていません。
記載されているのは、「既存の、人体に投与可能な低分子化合物を探索し、SBMAの病態を改善させることができる化合物をいくつか見出している」とあります。
著作権の関係もあり、「引用する」のは、この程度が限度かと思います。
この引用のままでは、理解することが困難なので、私見にて、少し解説いたしました。
ただ、薬剤名を書くことはできません。どうかご了承ください。
[530][ほたる] [] [2010-05-07 06:39:51]
うんどう様、
おはようございます。
次の名古屋大学のサイトに先生の研究「神経変性疾患の病態解明と治療法開発」の「これまでの成果と今後の展望」が簡単に紹介されています。特に、目新しい内容ではないようですが「分子標的治療の開発」についても少し紹介されています。ご参考になりますか。
http://w3serv.nagoya-u.ac.jp/coemed/jp/members/2009/post/#000100
[528][うんどう] [] [2010-05-04 09:55:46]
Vanguardさん
いつも医療研究情報を提供いただき有難うございます。
IGF-1に関しては名古屋大学も米国での研究を注目しているということですね。IGF-1の治療研究が進展し、良い結果がでることを期待したいです。
ところで、「515」で述べられた、名古屋大学からの講演「球脊髄性筋萎縮症に対する分子標的治療法の開発」に関して、この分子標的治療法とは何かがわからないのですが、このSBMA情報館の治療研究に掲載されている、「分子シャペロンを用いた治療」などのことなのでしょうか?
講演内容はそのままは公開できないようであり、「527」でも抗アンドロゲン剤以外の既存の薬剤名は割愛されておりますが、もし掲示板に掲載できる範囲がありましたらお願いします。
リュープリンとアボダードの日米での治験進展が見え難くなっている状況ですので、このような治療研究情報に期待しております。
[527][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-05-03 23:59:44]
ほたる様、こんばんは。
いつも有難うございます。
さて、[515]にて投稿した、第51回日本神経病理学会総会学術研究会において、名古屋大学から、「IGF-1」について言及がありました。私見にて、少し解説いたします。
「IGF-1」についての論文「Overexpression of IGF-1
in muscle attenuates disease in a mouse model of spinal and bulbar muscular atrophy.」Neuron 2009 Aug 13 63 (3):316-28
において使用されたSBMAマウスは、名古屋大学が開発したモデルマウスのようです。
おそらくは、「AR−97Q」マウスでしょう。
リュープリンのマウス実験にも使用され、第II・第III相のヒト臨床試験を導いた、優れたSBMAモデルマウスです。
この論文は、[488]でほたる様にご紹介いただいた、「アメリカでの、IGF-1を使ったSBMAマウスの実験」についてのものと思われます。
また、この論文のabstractには、「NIH」の記載があり、「KDA News Letter 2010 Spring」中の、「IGF-1 PART1」文中の、「The current study at the (NIH) is using mouse models that have shown symptoms.」という記載と合致していると思います。
今回、ついに、「IGF-1」について、日本と、米国での研究の接点を見つけることができました。
ほたる様からの、粘り強い情報のご提供に対して深く感謝いたします。
今回、改めて、日米の、SBMA患者間の情報交換の有益性を感じることができました。
(なお、抗アンドロゲン剤以外の既存の薬剤が、SBMAの病態を改善する可能性への示唆がありましたが、これらの薬剤名については割愛させていただきます。)
[516][ほたる] [] [2010-04-24 05:55:11]
Vanguard様、
情報有難うございます。名大医の研究に期待しております。また、掲示板に公開できる情報があれば宜しくお願い致します。
皆様、
ところで、KDA Newsletter 2010 Springの2頁の左欄にも掲載してありますが、家族や親戚などのファミリーヒストリーにSBMAの症状を持った人が全くいないのにSBMAを発病した人もおられます。
このHPの「SBMAとは」のタグの7番「遺伝」に「世代を経るごとにリピート数が多くなり、発症年齢が若くなり、重症化する傾向(表現促進現象)があります。」と載っています。世代を経るごとにCAGリピート数が増加していき、ある世代でSBMAが発病すると考えることができますね。そして、それ以降の世代に引き継がれれていくと考えられています。
どうも、この他に、ある世代までは全く正常な遺伝子(CAGリピート数)だったのが、その次の世代で突然遺伝子が壊れ(CAGリピート数が増えて)、SBMAを発病することもありえるとのことです。
皆様の中にもいらっしゃるかも知れませんね。ご参考までに。
[515][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-04-23 23:26:36]
ほたる様、こんばんは。
いつも有難うございます。
本日、千代田区平河町の砂防会館で開催された、第51回日本神経病理学会総会学術研究会に、参加することができました。
今日は、第一日目ですが、シンポジウム1.「神経病理の更なる発展に向けて?」に出席しました。
演題「球脊髄性筋萎縮症に対する分子標的治療法の開発」で、名古屋大学からの講演がありました。
ご存知かもしれませんが、学術会議の内容については、そのままネットでは、公表できません。
会場でのメモを精査して、掲示板に投稿できるものについてはお知らせしたいと思います。
また、KDA News Letter 2010 Springを、ご紹介いただき有難うございます。
このNews Letter についても、もう少し読み込んで見たいと思います。
[503][ほたる] [] [2010-04-15 06:11:30]
Vanguard様、皆様、
おはようございます。
KDA News Letter 2010 Springが発行されました。残念ながらDutasterideについての記事はありませんでした。
IGF-1は2007年?からALS患者を対象にPH3治験が300名の参加者に2年間、毎日2回のIPLEX皮下注射を受けたそうです。半分はプラセボ(偽薬)でした。結果は際立った改善がなかったようです。
IGF-1効果についてはALSのマウス実験でネット検索すると詳しく載っていますが、素人の私には良くわかりません。また、ALSのPH3治験で際立った効果がなかったのに、どうしてSBMAに効果が期待でき、マウス実験を始められたのかも良くわかりません。
マウス実験で良い結果がでたら、また、じっくりと調べてみたいと思っています。
次はKDA News Letter 2010 SpringのURLです。ご参考までに。
http://www.kennedysdisease.org/KDA%20Xpress-SPRING%202010-%20Final.pdf
[495][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-04-06 23:20:05]
ほたる様、こんばんは。
私も、DutasterideのPH2治験結果のエビデンスを見たいと思っています。
「Phase 2 trial of leuprorelin in patients with spinal and bulbar muscular atrophy」
American Neurological Association Annals of Neurology Volume 65, Issue 2, Date: February 2009, Pages: 140-150
については、既に全文を読んでいますので、Dutasterideの結果との比較ができればと思います。
NIHから情報がいただけるといいですね。
ほたる様の、positiveな trialを歓迎いたします。
[494][ほたる] [] [2010-04-06 09:11:37]
管理人様、Vanguard様、
おはようございます。
日本もSBMA治療研究の情報は少ないのですか。
Kennedy's Disease Association(KDA)の春のニュースレターに、昨年終了したDutasterideのPH2治験結果の詳細を掲載して頂けないか、ニュースレター担当の方にお願いしておきました。NIHに問い合わせてみるとのことでした。少しでも詳細な情報が欲しいものですね。
[493][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2010-04-04 23:49:15]
ほたる様、こんばんは。
お返事が遅くなりました。
ブルースさんのブログ(Living with Kennedy’s Disease)を拝見しました。
本当に有難うございます。
今年に入り、日本でも、SBMA治療研究についての情報は、公表されているものについては、少なくなったと思います。
学術会議においても、私の知る範囲では、昨年12月に開催された、第32回日本分子生物学会年会(パシフィコ横浜)のワークショップ第二日目、「難治性神経筋疾患に対する新世代の治療戦略−Emerging Therapeutic Modalities for Neuromuscular Disorders」での、名古屋大学の先生の講演が、latestかと思います。
私も参加しましたが、演題は、「Molecular pathogenesis and therapeutic intervention in spinal and bulbar muscular atrophy 」でした。
会場での私のメモを読み返して見ましたが、IGF-1(IPLEX 薬)や、ASC-J9については、言及されてはいなかったと思います。
IGF-1(IPLEX 薬)や、ASC-J9についても、ヒト臨床研究への進展を期待したいですね。
[491][管理人] [administrator@sbma.jp] [2010-04-02 21:38:35]
ほたるさん
こんにちは
関東地方は桜も咲き、春らしくなってきました。
私は最近、忙しさにかまけてすっかり情報探しをサボっています。
これではいけませんね(反省)
いつも情報ありがとうございます。
私には難解で良く理解できませんでしたが、アメリカで研究が進められている事は分かりました。
良い結果が出て、早く次のフェーズに移れると良いですね。
また、何かあれば教えてください。
[488][ほたる] [] [2010-03-28 07:28:38]
皆様、
おはようございます。もうすぐ4月(春)ですね。
今年はSBMA治療研究のニュースが少ないようですね。日本には何か新しい情報がありますか。
アメリカでは、昨年紹介されたIGF-1(IPLEX 薬)を使ったSBMAマウスの実験がおこなわれているそうです。今回は、SBMA発病前のマウスだけでなく、SBMA発病後のマウスを使い、進行を抑制、または、萎縮した筋肉が増強できるかを実験されているそうです。今年中には実験が終わるそうで、良い結果がでれば治験も期待できるとのことです。Dutasterideについては、昨年終わったPh2治験以降、特に新しい情報はありません。NIHではASC-J9のマウス実験もされているそうです。
次のURLはKDAの会長をされているブルースさんのブログ(Living with Kennedy’s Disease)です。3月に3回IGF-1について掲載されました。ご参考になれば幸いです。(ウエブ翻訳をご利用ください)
http://kennedysdisease.blogspot.com/2010/03/igf-1-does-look-promising-part-ii.html
[424][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2010-02-05 07:10:47]
hideさん、おはようございます。
ご丁寧に恐縮です。
僕も10日ほど前インフルエンザにかかってしまいました。タミフルで1日ちょっとで自覚症状はとれましたが規定通り5日間1日2回服用しました。季節性インフルエンザにはほとんど罹ったことがなかったのですが。やはりちょっと体力とともに免疫力も落ちてきたのかなという気はしています。
[421][hide] [dominico_obata@hotmail.com] [2010-02-04 16:07:39]
thirdlife様
御連絡遅くなりました。アボダードの件ではいろいろお世話になり有難うございました
医師と相談しながら使用してゆきたいと思います
ちょっと体調を崩してしまいまだ治っていません。年々免疫も落ちてきているのかなと思うこの頃です
[390][ほたる] [] [2009-12-29 03:59:26]
Vanguard様、
おはようございます。
SF-36v2サーベイのサイトが見つかりました。
有難うございます。
アンケートを試してみました。
PCSもMCSも20点ちょっとでした。(苦笑)
平均は50点だそうです。
PCS Physical Component Summary
MCS Mental Component Summary
http://www.pdhealth.mil/508/clinicians/sf36v2.asp
[389][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-28 23:20:50]
ほたる様、こんばんは。
[388]にお書きになった、「質問リスト」(questionnaire )については、NIHの第II相試験の治験計画書−「Dutasteride to Treat Spinal and Bulbar Muscular Atrophy (SBMA)」の、Detailed Description:Outcome Measuresの中にある、「a quality of life measure (SF-36v2(TM)」のことだと思います。
[388][ほたる] [] [2009-12-28 09:47:47]
Vanguard様、皆様、
いつもタイムリーな情報や返信有難うございます。感謝、感謝しております。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
どうして、Dutasterideを処方された治験参加者の方が偽薬を処方された治験参加者の方より、精神面のQOL値が低くなったのかな~と思ったもので。どんな質問リストだったのだろうかと知りたくなりました。
すでにご存知と思いますが、DutasterideのPH2治験に参加されたSBMA患者さんの平均プロフィールは、
治験参加者50名の平均年齢は53歳、筋力が弱くなったな~と感じた平均年齢は41歳、最初に診断を受けた平均年齢は47歳です。今回の治験参加者は筋力が弱くなったと感じてから平均12年、そして、SBMAと診断を受けてから平均6年が過ぎた患者さんでした。
この平均プロフィールで偽薬を処方された方が2年間の測定で年平均2パーセントの筋力低下というデータですよね。この数値は、これまでただ非常に遅い進行であると漠然としていたものを、数値化されたので大変重要なデータではないでしょうか。特に、この平均プロフィールに似た患者さんには大変参考になるデータではないでしょうか。
「386」でご指摘の筋力低下の進行度ですが、私も大変興味を持っています。できることなら、発病初期から末期までの患者さんを数段階のグループに分けた統計も発表して頂けると、筋力低下がある程度直線的に進行していくのか、放物線的に加速して進行していくのかを判断する資料となるのではないでしょうか。それには、参加者50名は少ないのかもしれませんし、ある程度歩行のできない末期の患者さんは治験対象外ですね。
それと、筋力低下する場所と進行度も人により差があるのではないでしょうか。私は、お尻とお尻の下のあたりの筋萎縮が早かったようで、そのころ毎年5パーセント以上?の速さで萎縮したのではないかと勝手ながら想像しています。完全に立てるとまだ歩けたのですが、中腰は維持できず、一度座り込むと立ち上がることができなくなったことを覚えています。また、風などでバランスを崩すとお尻から崩れ落ちてしまったように覚えています。その頃は太股や脹脛(ふくらはぎ)にはまだかなりの筋力があったように覚えています。
[386][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-27 11:43:17]
ほたる様、皆様、こんにちは。
「Mental Quality of Life」というのは、そのままの意味だと思います。
文中には、「physical quality of life」と言う言葉も有りますので、それとの対比ということで使用されたのだと思います。
ALS等で、病状の指標とされる、QOL(quality of life)を、physical面と、mental面
の両方で検討したということでしょうか。
ところで、この、NIHの、Dutasterideによる、第II相試験についての、エビデンスを、可能なら、読んでみたいと思います。
エビデンスの検討は、研究者だけではなく、患者にとっても重要なことだと思います。
例えば、筋力の衰えは、年2%となっていますが、その経過については、次の二つのモデルを考えることができます。
単純に計算すると、発症後、25年で筋力が半減(50%)することになります。
ところが、発症時を、100として、次のように計算してみると、25年後には、発症時筋力の60.3%が、「残存している」という値がでます。
100×98%×98%×98%・・・・{100×(98%の25乗)}
(1年後は、98(100の2%減少)、 2年後は、96.04(98の2%減少)、
3年後は94.12 (96.04の2%減少) ・・・・)
この計算では、34年後に、発症時筋力の残存が50.3%となり、半減するのは34年後ということになります。
つまり、「筋力の衰えは、年2%」とあっても、データを解析する際に使用する計算式で、結果は、かなり異なることになります。
単純に計算した「モデル」では、筋力は直線的に、毎年、同じ減少率で衰えていきます。(一次方程式で計算されますので。)
「100×98%×98%×98%・・・」で計算した「モデル」は、高次の方程式で計算されますので、筋力は、曲線的に、しだいに、その減少率が逓減しながら衰えていきます。
従って、筋力が「半減」する期間は、長くなります。
同じデータを使用しても、解析方法が異なれば、その解析結果に、小さくはない開差が出ることになります。
(上記は、単純な例を示してみました。)
[383][ほたる] [] [2009-12-25 08:08:26]
おはようございます。
Wen様、情報有難うございました。これまで、KDAチャットにゲストとしてお迎えした先生から話は聞いておりましたが、メディカルサイトに公表されたのは初めて見ることができました。ちょっと気になったのが、Mental Quality of Life(精神面での生活の質、QOL)が落ちたとのことですね。ネット検索をして調べてみたのですが、Mental Quality of Lifeとはどのような内容なのかわかりませんでした。
私見ですが、Dutasterideは進行を抑制してくることは期待できそうですが、歩行距離アップ、筋力アップは期待できないと思っています。のろまなSBMAの進行にはっきりした抑制効果が現れるには何年も必要かと想像しております。個人の病状に合わせて、歩行、無理のない筋力トレーニング、リハビリなどと組み合わせて、筋力アップを試みないと改善は期待できないのではないでしょうか。
私は発病に気が付いてからすでに17年ほどたちました。7年前から車椅子の生活で、最近は、腕や肩も弱くなり、酷い時は、腕を頭の上まで上げるのも大変なことがあります。アボダートを処方してから、2キロほどの軽い重りを両手で持ち上げる運動を少し始めました。3日ほどすると腕が重くなりますが、その後3日ほで疲労がとれます。疲労がとれたらまた軽いウエイトトレーニング(リハビリ)を始めています。アボダートの進行抑制効果で、このインターバルが少しづつ短くなることを期待しております。
Thirdlife様、
いつも迅速な返答有難うございます。感謝、感謝しております。グレープフルーツは良く食べているのでびっくりしましたが、これで安心して少量を食べることができます。
[381][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-12-24 05:49:54]
Wenさん、情報ありがとうございました。
やはりいくつかの項目で有効性を示唆するような結果が出ていたにもかかわらず、参加人数が少なく2年間では統計的に立証できなかったようですね。また研究者も、「1年間に2%程度の筋力低下というようなゆっくり進行する疾患ではもっと治験期間を長くするか、もっと鋭敏な指標が必要である」と言っているようです。
結局Dutasteride(アボダート)は治験で無効と判定されたわけではなく、治験期間が短かったため有効性が証明できなかったというだけのようです。むしろ他の選択肢のない我々にとっては、朗報とも言っていい内容だと思います。
ほたる様、
グレープフルーツジュースは降圧剤など特定の薬剤の代謝経路を阻害するため代謝が遅れ血中濃度が高くなり、たとえば降圧剤の作用が強くなりすぎ低血圧になってしまうとか、副作用が強くなるための危険がかなり以前から指摘されています。
下記のHPに詳しく説明されています。
http://square.umin.ac.jp/jin/text/int-grap.html
おそらくアボダートについても同じことが起こりうるということだと思います。
ただし、一般にグレープフルーツジュースはその成分量が多く気をつける必要がありますが、ほとんどの場合グレープフルーツを1個食べるという程度なら問題ないといわれています。
またグレープジュース以外のかんきつ類ではこのような相互作用は指摘されていませんので、薩摩ミカンは問題ないと思います。
[380][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-23 16:19:48]
Wen様、貴重な情報を投稿いただき、本当に有難うございます。
早速拝見しました。
ANAの年次総会の、ポスターセッションに報告されていたことは知りませんでした。
私が聞いていた内容を確認することができました。
感謝いたします。
[379][Wen] [] [2009-12-23 12:04:39]
管理人様および皆様 はじめましてWenと申します。次の情報をお知らせいたします。
http://www.medconnect.com.au/tabid/84/ct1/c334714/Few-Befefits-Seen-With-Androgen-Reduction-for-Spinal-and-Bulbar-Muscular-Atrophy/Default.aspx
[378][ほたる] [] [2009-12-23 04:34:46]
thirdlife様、
情報有難うございます。US製もEU製も製造国は同じですか。気が付きませんでした。「377」の使用上の注意点についてのURLを読んでいたら、次の指示がありました。これはどういう意味なのでしょうか。もしご存知でしたら教えて頂けませんでしょうか。この冬はカリフォルニア産の薩摩みかんを食べているもので。ちょっと気になりました。
食事にかかわる特別な指示
デュタステライドを服用中にグレープフルーツジュースを飲んだら医師に伝えてください。
[377][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-12-22 12:01:25]
ronさん、皆さん、こんにちは。
全然気がつかないで、US製を使っておりました。代行業者に問合せましたらEU製と同じもののようです。今後は僕もEU製にするつもりです。業者からの回答を以下に載せておきます。
なお、アボダート使用上の注意点について、下記のHPに比較的良くまとめられていると思います。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/goahair/dutadrug.htm
製薬会社のHPには、特に妊娠中あるいは妊娠可能な若い女性は容器に触っても良くないと書かれていたと思います。胎児の男性器などに奇形を生じる可能性があるのだと思います。ご注意ください。
=======================================早速ですが、現在、アボダードの錠剤のほとんどが、フランス工場にて製造され、
各国市場向けのボトル及びパッケージに梱包されて販売されているようです。
内容から判断いたしますと、USアボダートの錠剤もGlaxoSmithKline社の
フランス工場で製造され、アメリカ市場向けにスコットランドグラクソより出荷された
商品となっているようです。
尚、グラクソスミスをはじめ、Roche社やファイザー社など世界的規模の医薬品
メーカーは、このようなことが、よく見うけられます。
弊社HP上では、アメリカ国内市場で販売されておりますので、
US製と記載しております。
効果、品質、成分は、同じメーカーの商品ですので同じです。
原料の調達価格や、課税率、出荷先の所得水準により
それぞれの国によって薬価に差があるようです。
=======================================
[375][ほたる] [] [2009-12-20 05:42:54]
RON様、
おはようございます。
情報有難うございます。私はアボダート始めたばかりで、1ヶ月ほどです。特に、副作用は感じませんのでほっとしているところです。副作用がないので、数年は継続しようと思っています。そして、これまで何も運動らしきことをしていなかったので、無理をしない程度に少しづつ軽い運動(リハビリ)を始めました。本当に軽い運動をしても数日すると痛みはないのですが疲労を感じ重くなりますね。これからも情報交換させて頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
私よりもご存知だと思いますが、アボダートには、アメリカ製とヨーロッパ製があるようですね。アメリカ国内で購入するには処方箋が必要な薬です。アメリカでは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドからメールオーダーで輸入しようとすると処方箋が必要でした。仕方がないので、処方箋のいらないヨーロッパ(今回はイギリス)の販売会社にヨーロッパ製をメールオーダーしました。ヨーロッパ製は少し値段が安いですね。ジェネリック薬には、インド製が3ブランドほど見つかりました。製法は違いますが成分は同じとのことですが、動物実験や臨床試験などで有効性を検証されていないかもしれませんね??価格は半値以下のものもあり興味はあります。
アボダートのオフィシャルサイトには、ジェネリック薬は合法でなく有効性も証明されていないので購入しないようにと注意書きがありました。ジェネリック薬のサイトには成分や有効性には全く問題ないと注意書きがありました。
掲示板などを読んでみると、育毛剤として広く個人輸入されているようで、効果のあった人もあれば、効果のない人もいました。
Vanguard様、皆様、
今年も色々と情報をシェアーして頂き感謝しております。
皆様と情報交換ができ本当に心強く思います。
まだちょっと早いのですが、新年(寅年)もどうぞ宜しくお願い致します。
[374][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-20 00:57:00]
Hotaru-san
Thanks so much for your great support to give me important and
helpful information in this year.
Wishing you peace and happiness during this season!
Much peace and joy to you all in 2010.
Respectfully yours
Vanguard
(ほたる様の、平素よりのご厚情に感謝して、Season's Greetings を差し上げました。)
[373][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-19 21:21:01]
ほたる様、こんばんは。
日本列島は、寒気に包まれています。各地で、降雪や積雪があるようです。
私は、北陸出身なので、雪景色の素晴らしさも、雪国の大変さも経験しています。
「Annals of Neurology Volume 65, Issue 2, 2009, Pages: 140-150」と、ほたる様が、
[353]でご紹介の、freeでfulltextを読む事ができる、Molecular Sciencesから2009年3月に公表された名大の論文とは、本質的な内容に差異はあまりないように思います。
「Adverse Events」についての記載の有無については、異なります。
CK値については、ほたる様がご指摘のとおり、病態の状況を示す指標(bio maraker)とすることはできないように思います。
ほたる様からの情報は、名古屋大学への通院の際に、話題として先生方にお話することもあります。
いつも本当に有難うございます。
[370][ron] [] [2009-12-19 07:59:27]
ほたるさま
おはようございます。私はアボダート歴1年10ヶ月目に入りました。最初US製と謳われたものを購入し、説明書などは全て英語で書かれていましたが、ボトルを見るとMADE IN FRANCEと書いてありました。輸入業者に確認すると「アボダートは全てフランス工場で作られているから全てがMADE IN FRANCE。この商品はアメリカ流通用のラベリングだからUS製と謳っても間違いではない」との回答。
US製・EU製・その他いくつか~製と言うのがありますが、価格は全然違います。成分表示は同じですが、果たしてどのような違いがあるのか疑問でなりません。ちなみに私は2回目以降はEU製で注文していますが、ドイツ語表示だったりトルコ語(特徴のある文字なので多分そうではないかと思っています)だったり色々です。
これまでにカソデックス・ゾラデックス・アボダートと試し、医学的な効果はよくわかりませんが、むせが少なくなったようには感じています。ただこれは注意しながら飲み込むようにしたことも影響していると思いますが。そして私にとって副作用が一番少ないのがアボダートです。
いつかthirdlife先生が説明しておられましたが、ゴールは同じでも経路が違えば副作用の出方が違うようで、またホルモン療法だけに年齢的なものも大きく影響するようです。
たいして参考にはならないかもしれませんが、以上私の感想でした。(よくよく考えてみればほたるさんはアメリカ在住ですのでUS製を購入されているのでしょうね)
[369][ほたる] [] [2009-12-19 04:52:37]
Vanguard様、
おはようございます。
私の住んでいるアメリカ中西部、先週、零下20度まで下がりました。
今週、やっと、5度ほどまであがりましたが、まるで、小春日和のように感じました。(苦笑)
お持ちの資料を調べて頂き有難うございます。
CK値、高脂血症(コレステロール)などの値や、膝などの反射神経が落ちるのは、SBMA患者共通の症状だと思いますが、これらがSBMA改善や抑制を直接示すことにはならないのでしょうね。コレステロールなどは他の影響で上下しますからね。
また、共有できる公開情報がありましたら宜しくお願いします。
Annals of Neurology Volume 65, Issue 2, 2009, Pages: 140-150の資料を見ようと思いましたが有料サイトでした。
[367][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-13 12:38:04]
ほたる様、こんにちは。
いつも本当に有難うございます。
日本列島には、今週、いよいよ冬将軍が到来し、この冬初めての寒さとなりそうです。
まず、[353]について、コメントいたします。
リュープロレリン酢酸塩(leuprorelin acetate)の長期投与による、第II相試験における、CK値、高脂血症(コレステロール)などの値や、足の反射神経、感覚神経に対する有効性については、SBMA患者として関心をお持ちである事は当然のことと思います。
名古屋大学の、第?相試験についての、論文を改めて読み返してみましたが、残念ながら、足の神経に関する記述は見当たりませんでした。
また、CK値(serum creatine kinase levels)については、減少する傾向にあるとあるものの、高脂血症についての明確な表現は無いように思います。
また、9月の、第32回日本神経科学大会や、先週の、第32回日本分子生物学会年会において、名古屋大学が行った講演では、感覚神経に関する説明は聞いておりません。
お役に立てたかはわかりませんが、著作権等に関する事項もあり、簡単にご説明しました。
(Annals of Neurology Volume 65, Issue 2, 2009, Pages: 140-150)
[366][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-12-10 22:26:11]
ほたる様、こんばんは。
今日は、現在開催中の、第32回日本分子生物学会年会(パシフィコ横浜)のワークショップ第二日目、「難治性神経筋疾患に対する新世代の治療戦略−Emerging Therapeutic Modalities for Neuromuscular Disorders」に出席し、先ほど帰宅しました。
ワークショップでは、「球脊髄性筋萎縮症に対するアンドロゲン受容体機能抑制治療法」等の、
病態分子機構に基づいた新しい病態制御研究についての、名古屋大学等の講演がありました。
また、ワークショップのオーガナイザーは、名古屋大学と東京大学の先生方でした。
私も、出席するにあたり、患者サイドとしての多少の準備が必要でしたので、ほたる様へのコメントが遅れてしまい申し訳なく思っています。
いずれ、[353]~[364]については、コメントを差し上げたいと思います。
[365][ほたる] [] [2009-12-10 07:18:18]
皆様、おはようございます。
私も色々と熟慮しましたが、個人的にアボダートを輸入して処方し始めました。
すでにアボダートを試しておれる皆様と情報を交換させて頂けたらと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
[364][ほたる] [] [2009-12-10 07:08:24]
「363」からの継続です。
SBMA患者は、IGF-1薬で神経細胞死を抑制し(または完全に止め)、すでに萎縮してしまった(失った)筋肉をテストステロンを補強しながら筋力トレーニングした方が筋力も迅速に短期間でアップするし歩行距離もアップするのではないでしょうか。(私見と希望が入っています)
また、IGF-1薬は皮下注射することにより、筋肉、それを支配している抹消神経細胞、それが接続している脊髄神経細胞までも活性化してくれることが期待されています。
現在おこなわれているIPLEX薬(IGF-1薬)をSBMAマウスに皮下注射する実験では、SBMA発病後、ある程度病状が進行してからIPLEX薬を投与して、マウスの歩行距離が改善することも確認したいとのことです。1年間ほどのマウス実験で良い成果がでれば、臨床試験に進むことができるそうです。
近い将来、IPLEX薬の臨床試験が始まった時に、筋力トレーニングと組み合わせ、2年という限られた期間内で、目に見える効果(筋力アップ、歩行距離アップ、抹消神経細胞の活性化、脊髄神経細胞の活性化など)が期待できるのではないでしょうか。(私見と希望が入っています)
ただ、現在FDAで認可されているIGF-1薬は注射薬です。毎日1回の注射が必要になるかもしれません。また、IPLEX薬の特許問題もあります。治験までには間に合わないようですが、注射以外のウイルスを使ってIGF-1を増強する方法も開発中とのことです。
長い文となりましたが、IGF-1治療のアイデアでした。ご参考になれば幸いです。
[363][ほたる] [] [2009-12-10 07:07:03]
皆様、おはようございます。
「354」のIGF-1研究の最新アップデートを要約しようと思いましたが難しいですね。それで、アイデアだけでも掲載しておきます。(私は素人ですので、誤りや勘違いがあるかと思います。また、私見・希望も入っています。あらかじめご了承ください。)
皆様、すでにご存知のように、SBMAの進行は年平均2パーセントと「のろま」で非常に遅く、変異アンドロゲンの蓄積が始まり、神経細胞の死滅が起き、その神経細胞に支配されていた筋肉の萎縮、実際に筋力が弱くなったと実感するまでには長い時間がかかっていると推測されていますね。
また、皆様、すでに良くご存知の抗アンドロゲン治療(リュープリン、アボダート)は基本的にテストステロン(男性ホルモン)を抑えること、または、DHTを抑えることでSBMAを抑制しますね。しかし、筋力アップを助けてはくれません。抗アンドロゲン治療と筋力トレーニング(歩行の難しい人にはリハビリ)を組み合わせでも、2年間の治験では、目に見えるきわだった効果(筋力アップ、歩行距離アップなど)が現れていないような報告です。もちろん、目に見えていない効果(細胞レベル、血液検査など)は現れているという報告です。そして、特に、発病初期の患者さんには改善も期待できるという情報もありますね。
これまでおこなわれたマウス実験で、IGF-1を増強したマウスとSBMAマウスを掛け合わせて、変異アンドロゲンに対してAKT(リン酸)化を活性化して、テストステロンを抑制しない状態でも、変異アンドロゲンはテストステロンと結合することなく、細胞質内に留まり処分され、神経細胞核内へ移動しない状態に変わるようです。核内へ移動しなければ神経細胞死はおきませんし、筋萎縮もおきないと言うことです。(または、神経細胞核内に移動しても凝縮しないので神経細胞死を引きお起こさない??)
皆様、ご存知のように、テストステロンは筋力トレーニングをして筋肉を増強することを助けてくれ、サプリメントとしても利用されています。ボディービルで鍛え上げた筋肉質な身体を作るにはテストステロンを補強した方が良いと言われています。
次の「364」に継続します。
[354][ほたる] [] [2009-12-03 05:53:04]
皆様、
おはようございます。
KDAから2009年ウインター号のニュースレターが発行されました。Maria Pennuto先生をチャットのゲストに迎えての、IGF-1研究についての最新アップデートが掲載されています。一番下のURLからニュースレターを見ることができます。また翻訳サイトをご利用ください。
今度、要点を簡単にまとめて掲載したいと思っています。
http://www.kennedysdisease.org/KDA%20Xpress-WINTER%2009-Final.pdf
[353][ほたる] [] [2009-12-03 05:27:22]
Vanguard様、(皆様)
おはようございます。
2006年に発表された名大の資料を見ることができました。有難うございました。予後に役に立ちます。資料を見るとSBMA患者にとって肺炎は要注意ですね。
ところで、SBMA患者に共通している高いCK値、高脂血症(コレステロール)などの値は、名大PH2治験の前後で比較したデータは発表されているのでしょうか。ご存知の方がおられましたら教えて頂けないでしょうか。Molecular Sciencesから2009年3月に発表された名大PH2治験結果のレポートには載っていないようです。それだけ重要ではないのでしょうね。でも筋萎縮が抑制されれば、これらの値も下っても良いのではないかと思ったもので。
追加:それと、名大PH2治験結果レポートにはのっていないようですが、足の反射神経、足の感覚神経、足が冷たく感じる(筋肉の発熱量が少ない?)などの改善は比較されたのでしょうか。治験結果には重要でないかもしれないのですが、一人のSBMA患者としては興味があります。ご存知の方がおられましたらお知らせ頂けませんでしょうか。
[350][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-11-29 23:56:29]
ほたる様、こんばんは。
いつも、海外のSBMAについての情報を投稿して頂き、本当に有難うございます。
Oxford University Press からは、管理人様が「情報タグ」に掲載していただいた、「名古屋大学の論文−223名のSBMA患者の自然歴の研究」が公表されています。
ほたる様のご紹介の、「Clinical features of spinal and bulbar muscular atrophy」
は、「SBMAに特異的な臨床像」という意味だと思います。
ゆっくりと読んでみます。
[348][ほたる] [] [2009-11-25 13:25:34]
皆様、
おはようございます。
10月21日にオックスフォードのJournal BRAINというサイトにNIHでおこなわれたDutasteraid PH2治験に参加された57名のSBMA患者について、とても詳しく病状を分析したレポートが発行されました。フルテキストをPDFファイル形式でダウンロードできます。英文ですが翻訳サイトを利用できるのではないでしょうか。
12月8日に追記:治験参加者の平均年齢は53歳、筋力が弱くなったな~と感じた平均年齢は41歳、最初に診断を受けた平均年齢は47歳です。今回の治験参加者は筋力が弱くなったと感じてから平均12年、そして、SBMAと診断を受けてから平均6年が過ぎた患者さんでした。
タイトルは「Clinical features of spinal and bulbar muscular atrophy」です。グーグルなどの検索サイトでタイトルをタイプして検索できます。次にURLを載せておきますがエラーとなることもあるようです。
http://brain.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/awp258
[339][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-11-22 13:26:53]
皆様 こんにちは。
抗アンドロゲン剤による治療研究には、「長期的な視点が必要なのではないか」という点について少しお話します。
神経変性疾患の治療研究について、「従来の臨床試験のパラダイムを転換すべきではないか」という論文が、名古屋大学から、「Brain and Nerve Vol.59 No.4 :367-374 April 2007」に公表されていました。
標題は、「神経変性疾患の臨床試験のパラダイムシフト」です。
論文の中では、神経変性疾患の臨床試験について考察がなされています。
臨床試験のデザインについても言及されています。
私が継続参加をしている、SBMAの第?相試験についての記述もあります。
この論文の要点は、「緩除に進行する、神経変性疾患の臨床試験については、従来の臨床試験のパラダイムをそのまま適用するのは困難ではないか」という点だと思います。
2007年4月の段階で、既に、名古屋大学の研究チームは、被験薬の有効性を評価するためには、「長期試験の必要性があるのではないか」という論文を公表していました。
(著作権に関することもあり、ここでは、この論文の解説はいたしません 私も公表時点で承知していましたが、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。また、論文は日本語で記述されています。ご参考までに投稿いたしました。)
[334][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-11-19 03:04:15]
hideさん、おはようございます。
私は、現在の業者と2年くらい取引していますが、特にトラブルは無いようです。
メールを下されば、情報をお知らせすることは可能です。
[330][hide] [dominico_obata@hotmail.com] [2009-11-15 11:47:06]
thirdlife様
情報有り難うございます。インターネットで調べました、いろいろありどれがいいのか問題ない業者か心配です
とりあえず医者に相談してみます
[318][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-11-12 11:29:10]
hideさん、こんにちは。
コメントが遅くなって申し訳ありません。
個人輸入代行の場合、処方箋など面倒なことは何もなく、ネット通販とまったく同じようなものです。アボダートでネット検索をかけると代行業者が数多くヒットします。
ただ、副作用には自覚症状の全くないものもいろいろあり得ますので。医師にご相談の上お使いになるほうがよいと思います。また悪徳業者にも十分お気を付けください。
話題が変わっていますので、メールを差し上げたほうがよいかと思いましたがメルアドが見つかりませんでした。
[317][ほたる] [] [2009-11-12 06:44:26]
うんどう様、Vanguard様、
おはようございます。情報有難うございます。
Insmed社のIPLEX薬は、2007年に特許の問題で販売が中止となったようですね。それ以降、治療、治験、実験に使われているIPLEX薬は在庫のようです。Insmed社がスポンサーになりALS患者とMMD患者への治験がおこなわれたそうです。
アステラス製薬のソマゾン薬を使うのが適当なのですよね。きっと、これまで蓄積したデータがあるので、SBMAマウス実験にも選ばれたのではないかと勝手に想像しています。しかし、いずれ在庫が無くなりますし、市販薬としては販売できないのですからね??
他に、ウイルスによるIGF-1の増加も研究されているそうですが、FDA承認済みのIPLEX薬の方が時間的に近道とのことです。
[316][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-11-11 23:34:34]
ほたる様、うんどう様、こんばんは。
NINDSから、10月26日にリリースされた、「Therapy Investigated for ALS May Find New Role in Kennedy’s Disease」を読んでいました。
その治療法の標的や、使用されるSBMATgマウスのスペックが、まだ、読み切れていないので、そろそろ、ほたる様宛てに投稿しようと思っていました。
まだ、勉強中ですが、IGF-1 の中の「mIGF-1」という因子が、筋肉を肥大させたり、筋肉の変性を抑制する作用を持っているようです。
つまり、その治療標的は、「神経系」ではなく、「筋肉系」のようです。
SBMAは、神経原性の疾患なので、「神経系」の治療を標的とすることを、「当然のこと」として考えていました。
神経細胞の細胞死により、やがては、その神経組織に属する筋肉も萎縮して、回復しないというSBMAの病態からすれば、「筋肉系」の改善を図っても余り意味が無いと考えていました。
しかし、発想を転換すれば、「筋肉系」を改善して、四肢の筋肉が、病態の進行とともに変性していく「神経系」に「対応できる」ように補強することができれば、「発症」を遅らせたり、
筋力の低下を抑止・改善することも可能かもしれません。
つまり、「弱っていく神経線維」に対しても、それに耐えうる筋肉組織を作り上げれば、筋肉の萎縮を遅らせたり、改善することも可能かもしれません。
SBMAに対して、「筋肉系の増強」という標的もあるのかなと思いました。
(なお、SBMAは、筋原性の疾患でもあるとの報告もあります。本稿は未定稿です。
今後、補完説明をすることもあります。)
[315][うんどう] [] [2009-11-11 21:44:50]
ほたるさん
いつも夢を持てる情報ありがとうございます。
少し先走りですが、インスリン様増殖因子-1(IGF-1)がSBMAに効果があり、フェーズ2から米国で治験が始まり、早く認定されることを期待したいと思います。
日本はドラック・ラグと言われるように、他国と比べあまりにも認定迄に時間がかかる問題があるようですが、今後は改善され(今回関連予算が削られたようですが?)米国で認定されれば日本での認定も早まることが期待できるので、我々にも適用できる時期での認定を期待したいと思います。
日本のIGF1薬に関するWebを下記します。あまり理解できていないのですが日本では「ソマゾン」として販売されているように読めます。しかし米国でSBMAの効果確認するのはIPLEXなので同じとは言えないかもしれませんが:
http://www.medmk.com/mm/mailmg/1261_mg.htm
[314][ほたる] [] [2009-11-11 13:21:19]
「313」の続きです。
10月に、次のNINDSのサイトにも同様な内容の記事が載っています。(翻訳サイトをご利用ください)
ご参考までに。
http://www.ninds.nih.gov/news_and_events/news_articles/news_sbma_mice_rescued_by_migf1.htm
[313][ほたる] [] [2009-11-11 09:50:25]
皆様、
おはようございます。
「情報について」の「163」にてご紹介させて頂いたインスリン様増殖因子-1(IGF-1)について、追加情報が発表されましたのでご紹介します。
SBMA遺伝子とより多くのIGF-1遺伝子を掛け合わせたマウスは、筋萎縮を抑制することができたと発表がありました。そして、次のステップはIGF-1薬品を使ってSBMAマウスを実験することでした。
今回、Insmed社のIPLEX薬がSBMAマウスの実験に使われることになりました。実験には一年程度かかるとのことです。IPLEX薬はアメリカFDA(米国食品医薬品局)から承認された(または、承認見込みの?)「成長ホルモン欠乏症の治療薬」です。現在、「重度のIGF-1欠損による小児の発育不全の治療薬」として使われているそうです。筋肉の増強だけでなく、運動神経や脊髄神経の増強も可能かも知れないとのことです。?
IPLEX薬はFDA承認薬ですので、SBMAマウス実験で良い結果がでれば、PH2治験が可能とのことです。
また、2006年にはInsmed社がスポンサーになりIPLEX薬を使って筋萎縮性側索硬化症(ALS)と筋ジストロフィー(MMD)の患者さんに対して、PH2治験が実施されました。残念ながら、きわだった効果がなかったようです。
ご参考になれば幸いです。
詳細は次の2009年8月号のQuest Extraをご覧ください。(GoogleやYahoo Japanを利用すれば日本語に翻訳できます)
http://www.mda.org/publications/Quest/extra/aug09/sbma.html
[312][hide] [dominico] [2009-11-10 16:42:30]
thirdlife様
私はリュープリンを二年間実施しましたが、効果が出ていません。名古屋大学での治験結果がうまくとれなかったとゆうので、今は待ちの状態です
アボダートは聞いていましたし、だけどこれは医師の処方箋がなくても大丈夫なのですか?あきらめたくないその想いです
[297][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-10-28 07:18:30]
[296]の続き。
他の治療法が現実化するのにはまだかなりの時間がかかると思いますし、今現在可能性のある治療法は男性ホルモンの抑制によるリュ−プリンかアボダートしかないと思います。リュープリンは合法的に打ってもらうには男性の場合「前立腺癌」以外ありません。
しかし幸いアボダートは飲み薬で合法的に個人輸入が認められていますので、代行輸入を使えば簡単に入手できます。現在の価格でアメリカの正規品が3ヶ月分(90T)で39000円程度、ヨーロッパ産やジェネリックでは、はるかに安くなります。もしご興味があれば、メールを下されば手続きや業者に関しては僕の使っている方法や業者などお教えすることは可能です。しかし僕の場合は幸い副作用は出ていないようですが、主治医にはアボダートを使いたいとお話しし了解を得ておく必要があると思います。血液の検査など定期的に副作用が出ていないかチェックしておいてもらう必要がありますから。
[296][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-10-28 07:15:24]
ほたるさん、Vanguardさん、皆さん、おはようございます。
ほたるさんもおっしゃっていっるように、Vanguardさんは本当によく勉強されていますね。しかし勉強されればされるほどいろいろな治療法の限界や、まだまだ時間その他実用化されるまでの大変さもお解かりになってきていらっやるのではないかと思います。
以前にも書きましたが、ゴセレリン(ゾラデックス)とリュープリンは同じ男性ホルモンをほぼ完全に抑制する働きの薬で、ほとんど差のない薬と考えてよいと思います。
ですから結果に差があるとすれば薬の差によるというよりは、ほたるさんのおっしゃるように病初期の方が多かったというような患者側の状態の違いであった可能性が高いと思います。
名大での治験でも細胞レベルでは効果が出ていますので、10年くらいの長期にわたる治験を行えば少なくとも病気の進行が止まる可能性は十分あると思います。アボダートについては細胞レベルでの検査は行われてないようですが、ほぼ同様ではないかと推察されます。
私の主治医は国立大ご出身の筋肉疾患の専門家ですが(SBMAのような神経筋疾患がご専門ではありませんが)、リュープリンにの治験に関して筋萎縮のスピードが比較的遅いことや治験参加者の数が比較的少なかったことを考慮すると、治験期間が短すぎたので効果がはっきり証明できなかったのではないかとおっしゃっていました。治験では統計的な処理をするため、進行が遅く偽薬とリュープリン使用者の症状の差が少ないほど、また参加者数が少ないほど明瞭な差がつきにくく薬剤の効果を統計的に立証しにくいですから。
[295][ほたる] [] [2009-10-28 01:37:13]
Vanguard様、
おはようございます。解説有難うございました。神経のCMAPについて勉強になりました。
皆様、
お騒がせしました。(苦笑)私はすっかり忘れておりましたが、「290」については、2007年に管理人様が情報欄に掲載してくださっていました。また、掲示板のログをみますと、2008年に皆様からの情報・コメントがいくつも掲載されておりました。改めて読み直してみると大変参考になりました。情報が集積していました。
あの当時は、Goserelin(ゴセレリン)の臨床結果から、リュープリンやDutasterideの治験も同様な結果がでるであろうと期待していたころでした。
リュープリンやDutasteride治験の発表後(最終報告はまだのようですが)、今、改めてGoserelin(ゴセレリン)の臨床結果を見ると、発病初期の軽度な患者さんをターゲットとしての長期に渡る投与に希望がありそうに感じられますね。これから発病される患者さんには朗報ですね。
もしタイ国のPH4治験で良い成果がでたとしても、日本では、更に、国内で同様なPH4レベルの治験をおこなわないとSBMA治療薬として認可されないのでしょうか。期間が3年と長いだけに重複は避けれないものでしょうか。
[293][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-26 22:30:10]
ほたる様からの、有益な情報に感謝します。
少しだけ解説します。
○神経のCMAP
「神経伝播速度」のことでしょうか。リュープリンの第II相試験で、私も、その検査を体験しました。
「神経伝播速度」は、神経線維の断面積に比例して速度が速くなります。
つまり、「神経伝播速度」が改善する(速くなる)ことは、神経線維が、「太く」なっていくことを意味していると思います。
○陰嚢表皮のポリグルタミン含入密度(変異ARの核内封入体の集積?)
全くの私見ですが、抗アンドロゲン剤の治療介入により、変異ARの核内封入体の集積が、「変化がない」、または、「微増に止まる」という病態の推移も、理論的には有り得ると思います。
[291][ほたる] [] [2009-10-26 06:34:51]
皆様、
別のサイトにもバンコックのRamathibodi大学病院でおこなわれているSBMA患者へのGoserelin PH4治験が掲載されていました。担当医のお名前、薬の摂取量も掲載されています。治験終了の2011年11月が待ち遠しいですね。ご参考までに。
http://www.boliven.com/clinical_trial/NCT00851461
[290][ほたる] [] [2009-10-26 05:16:59]
Vanguard様、
色んな研究発表会に出席され勉強されておられるのですね。凄いですね!
皆様、
おはようございます。
SBMAとGoserelin(ゴセレリン)をキーにネット検索したら、次の情報が見つかりましたのでご紹介します。詳細は一番下のURLを参照ください。
2007年5月にボストンで開かれた第59回AAN media and public relations team会議で、SBMA患者4名への3年間のGoserelinオープン治験の結果が発表されていました。大学名が載ってないのですが、発表時期からみて、だぶん、東京医科歯科大学チーム(治療研究タグの7番目)の発表ではないかと推測します。2007年に「情報」タグに掲載されていました。また、掲示版の2008年のログにも掲載されていました。それ以降、新しい情報はなかったようですね。
結果は、3年間の治療後、筋力が28パーセント改善、神経のCMAPが23パーセント改善、4名中3名に改善が見られたそうです。重症度に関しては、発病初期の症状の軽い人に改善がみられたそうです。そして、陰嚢表皮のポリグルタミン含入密度にはそれほどの変化はなかったそうです。
確か、RON様やJUN様が投稿されていたように、抗アンドロゲン療法は、発病初期の患者さんに長期治療することにより、きわだった改善が期待できるようですね。28パーセントは凄い!
オープン治験終了後も継続されておられる方がいらっしいましたら情報をお願いできませんでしょうか。
http://www.abstracts2view.com/aan2007boston/html/SC02.005.html
[287][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-25 11:28:08]
ほたる様、いつも本当に有難うございます。
タイで行われている、goserelin (Zoladex)のPH4臨床試験の情報を読みました。
参考にさせていただきます。
私は、9月に開催された、日本神経科学大会に参加し、「SBMA等神経変性疾患の分子標的」についてのシンポジウムや、「ヒトES細胞及びiPS細胞からの神経系細胞分化誘導」についての講演を拝聴しました。
また、今月開催された、日本形成外科学会の、シンポジウム「体性幹細胞の臨床応用の現状と課題」に参加し、「細胞シート」を使用した移植治療の現状について勉強しました。
いずれにしても、(体性・胚性・人工多能性)幹細胞による再生治療研究、国内外のSBMAの治療研究情報を集積し、さらに治験制度そのものについても勉強し、できるだけ正確に現状認識を行っていきたいと思っています。
[285][ほたる] [] [2009-10-25 08:55:31]
管理人様、皆様、
おはようございます。
SBMA情報館の「治療研究」タグの7番目に「東京医科歯科大学」が2002年9月~2006年10月までgoserelin(Zoladex LA)の臨床試験を実施とありますね。すでに公式に結果発表はされていたのでしょうか。どなたかご存知ありませんか。また、この臨床試験はPH2だったのでしょうか。GoserelinはLeuprorelinに相当近い(または同じ効用の)薬品とのことですが。
これまで気が付きませんでしたが、アメリカのChrinicalTrials.gov(政府の臨床試験サイト)を見ると、タイ国のバンコック市内のRamathibodi大学病院で、SBMA患者を対象にgoserelin(Zoladex)のPH4臨床試験(人数10名、期間 2008年4月から 2011年11月)が実施されているようです。下のURLをご覧ください。PH4は市販(Commercial Available)後におこなわれる臨床試験と定義されています。もし実際に実施されているなら、タイ国では、一般のSBMA患者もすでにgoserelinを利用しても良いと理解して良いのでしょうか。また、PH3はいつどこでだれがおこなったのでしょうね?
http://clinicaltrials.gov/ct2/show?term=%22Kennedy%27s+Disease%22&rank=2
[259][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-15 01:12:42]
ほたる様、こんばんは。
[256]については、脱アセチル化酵素阻害剤に関係するものと思います。
アセチル化は、[172]に投稿した、タンパク質やDNAの化学修飾による、エピジェネティックス(塩基配列を変えない遺伝子の転写調節)に関連しています。
脱アセチル化酵素阻害剤による治療法は、抗アンドロゲン剤と比較して、specific(特効的)なものになる一方、therapical window(治療有効範囲)が狭まるという欠点がありそうです。
少し調べてみます。
[257][ほたる] [] [2009-10-14 04:04:50]
次は「256」の続きです。
SBMAの中の細胞核の役割についても研究されています。
SBMAが発病するには、細胞核内にアンドロゲン受容体が移動することが必要です。たんぱく質が細胞核内に入っても、細胞質内でおきるオートファジー(自食作用)とよばれる異なったシュレッダー(ずたずたに切ること)を誘発することは有益です。オートファジーはすべての細胞中でおこなわれている通常のプロセスです。たんぱく質を単独またはグループで取り込み、リソソームと呼ばれている部分内の細胞のプロデアーゼ(酵素がたんぱく質をカットすること)によりたんぱく質を処分します。オートファジーはリソソームのあるところの細胞質内でおきます。この5年間で多くの研究者が研究してきました。そして、どのようにオートファジーを制御するかについて多くの新しい情報があります。多くの潜在的な治療のターゲットになるでしょう。そして、いくつかの薬はすでにハンティントン病マウスとガンですでに試験されてきました。
専門的で難しい内容ですね。私は、何となく話の内容はわかるような・・・と言うレベルでしかわかっていないという感じです。こうして投稿する準備をすることは自分の勉強になっています。ちょっと理解していない点も強引に和訳したので間違いがあるかもしれません。ご了承ください。色々な新しい治療法が研究されいますね。ご参考になりますか。
Vanguard様、
有難うございます。
確かにDisabledよりChallengedの方が希望(前向きな姿勢)を感じますね。
これから障害者ミーティングなどで気を付けてみてみます。
[256][ほたる] [] [2009-10-14 03:52:16]
皆様、
おはようございます。次は「251」の続きです。
アンドロゲン受容体に特定の修正を加えた時の役割を研究されています。
それはアセチル化と言われています。小さな化学的なグループとアセチル基がホルモンと結びついた後、普通にアンドロゲン受容体に追加されます。この追加が異常アンドロゲン受容体が有毒になる一因となっているかどうかを研究されています。3つの酢酸基?(たんぱく質の固まりを作る)にアセチル基の追加を妨げることがアンドロゲン受容体の凝集と毒性を抑制することができるかもしれないとのことです。それが有毒なように思われますね。それは普段は有毒ではありません。しかし、SBMAアンドロゲン受容体の毒性の一因になるようです。これを私たちは治療薬にできる(druggable)ターゲットと呼んでいます。それは運ばれてくるたんぱく質を修正することです。そして、特定の酵素を抑制することは一つの新しい治療法になるかもしれないでしょう。
[254][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-10 18:15:09]
皆様、こんばんは。
今夜9時から、NHK土曜ドラマ「チャレンジド」が始まります。
このドラマは、突然に視力を失った教師がその後の人生を切り開いていく物語です。
日本では、障害者を意味する「チャレンジド−challenged」という言葉はあまり馴染みがありません。
「challenge」とか「challenging」−「挑戦者」と誤解をされている方もいらっしゃるようです。
「challenge」は他動詞なので、完了形「challenged」にして形容詞(さらに省略して名詞)として使用しているのではないのでしょうか。
私は、「障害を、受けて立って進む人々」という意味だと思っています。
ところで、日本では公的機関においては、障害者について「person with disability」、「disabled person」と言う英語表現が使用されているようです。
この表現は、「能力が無い者」という、ネガティブ(否定的な)表現を含んでいます。
NHKでは、「神からチャレンジをする使命を与えられた人々」と解説しています。
私も障害者ですが、そこまでは考えていません。ただ、チャレンジドという前向きな表現は、
受け入れやすい言葉だと思います。
(3年前くらい前ですが、カナダの公的機関が障害者を「challenged」と記載していたのを記憶しています。米国ではかなり以前から使用されているようですが、実情はよくわかりません)
[253][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-10 16:27:29]
ほたる様、いつも有難うございます。
Casodexについては知りませんでした。
ただ、Selective AR modulators については、次のような、分子標的が考えられます。
つまり、CAGリピートの異常伸長により発現した、変異アンドロゲン受容体(pathogenic androgen receptor)が、テストステロンを「受け取る(受容する)」直前に、ブロッカーとして、何らかの化合物とテストステロンを結合させて、変異アンドロゲン受容体が、テストステロンを受け取ることが出来ないようにする。
そして、数は少ないのでしょうが、正常にfoldingされたなアンドロゲン受容体については、テストステロンとの結合をブロックしないで、本来の機能である、筋力の増強等の作用を維持させる。
上記のように、変異アンドロゲン受容体にだけ、選択的に、テストステロンとの結合をブロックするような「化合物」が存在すれば、治療法への道が開けるように思います。
(私見です。)
[251][ほたる] [] [2009-10-10 05:16:02]
皆様、
おはようございます。
9/19のKDAチャットは、Thomas Jefferson University College のDr. Diane Merry先生をゲストにお迎えして、彼女の研究所でおこなっている新しいSBMAの研究についてのお話がありましたのでご紹介します。
2年ほどCasodexという薬をSBMAの治療に研究して来られました。Casodexは現在前立腺がんの治療に使われているそうで、リュープリンと同じく抗アンドロゲン剤です。まだ試験管レベルの実験ですが、SBMAマウスの運動神経細胞の中で、CasodexはSBMAを抑制する効果があり、運動神経細胞をぐっと長生きさせることができたそうです。
仮説:Casodexは、アンドロゲン受容体がテストステロンと結びついておこる異常な折り畳み方法を変えることにより、たぶん、毒性を持つことを防ぐことができたかもしれない。Casodexは特定の形が作られることを防いでいるかもしれない。
Casodexは正常(日常的)なアンドロゲン受容体の機能も抑制します。Duke大学では、別の化合物Selective AR modulators (SARMs)の実験がおこなわれています。それは、アンドロゲン受容体と結合でき、その毒性を防ぎますが、アンドロゲン受容体の日常的な仕事は許されるということです。それ故、リュープリンのような副作用を持たないであろうと言うことです。
予定:NIHから予算がおりたので、これからまずCasodexのマウス実験の準備を始め、来年春ごろには終わるだろうとのことです。そして、その実験が終わるころには、別の化合物の準備ができているだろうとのことです。それから、マウス実験は1-2年かかるだろうとのことです。
別の抗アンドロゲン剤においてSBMAの治療研究がされています。ご参考までに。
[250][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-05 23:19:15]
ほたる様、こんばんは。
いつも有難うございます。
大変参考になりました。
また、よろしくお願いいたします。
[249][ほたる] [] [2009-10-05 08:17:38]
Vanguard様、
おはようございます。
ご存知とは思いますが、昨年12月一杯でDutasterideのPH2試験は終了しました。そして、4月末には、治験参加者に、これまでのところ成果がでていないので、Dutasterideは薦められないとのことでした。治験参加者の中で、NIHから許可を頂いてDutasterideの処方を継続しておられる方はいらっしゃらないと思います。最終結論が発表されるのを待っているところだと思います。
私は治験に参加していないので、この程度のことしか知りません。また、何か新しい発表がありましたら投稿させて頂きます。
[248][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-10-03 14:14:15]
ほたる様
いつも貴重な情報を提供して頂いて感謝します。
8月27日以前の更新履歴も見てみました。
この米国のDutasterideのPH2治験デザインと、日本でのリュープリンの治験である第III相試験と異なる点は、Dutasterideでは、プライマリーアウトカム(主要評価項目)を、定量的な筋力検査で測定することだと思います。
(「嚥下障害の改善」の評価を、Dutasterideで行っているかどうかは読み切れませんでした)
また、二重盲試験期間が2年間であることも異なる点ですね。
歩行テストも、リュープリンでは、歩行時間は6分間ですが、Dutasterideの場合は2分間ですね。
ただ、このDutasteridePH2治験の終了後も、NIHで投与が継続されているかどうかは不明です。
ほたる様からの情報は、抗アンドロゲン剤について、正確にその現状を認識するために
大変に、貴重で有益なものとなっています。
いつも本当に有難うございます。
[247][ほたる] [] [2009-10-02 14:09:27]
皆様、
おはようございます。
8月27日にDutasterideのPH2治験サイトが更新されていました。下のURLをご覧ください。
治験の内容(血液、尿、歩行、神経検査など)が詳細に掲載されていますが、治験結果はまだ掲載されていません。そして、PH2の結果はPH3治験に進む助けとなるとのことです。「211」で紹介させて頂いたように、KDAニュースレターに治験結果についてちょっとだけ載っていましたね。また、PH3治験については何も載っていませんでした。正式な結果発表を待ちたいですね。
http://clinicaltrials.gov/archive/NCT00303446/2009_08_27
[242][うんどう] [] [2009-09-21 07:39:15]
Vanguardさん
皆さん
基礎疾患のある人に関しては医療従事者に次ぐ2番目の優先順位で、対象病名はヨミウリオンラインでも掲載されています。Webページは最下行に記載しますが、以下に抜粋します。
ヨミウリオンライン9/19医療ニユ−ス抜粋:
**「9種類の内訳は〈1〉慢性呼吸器疾患(ぜんそくなど)〈2〉慢性心疾患〈3〉慢性腎疾患(透析患者も)〈4〉肝硬変〈5〉神経疾患・神経筋疾患(多発性硬化症など)〈6〉血液疾患(急性白血病など)〈7〉糖尿病〈8〉がんなどで免疫が抑制された状態〈9〉小児の疾患(重症心身障害も含む)。
それぞれの病気の中で、季節性インフルエンザを発症すると重症化しやすい患者を、特に優先する。」
**抜粋終わり**
これによると、SBMAは(5)の神経疾患に該当しそうです、但し「その病気の中で重症化しやすい患者を特に優先」となってます。申請なのか主治医判断なのかもう少し明確化されると思いますが。
私もSBMAと診断されてからは季節性インフルのワクチン接種を毎年していますが、新型インフルエンザも早く接種できるようになると良いですね。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090919-OYT8T00602.htm
[241][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-20 20:02:20]
[209]の「新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)の接種について(素案)に関する意見募集について」の続報です。
今日のNHKニュースで次のような報道がありました。
1.合計3000人から厚生労働省に意見が寄せられた。
2.ワクチンの優先接種の範囲を広げてほしいと言う意見が多かった。
3.基礎疾患がある人の優先接種は、11月頃から。
4.二回分の接種料金は、6000円~8000円。
5.外国製のワクチンについては、現在、臨床試験がスタートしており、11月末頃までに臨床試験が終了する。
私も、「SBMA患者については、インフルエンザに感染した場合には、球麻痺による嚥下障害等により、呼吸器系に重篤な合併症を併発する危険性が大きく、是非に、優先接種をお願いします」(要旨)という意見を厚生労働省にメールしました。
(注)「基礎疾患がある人」の中に、SBMA患者は明記されていません。
また、インフルエンザワクチンの治験は、2ケ月程度で終了し、承認されるという事に驚きました(というか羨ましいです)。
[234][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-19 00:01:18]
うんどう様、ほたる様、皆様、こんばんは。
神経変性疾患に対する薬の有効性について、科学的な評価を得ることの困難さを、再認識しています。
患者の一人としては、冷静に状況を判断し、研究機関と協力して、対応して行く方策を考える必要があると思っています。
うんどう様、
貴方が、[218]、[219]でお書きになった、「まとめ」には、SBMAの治療研究の基本的な要素が正確に表現されていると思います。嬉しいです。
患者サイドとしても、治療研究について理解を深めて行く事は、重要な事だと思います。
ほたる様、
いつも米国の情報を投稿していただき深く感謝します。
特に、[201]については、今後の、治療研究の方向性についての、重要な示唆を含んでいます。
また、米国での、抗アンドロゲン剤についての、PH2の中止の情報は、直接的に、私を助けてくれました。
(Your information helped me and is also supporting me directly, many thanks.)
皆様、おやすみなさい。
[228][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-16 00:18:12]
うんどう様、ほたる様、こんばんは。
いろいろな情報有難うございます。
お返事が遅れて申し訳ございません。
私は、今週、リュープリンの投与開始から288週目になりました。
3月に公表された、名大の第II相試験の論文の解析対象期間である、144週の2倍に当たる、節目の週となりました。
今週は、治療研究の今後を見極めるための、多忙な日々となっております。
お二人の、貴重な情報については、いずれ、コメントをさせていただきたいと思っております。
いつも、有難うございます。
[226][ほたる] [] [2009-09-15 02:56:29]
おはようございます。
次は、できれば「喫茶店」に「ひとり言」として投稿したい内容です。
Vanguard様、
情報ありがとうございます。確か、先月、Leuprorelinの治験終了後も延長試験に参加されておられるJUN様が投稿してくださった「確か、4-5年後くらい継続してから進行が止まっているように感じる」、「早い時期にLeuprorelin投与を始めた方が効果があるようだ」に「なるほど」と思いました。
それと、何年か前のThirdlife様の投稿で、「成人発病は成人になってからスイッチがONするのではなく、遺伝性疾患なのだから、すでに生まれた時からONしているのかもしれない」に「なるほど」と思いました。きっと他の要因(発育・成長時期が終わるなど)が影響して成人になり症状が現れるような気がします。
それと、名大医でおこなわれたSBMAマウスの実験結果をみると、放物線グラフのように筋力低下が加速度的に進行していくように見えます。生まれてからすでに筋力低下がゆっくりと始まり、どこかでスイッチがONになったようには見えないのですが?
推測などではなく、はっきりと医学的に成人発病の原因が解明されると、治療法開発への大きな前進となることが期待できますよね。
うんどう様、
情報有難うございます。ハンチントン病も成人発病なのですね。ハンチントン病がポリグルタミン病の中ではSBMAに近いのでしょうか。ハンチントン病もIGF-1の研究対象だったと思います。
新薬開発本当に長い年月がかかりますよね。しかも、はっきりとした効果が確認され、副作用などが少なく、市販薬になるのはほんのわずかですからね。
市販薬一歩手前まできている「Leuprorelin治療頑張れ」とエールを送りたい気持ちです。
[219][うんどう] [] [2009-09-12 11:12:22]
前項218の続きです。
ポリグルタミン病は遺伝性疾患で、原因遺伝子中のCAGの異常に長い繰り返しがあり、これにより転写、翻訳されてできるアミノ酸のグルタミンの繰り返し(ポリグルタミン)が、病気の原因であることが明らかにされた。
伸長ポリグルタミンも他の多くの神経変性疾患をおこす原因タンパク質と同様にアミロイドとよばれる特殊な構造をとることが示されたので、アミロイドには神経変性疾患をおこす何か共通のメカニズムがあるかもしれません。
**自分のまとめ終わり**
東京都臨床医学研究所の神経変性症のWebページ:
http://www.rinshoken.or.jp/data/k09.html
[218][うんどう] [] [2009-09-12 11:10:13]
Vanguardさん
ほたるさん
こんにちは、いろいろな情報ありがとうございます。
なかなか理解するには難しいですが、断片的でも知識を得られ勉強になります。
いろいろな新治療法が研究されており、早く実現できるよう進展を願うばかりです。
いろいろな言葉も出てきているので、理解を助けるために「東京都臨床医学研究所」にポリグルタミン病を説明しているサイトがありましたので紹介します。URLは最終行に書きましたが、第3回にポリグルタミン病があります。
*勝手ながら、このWeb内容をSBMAを主体に自分なりに概略をまとめてみました。
知識不足なのにまとめてますので、あくまでWeb原文を参照願います。
**以下自分のまとめ**
神経変性疾患とは、さまざまな神経が変性していく病気の総称で、アルツハイマー病、パーキンソン病、ALS、ポリグルタミン病(SBMA等)などがある。
神経変性疾患の共通の病態として異常な構造を持つタンパク質凝集体(「封入体」と呼びます)が神経細胞に蓄積する。
通常でもタンパク質の3分の1程度は正しい構造を持てずに作られてすぐに壊されている。
・「シャペロン」は合成されたばかりのタンパク質に正しい立体構造を持たせるように助ける働きをもつもので、傷害されたタンパク質の修復や除去にも役立っています。
・「ユビキチン」は異常タンパク質を見分けて荷札を付ける
・「プロテアソーム」はこの異常タンパク質を破壊する酵素
神経変性疾患の「封入体」を調べてみると、これらの「シャペロン」や「ユビキチン・プロテアソーム」が含まれていることがわかってきました。このことは、神経変性疾患の起こる原因のひとつは異常タンパク質を見分けて壊す働きが減衰しているためと考えられます。
長文になってしまったようで、2回に分けて投稿します。
[213][ほたる] [] [2009-09-12 04:30:56]
皆様、
おはようございます。
何度かIGF-1について情報を投稿させて頂きましたが、今回、MDA QUESTマガジンの8月号 EXTRAにて、MDA's Venture Philanthropy program(MDAベンチャー慈善団体プログラム)は、SBMA治療についても、どんな化合物(薬品)がSBMA患者の筋肉内にIGF-1 を増加させ、進行を抑制することができるかを試験する会社(研究機関)に基金を支援すると発表されました。詳細は次のURLをご覧ください。ご参考まで。
http://www.mda.org/publications/Quest/extra/aug09/sbma.html
[212][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-12 01:03:05]
ほたる様、いつも情報を投稿していただき、有難うございます。
とりあえず、私からは、[184]について、少しお話します。
異常AR(pathogenic androgen receptor)が、核内封入体(inclusion body)として、細胞核内に集積すること(
nuclear accumulation)が、SBMAの病態の本質とされています。
そして、実は、何十年もかけて核内に凝集蓄積するわけではなく、異常ARの細胞核内集積により、神経細胞の転写因子に障害が起こり、やがて、その神経細胞は、細胞死を迎え、神経組織から脱落していきます。
この脱落により、神経組織が変性し、筋萎縮が発現するようです。
ただ、この、「神経変性期間」の長さは、まだ、解明されていないようです。
また、なぜ、SBMAが成人発症(adult-onset)なのかは解明されていません。
どうして、幼児や子供時代に発症しないのかが解明されれば、一生発病しないかもしれませんね。
IGF-1については、「インスリン様成長因子type 1」のことかと思います。
運動ニューロンの機能を維持する、神経栄養因子のようですが、よく分りません。
核内封入体を直接分解除去してくれる治療法については、細胞の品質管理の機能を持つ、ユビキチン・プロテアソーム系か、オートファゴリソソーム系の機能を強化することを標的とする事になると思います。
[211][ほたる] [] [2009-09-12 00:43:08]
Vanguard様、
おはようございます。
抗アンドロゲン剤についてですが、KDA Newsletterの2009年秋号に、ドクターからの話として、次のように掲載されています。ご参考までに。
最新の研究がいくつか有益な徴候を示し、更なる研究が進行中ではありますが、これまでのところ、leuprorelin とdutasterideのどちらもSBMAに対して効果的な治療を示していません。差し当たり、他の治療アプローチ(SBMAマウスで効果を示したいくつかの治療法17-AAG and 17-DMAG, IGF-1, ASC-J9, and exercise)を調査しているところです。
他に、「偽薬を処方したSBMA患者グループは、毎年、平均で約2パーセントの筋力低下を示しているとのことで、進行している病状に対して効果を示すには長い期間(少なくともこれまの治験期間以上)で臨床される必要があるかもしれない」と言うことです。
詳細は次のURLの「NINDS Dutasteride Trial and Future Clinical Trial Prospects」(1ページと2ページ)を参照ください。
http://www.kennedysdisease.org/4-KDA%20Xpress-FALL%2009.pdf
[210][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-12 00:22:11]
私も、神経変性疾患に関する調査研究班 平成21年度ワークショップに参加してきました。
厚生労働省の補助金による研究事業であり、調査研究班の現在及び歴代の先生方のご努力に対して深く感謝します。
当日は、厚生労働省からは、健康局疾病対策課長から、開会時にご挨拶があり、その後も、本省にお帰りにならないで、最前列で熱心にメモをされていました。
SBMAの診断基準と臨床調査個人票案については、名古屋大学大学院の先生からご説明がありました。
今回、私は、SBMA患者としては初めての参加登録をして、出席しました。
SBMA患者の存在を、少しでも公的機関に知っていただきたいと考えて、
今回、事務局を担当された、自治医科大学神経内科学部門に事前参加登録をしました。
私は、前方の、先生や、国立精神・神経センター病院院長の先生のすぐ後ろの席に座らせていただき、先生とは、開会前の時間と、お昼の休憩時間に、少しだけお話を伺いました。
暑い日でしたのでかなりくたびれました。
[209][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-09-11 23:41:44]
新型インフルエンザにどう対応したらいいか不安がありますが、対策の一つにワクチン
の接種があります。
ご存知と思いますが、厚生労働省のHPに、新型インフルエンザ対策関連情報が掲載されてます。
その中に,「新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)の接種について(素案)に関する意見募集について」と言う項目があり、メールにより、誰でも意見を述べることができます。
この(素案)には、優先接種対象者の中に、「妊婦・基礎疾患を有する者」が含まれています。
さらに、この基礎疾患の中には、「神経疾患・神経筋疾患」が含まれています。
厚生労働省に問い合わせてみましたが、この、「神経疾患・神経筋疾患」の中に、SBMAが入るかどうかは未定であり、今月中には骨子が決定されるという回答でした。
また、関係学会からの意見書として、日本神経学会から、優先接種対象神経疾患としては、多発性硬化症・重筋無力症・ALS・パーキンソン病等が揚げられています。
SBMAは、この意見書には明記されていません。
一SBMA患者がメールにより、「優先接種の対象疾患にして下さい」と意見を送っても無力かもしれません。
しかし、それ以上に大事な事は、厚生労働省に、「SBMA患者から意見が送られた」ということだと思います。
患者会の無いSBMAは、今後、公的に認識される必要があり、研究機関や公的機関と提携して、相互の信頼関係を築いて行くことが、さらに重要になってくると思います。
この意見募集の期限は、9月13日(日)12時までです。
この後、専門家や、家族会団体等との意見交換会が開催される予定です。
[201][ほたる] [] [2009-09-10 09:30:54]
皆様、
2009年秋号のKDAニュースレターが発行されました。詳細は下のURLからご覧ください。
臨床試験についての要約部分を個条書きにしてみました。
見込み(SBMA治療薬として可能性)のありそうな臨床試験が現在いくつかあります。
1. Leuprorelinは現在日本で臨床試験中です。
2. エキササイズ(適度な運動)もNeurological Disorders and Stroke (NINDS)で臨床試験の検討中です。
3. IGF-1の更なるマウスでの有効性研究も予定されます。そして、臨床試験は来年あたりに続くものと思われます。
4. ASC-J9は、来年あたりに臨床試験前の安全性と有効性テストを受けることになっています。
5. 最後に、抗がん剤療法のために開発中のHSP90抑制剤は、将来SBMA患者にもテストされるかもしれません。
適切かどうかわかりませんが、In the coming yearを来年あたり(2010年, 2011年, 2012年)と訳しておきました。ご参考までに。
http://www.kennedysdisease.org/4-KDA%20Xpress-FALL%2009.pdf
[186][管理人] [administrator@sbma.jp] [2009-08-23 09:26:56]
thirdlifeさん
こんにちは
確かにそうかもしれませんね。
SBMAの遺伝子診断は、どこの医療機関でも出来る訳ではありませんし、健康保険がきかず全額自己負担になる場合もありますから、それを考慮しているという事ですね。
納得しました。
[182]はちょっと中途半端なコメントでした。
失礼しました。
[185][thirdlife] [thirdlife21@yahoo.co.jp] [2009-08-22 09:54:35]
管理人さん、おはようございます。
確定診断については、個々の神経内科医が運動ニューロン疾患の専門医であることや力量があることを前提に考えられていると思います。神経内科領域の疾患はオーバーラップしているものも多く、運動ニューロン疾患の専門医でかなり有能な医師でないと診断が難しいものが多いと思います。
[つぶやき]の[143]ヒーヤンさんのご発言にもありますように、遺伝子診断なしでは必ずしも正しい確定診断に至らない例も多いと思います。
特定疾患の認定のための診断基準案に遺伝子診断が必須事項として含まれていないのは、費用や病院の事情で検査が難しいときに患者さんが特定疾患に認定されずに不利な取り扱いがされないようにという考慮が入っているのではないでしょうか。
やはり患者にとっては、可能な限りは遺伝子診断をしておくほうが確実なのではないかと思います。
[184][ほたる] [] [2009-08-22 05:17:21]
皆様、
おはようございます。
2008年9月にPennuto先生をKDAチャットのゲストスピーカーにお迎えし、その中でIGF-1についての質疑応答がありました。一番下にチャットログのURLを載せておきます。
次に素人の私なりに要点をまとめてみました。
増強したIGF-1により、異常ARとテストステロンの結合を抑制することが可能とのことです。マウス実験で確認済みですが、治験については未定とのことです。抗アンドロゲン療法と組み合わせることにより、更に、核内への凝集蓄積を抑制できるかもしれないとのことです。
SBMAキャリアの人は若い頃からIGF-1治療を始めることで、発病時期を遅らせることが可能かもしれないとのことです。(凝集蓄積スピードにより差はありますが、うまくいけば一生発病しないかもしれません)
しかし、IGF-1治療により、我々のようなすでに発病した症状の改善は期待できないようです。何十年もかけて核内に凝集蓄積した核内封入体(神経細胞が死滅すると考えられている原因)を直接分解除去することはできない。
次は我々の希望ですが、「すでに発病してしまった患者には、何十年もかけて核内に凝集蓄積した核内封入体を直接分解除去してくれる治療法開発が待ち望まれますね」
ご参考になれば幸いです。皆様のコメントをお待ちしています。
http://www.kennedysdisease.org/090608transcript.html
[182][管理人] [administrator@sbma.jp] [2009-08-21 21:19:42]
2009/08/21に厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 神経変性疾患に関する調査研究班 平成21年度ワークショップに参加してきました。
今年もSMA家族の会の方と一緒に参加してきました。
今回は「特定疾患化内定疾患の臨床調査個人表案作成」と題して、SMA(SPMA)とSBMAの診断基準と臨床調査個人票の案について説明がありました。
KAVさんが<特定疾患の指定について>でも報告して下さいましたが、特定疾患治療研究事業対象への追加を実感する事ができました。
実際にいつ頃指定されるんですかね?
なお、以前どこかで触れたかもしれませんが、当初、研究班では、特定の疾患名ではなく、運動ニューロン疾患として特定疾患指定を行い、網を広範囲に広げる事で多くの患者が恩恵を受けられるようにする事を考えていたそうですが、これは厚労省に認めてもらえなかったそうです。
無駄なハコ物に何百億円もかけようとしているのに、なぜ苦しんでいる数千人の患者を救おうとしないのかと思ってしまいました(笑)
それから、遺伝子診断をしなくても、かなりの高い確率でSBMAの診断がつくという報告もありました。
従って、特定疾患の診断基準案では、遺伝子診断は必須条件になっていません。
そろそろ[SBMAとは]タグも見直しの時期に来ているみたいです。
[172][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-08-21 00:12:53]
ほたるさん、少しずつ解きほぐしていきましょう。
まず、変異ARの毒性は、ARが核内レセプターであるため、リガンドである、テストステロン(又はDHT)と結合し、細胞核内において、ある種の神経毒として作用します。
リュープリンの投与により、リガンドである、テストステロン(又はDHT)の分泌が、検知感度以下に抑えられるため、変異ARは細胞核内に移行しないで、細胞質内において不活性な状態となり、神経毒性のない状態を維持します。
「Akt(Protein kinase B)によるリン酸化(Phosphorylation)を活性化することにより、変異アンドロゲン受容体(AR)を非活性化」することができれば、同様な効果が期待できるのかなと思います。
さらに、この場合は、テストステロンの分泌を抑止しないので、四肢筋力の改善も期待できるかもしれません。
「リン酸化」は、エピジェネティックス(塩基配列を変えない遺伝子の転写調節)の、DNAのメチル化や、DNAに巻きついているヒストンのアセチル化と同様の転写調節を行うもののようです。
「エピジェネティックス」については、京都大学のCiRAのHPを開き、「ニュース」の中の、7月2日付、先生の「Nature」掲載記事の、iPS細胞樹立における、エリートモデルと確立モデルに関するPDFを見てください。
キーワードを見つけることができます。
読んでみれば、iPS細胞研究についても理解が深まるかも知れません。
[167][うんどう] [] [2009-08-20 21:12:33]
ここの151で紹介したサイトのURLを入れてみます、先日は何回やっても、色々変えて入れてもも駄目でしたが、改めてにURLを書いておきます。:
神経疾患治療マニュアルのURL
SBMA診断
http://www.treatneuro.com/archives/1289
SBMAアップデイト(最新情報)
http://www.treatneuro.com/archives/334
[166][ほたる] [] [2009-08-20 02:04:44]
管理人様、
おはようございます。
昨晩はURLの投稿が許可されませんでしたが、今日は問題なく投稿できました。
何らかの原因で一時的に起きるようですね。
[165][ほたる] [] [2009-08-20 01:59:06]
Vanguard様、皆様、
Pub Medに次のリサーチペーパーもあります。2007年に発行されています。一番下にURLを載せてあります。タイトルは
「Akt blocks ligand binding and protects against expanded polyglutamine androgen receptor toxicity」です。
「Aktはリガンド結合を妨げ、変異ARの毒性(凝集すること?)に対し保護する」
Wikipediaで検索するとリガンド(ligand)はタンパク質と特異的に結合する物質だそうです。
Aktの代わりにProtein kinase Bやキナーゼで検索すると詳細が見つかると思います。
私のような素人にはかなり難しい内容です。ぼや~としています。ご参考になりますか。
皆様、他にも何かご存知でしたら投稿お願いします。皆で勉強しましょう。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17470458
[164][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-08-19 21:18:44]
ほたるさん、よく勉強してますね。
実は、最近、PUb-MedでSBMAで検索していたら、NIHからの
「Overexpression of IGF-1 in muscle attenuates disease in a mouse model of spinal and bulbar muscular atrophy.」の論文のabstractが、
「Neuron」誌からAug.13付けで掲載されていて、なんだろうなあと思っていました。
名大の研究チームの先生方の署名も有り、気にはなっていました。
Aktは、癌化制御因子みたいですね。リン酸化もよくわかりません。
Aktによるリン酸化の活性化が、MAR(変異AR)のaccumulation(凝集)を抑制するとすれば、どのように抑止するのか、そのメカニズムに興味があります
いずれにしても、テストステロンは抑止しないという前提であれば、MARの核内封入体は発現するので、リュープリンの薬理作用とは異なるようです。
リュープリンは、MARが核内封入体となって凝集することを抑止することを分子標的としています。
名大は、MARの核内封入体の発現自体よりも、MARが、核内封入体となって凝集することが病態の本質であると考えているようです。
使用されたSBMAマウスは、おそらく、「AR97-Q」マウスでしょう。
「AR97-Q」モデルマウスは、CAGリピートが97です。
ヒトSBMAとはリピート数が、かなり異なりますが、SBMAの病態がうまく再現されたモデルマウスです。
現在、リュープリンの有効性の「評価」については気になるところです。
久しぶりに少し書いてみました。
注)MAR=Mutant AR(変異アンドロゲンレセプターのことです。)
今年3月の、名大の第?相試験の論文では、「Mutant AR」としていましたが、最近の名大の研究論文では、「pathogenic AR 」(病因アンドロゲンレセプター)としているようです。
[163][ほたる] [] [2009-08-19 13:34:14]
皆様、おはようございます。
次は8月12日にメディカルニュースに発表されたinsulin-like growth factor 1 (IGF-1)による希望的SBMA治療のリンクです。タイトル「Promising new treatment target for Kennedy's disease」です。一番下にURLを載せてあります。
私のような素人には、大変難しい内容ですが、09-06-2008のKDAチャットを参考に、わかる範囲で、簡単に説明してみます。誤りや勘違いがあるかもしれません。ご了承ください。
insulin-like growth factor 1 (IGF-1)はAkt(Protein kinase B)によるリン酸化(Phosphorylation)を活性化することにより、異常アンドロゲン受容体(AR)を非活性化し、凝集も抑制する。
次は新しい難語Aktの説明です。
Akt(Protein kinase B)によるリン酸化(Phosphorylation)は、各種の有機化合物、なかでも特にタンパク質にリン酸基を付加させる化学反応である。タンパク質の可逆的リン酸化は、原核生物、真核生物の両方の生物に存在する重要な調節機構である。この過程は、キナーゼ(リン酸化)とホスファターゼ(脱リン酸化)と呼ばれる酵素が関係している。多くの酵素と受容体はリン酸化と脱リン酸化でスイッチを入れたり切ったりしている。結果、可逆的リン酸化は、多くの酵素と受容体に構造変化をもたらし、それらを活性化または非活性化させている。
次はKDAチャットからです。「SBMAマウスは3ヶ月の生存に対し、SBMA/IGF-1マウスは5ヶ月生存したそうです。将来、治験となれば、IGF-1は筋肉内に存在し、ウイルスなどを介して体内の筋肉に増やすことが可能かもしれない」
ちょっと曖昧ですが、ご参考になれば幸いです。
http://www.news-medical.net/news/20090812/Promising-new-treatment-target-for-Kennedys-disease.aspx
[160][Vanguard] [supremk206af@car.ocn.ne.jp] [2009-08-17 19:30:40]
ほたるさん、有難うございます。
ゆっくり読んでみます。
[159][ほたる] [] [2009-08-17 02:01:29]
皆さん、
おはようございます。
KDAメンバーで元会長のブルースさんがブログを立ち上げられました。
http://kennedysdisease.blogspot.com/
新しいリサーチの情報やエキササイズについて投稿しておられます。
私も一昨日、チャットでこのブログを知りました。
ブルースさんは、リーダーとしても素晴らしいですが、ドキュメント作成は本当に凄いく、尊敬しております。「ソファーに座ったジャガイモではいけない、運動がいいよ」とのことです。
後日、時間のある時に、リサーチの要点だけでも和訳して投稿しておきます。
私は6年車椅子生活しておりますので、足の骨密度がハイリスクまで下がっておりました。投薬の他に、軽い運動も必要とのことです。
[158][管理人] [administrator@sbma.jp] [2009-08-16 10:35:30]
うんどうさん
ご紹介ありがとうございます。
有用なサイトですね。
「エアロビック」というと、TVで放映されるような激しいスポーツを想像してしまいますが、そういうレベルではないですよね(笑)
この論文はあまり良い結果ではありませんが、私個人的には、やはりそれぞれ個人にあった適切な運動と休息は、運動能力を維持する上で重要だと思っています。
2002年や2004年の日本の論文でも「適切な運動で、運動機能を維持できた」という結果になっていますし、私の個人的な感覚でも同様です。
身体の疲れも一定限度を超えると回復するまでに3~4日かかることもありますし、あまりゴロゴロし過ぎても鈍ってしまいます。
どの程度の運動が適当かを自分で"感じる"ことが重要ですね。
[151][うんどう] [] [2009-08-09 10:42:20]
PNASの記事は私も分かりませんが、最近SBMAで検索して見つかった、神経内科の先生が個人で立ち上げたサイトを紹介しておきます。 SBMA診断とupdate情報が掲載されてます:
・URL掲載が拒否されうまくいかないので「神経疾患治療マニュアル SBMA」などで検索願います。
updateの中にNeurologyの下記記事が掲載されてます。
「Effect of aerobic training in patients with spinal and bulbar muscular atrophy (Kennedy disease). Neurology 2009 72: 317-323.
有酸素運動はSBMAの神経機能を改善させない」
Yahooの荒い翻訳で読んだだけだが、運動してもあまり改善されないということのようです。
私は現在水中歩行、水泳、室内散歩をしてますが。治療もしていないのに筋力改善までは期待していない。
筋力悪化の進行が少しでも遅くなれば、有効と思ってやってます。
[141][管理人] [administrator@sbma.jp] [2009-08-02 21:40:28]
2009/03/10にPNASで発表された東大の論文の概要が日本語で掲載されていました。
でもやっぱり私には難しすぎて理解できません。
<http://www.coe.s.u-tokyo.ac.jp/integr-life/findings/research090310.html>